映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

愛する人を生き返らせるとしたら...『ペット・セメタリー』ストーリーと感想※ネタバレあり

ペット・セメタリー

コメディ度:3/10

グロ度:2/10

感動:8/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:10/10

満足度:8/10

目次

www.youtube.com

作品情報

1989年製作/アメリカ/上映時間103分
原題:Pet Sematary
配給:パラマウント映画=UIP

監督:メアリー・ランバート

脚本・原作:スティーブン・キング

製作:リチャード・P・ルビンスタイン

撮影:ピーター・スタイン

音楽:エリオット・ゴールデンサール

出演:デイル・ミッドキフ、フレッド・グウィン、デニース・クロスビー、ブレーズ・バーダール、ミコ・ヒューズ、ブラッド・グリーンクイスト

 

あらすじ

ほとんどの家族にとって引っ越しは新しい生活の始まりだ。だがクリーズ家にとってそれは、終わりの始まりだった。彼らの新しい住まいの隣が、子供たちの壊れた夢が眠っているペット・セメタリーと呼ばれる場所だったからだ。しかもその小さな場所は、死んだ者が蘇るという秘密が隠されている先住民の墓地だった。 ホラーの帝王、スティーブンキングは観客とクリーズ 家を地獄へと誘う(観客は戻れるが、クリーズ家は片道切符)。地獄への旅の案内役は、 心優しい老人ジャド・ クランダール(フレッド・グウィン)。よき隣人である彼 は生きるための知恵を知っていたが、 十分すぎるほどの恐怖の体験をし、 "たまには死ぬのもいいものだ” という境地に至るのだった。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

田舎の家に越してきたクリーズ家は医師で夫のルイス、妻レイチェル、幼い娘エリー、歩きもおぼつかない年齢の息子ゲイジ、猫のチャーチで構成された幸せ家族。

家の前には一本の車道が通っており、昼夜問わずオリンコ社のトラックが猛スピードで走っている。車から荷物を家に運んでいると、ゲイジが車道に歩き出してしまう。轢かれる寸前、向かいに住む老人のジャドに助けられた。ジャドは一家を歓迎した。エリーが家から伸びる脇道の行方を聞くと後日ジャドが連れて行ってくれることに。

後日向かうとそこはペット・セメタリー(ペットの墓)とあり、円形に墓が並べられていた。この墓は主にトラックに轢かれた動物が供養されているという。エリーはその夜、チャーチが死んだらあの墓に埋めるのかとルイスに尋ねた。ルイスはチャーチが死ぬことはないとごまかした。

新しい病院への初勤務の日、パスコウと言う青年がトラックに轢かれて運ばれてくる。脳みそがまるみえの状態だったが、ルイスは諦めずに出来る限りのことを尽くした。するとパスコウが突然目を覚まし、何かに憑かれたように「男の心は岩のように固いものだ、ルイス」、「またあんたの前に現れる」と言い放った。ルイスはただ驚くのみ。

その夜、寝室にパスコウが現れて助けようとしてくれたお礼だと、ルイスをペット墓地に導いた。そして奥の藪を指差して「あの境界を越えるな」「境界の向こうの土地は腐ってる」と忠告。目を覚ましたルイスは夢だと思ったが、足には泥が付いていた。

感謝祭でレイチェルと子供たちはシカゴの実家に帰省。彼女の実家に嫌われているルイスは家に残った。その夜、ジャドからチャーチが家の前で死んでいると知らされる。死体は首が折れ、霜に張り付いていた。

エリーになんて言おうか考えているルイスに、ジャドはある方法を教える。ペット墓地の藪の奥、パスコウが行くなと言っていた先に埋めろという。

スコップとツルハシ、チャーチの死体を持って深い森や険しい岩場を越え、ようやく目的地に着いた。そこは巨大な模様が石積みで描かれた一枚岩の上だった。ここはミクマク族の埋葬地だと言い、その中心にチャーチを埋めろという。

土が硬く作業は夜までかかった。ジャドは、家族には絶対内緒だと言い「男の心は岩のように固い、あのミクマク族の埋葬地のように」と言って帰る。妻の実家に電話をすると、エリーにチャーチの事を聞かれて黙り込んでしまった。

 

翌日、ルイスの前に甦ったチャーチが現れた。傷は治っていて餌も食べる。しかし以前よりも遙かに凶暴になっていた。

ジャドに話を聞きに行くと、あの埋葬地は小さいときに愛犬が死んだ際、ミクマク族の古物商に教わったという。愛犬は2度目に死んだ時ペット墓地に埋葬した。教えたのはエリーに同情したからだという。ルイスが人間を埋めた事はあるのかと聞くと、ひどく動揺した。

戻ったエリーは2人がチャーチをペット墓地に埋める夢を見たと言った。

 

ある日、一家はジャドと庭でランチをしながら凧上げをしていた。ゲイジが凧を揚げていると糸巻き棒を手放してしまった。逃げるように転がる糸巻き棒をゲイジは追いかけた。みんなで談笑しているとゲイジが車道に出てしまう。気付いたルイスが追いかけるも遅く、トラックに撥ねられてしまった。

その夜、ジャドはレイチェルを鎮静剤で寝かせる。ルイスは血の付いたシャツのまま呆然。エリーは大泣きしていた。

 

葬儀の晩、ジャドが来て埋葬地にゲイジを埋めようと言う考えは捨てろと忠告した。

彼は昔、村のビルという男が息子のティミーを埋めたときの話を始めた。蘇った息子は以前と異なっていて、凶暴になっていた。相談を受けた当時のジャドは数人がかりで家ごと焼いた。しかしビルは炎の中のティミーを助けようとして捕まり、焼け死んだと。

 

ルイスはレイチェル、エリーと彼女の両親を空港に見送りに行く。しかしエリーはパパとジャドとパスコウの悪い夢を見たという。

ルイスはそのままゲイジの墓に行くが、パスコウが現れて境界を越えるなと再び忠告。しかしルイスは泣きながら、ティミーのようになったらもう一度眠らせればいいと答える。

ルイスに言っても無駄と感じたパスコウはエリーとレイチェルに語りかける。姿は見えないが行動を多少変えられた。レイチェルはルイスに電話を掛けるが、墓を掘っている途中のルイスには繋がらない。ジャドにも電話を掛けたが知らないと言われ、ルイスの住む家に帰ることに。

 

ルイスは掘り出したゲイジの遺体を抱きしめる。レイチェルは機内で、自分が見殺しにした姉の悪夢を見る。彼女は、パスコウに守られながら順調に進むが、悪霊のせいでレンタカーがパンク。オリンコ社のトラックに拾われて家に向かった。

 

ゲイジを埋葬地に埋めたルイスは、ベッドに倒れ込んで眠った。そこにゲイジが侵入し、ルイスのカバンからメスを持ち出した。

ジャドは外でビールを飲んでいたが、玄関を見ると小さな足跡が自分の家の中に続いている。そして子供の笑い声が。ジャドは小さなナイフを構えてゲイジを呼ぶが、足の腱をメスで切り裂かれて倒れてしまう。そこに馬乗りになったゲイジはのどを噛みきった。

レイチェルはジャドの家の前でトラックを降りた。家に向かおうとするとジャドの家から子供の声がする。ジャドの家に入ると死んだ姉がいて、背骨を曲げて寝たきりにしてやると笑いながら迫る。しかしそれはゲイジの見せた幻覚だった。困惑するレイチェルに、ゲイジはいいものをあげるとメスを出し、レイチェルの悲鳴がが響いた。

 

翌朝ルイスは、家の中の足跡とメスが奪われた事に気づいた。そこにゲイジからの電話がかかる。

今ジャドの家。最初はジャドと遊んでママと遊んだ。今度はパパと一緒に遊びたいな。

ルイスは注射器に毒薬を入れてジャドの家に向かう。玄関にいたチャーチを毒薬で殺害。

家の中でジャドの遺体を発見し。廊下では屋根裏から首を吊られたレイチェルの遺体が落ちてきた。そしてゲイジがルイスに飛びかかり、メスで何度も切り付ける。もみ合いの末、ルイスがゲイジを跳ね飛ばした。

ルイスは泣きながら両手を広げておいでと言い、ゲイジを受け止めてその首に毒薬を注射した。ゲイジは再び眠りについた。

彼は家中にガソリンをまき、ゲイジやジャドの遺体と焼き払う。

しかし彼の腕にはレイチェルの遺体が抱かれていた。

 

パスコウが現れて止めるも、ゲイジは時間が経ちすぎた、レイチェルは死んだばかりだから上手くいくと言ってペット墓地に向かう。

深夜0時の鐘と共にレイチェルが帰ってきた。ルイスは嬉しそうに片目の抉れたレイチェルと抱き合い、キスする。見えないところでレイチェルはそばにあった包丁をゆっくりと手に取った。暗転した画面にルイスの絶叫が響きEND

感想

 1989年公開のスティーブン・キング脚本作品。ITのリメイクが大ヒットしたからか本作もリメイクされましたね。まだ観てないけど...。

すごい小さい頃に観た覚えがあるんですよ。その頃はルイスに対して懲りない奴だなとか思ってたけど、年を重ねると考えが変わる。そりゃワンチャンあれば試しますわ。自分の成長を感じる。

この映画好きなんだけどゲイジが轢かれるシーン本気で凹むんだよね。すごい良い子で可愛くて。そのせいであんま手が伸びないというか...。面白いんだけどね。

パスコウが助けてくれるシーンメチャクチャ好き。協力してくれる理由が弱い気がするけど生前も良い奴だったんだろうな。

 

続編はこんな感じ↓↓

sottou-hurann.hatenablog.com

ペット・セメタリー (字幕版)

ペット・セメタリー (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

妻失踪の謎を追え!『運河の底』ストーリーと感想※ネタバレあり

運河の底

コメディ度:1/10

グロ度:2/10

感動:3/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:6/10

満足度:4/10

目次

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作品情報

2014年制作/アイルランド/上映時間92分

原題:The Canal

監督・脚本:イヴァン・カヴァナ

制作:アンネマリー・ノートン

音楽:セイリ・トルジュッセン

編集:ロビン・ヒル

出演:ルパート・エヴァンス、アントニア・キャンベル=ヒューズ、スティーヴ・オラム、ハンナ・ホークストラ、ケリー・バーン、カラム・ヒース、アントニー・マーフィー、セレナ・ブラバゾン

 

あらすじ

映像記録局に勤めるデイヴィッドは憂うつな日々を過ごしていた。ある日、職場で古い16ミリフィルムの映像を確認することになる。そこには1900年代初期に起きた残忍な殺人事件の記録が収められていた。その映像を見た日から彼の精神は少しずつ蝕まれていってしまう。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

映像記録局に勤めているデイヴィッドは息子のビリー、妻のアリスと3人家族で住んでいた。作中でクレアが何の仕事をしているかは明かされませんが、妻の方が高収入な様子。住居は5年前に買った広くて古い中古物件。

 

現在デイヴィッドは仕事に向かいながら、運河の横を通ってビリーを学校に送っている。職場に着くと同僚のクレアに、警察から送られてきた1902年の古い記録フィルムを観るように頼まれた。内容は殺人現場の様子を映したもので、驚くことに自分の家で昔起きた事件だった。デイヴィッドは気分を害したがあまり気に掛けなかった。

ある日、夫婦でパーティに出かけた。そこでデイヴィッドはアリスが、他の男と親密に話しているのが気になった。妻は仕事の取引先と言うもどこか嘘くさい。その晩、デイヴィッドは記録フィルムで観た殺害現場の悪夢を見る。

後日、パーティで妻と話していた男の関係が気になっていたデイヴィッドは2人を尾行した。2人は運河沿いの家に入り、性交していた。デイヴィッドは行為を目撃し、目に入ったトンカチを持ってにじり寄るも、結局何も出来なかった。デイヴィッドはトンカチを運河に投げ捨て、吐き気を催す。デイヴィッドは運河沿いのトイレで嘔吐するが、その時、妻を主人に渡せという男の声を聞く。さらに、遠くで何者かに対して命乞いする妻の声を聴いた。デイヴィッドはトイレで一晩寝てしまったようで目覚めると朝。

その後も妻は帰らず、警察に捜索願を出した。担当のマクナマラ刑事から事情聴取を受けるが、警察はデイヴィッドを疑っている。アリスには愛人がいて、デイヴィッドと別れるつもりだったことを知らされた。愛人が金持ちだからか周囲の目が冷たい。何日か経って運河の底から妻の遺体が見つかった。外傷が無いことから事故死と判定。

アリスの葬儀の際、アリスの母親がビリーを預かるなどと言ってきた。さらに愛人の男がショックで寝込んでいるとも。デイヴィッドは怒りはするものの、理性的に拒否した。ディヴィッドは葬儀の後、クレアにその日夜に見た男や、何者かに襲われていた事を相談した。クレアは供述すべきと勧めたが、デイヴィッドは自分が疑われると拒否。

 

記録フィルムの事件と今回のことに類似性を感じたデイヴィッドは運河周辺の事件を調べ始めた。すると過去にデイヴィッドの住む家を中心に、様々な殺人事件が起きていたことが判明。さらに過去の記録フィルムが撮られた場所を撮影すると人影が映った。また、壁の向こうから声がしたりする。デイヴィッドの行動は不審にみられ、ビリーのベビーシッターやクレアに心配される。デイヴィッドはこの家に他の誰かがいると感じていた。デイヴィッドは息子を守るため、ビリーやベビーシッターをホテルに移した。しかしビリーと繋がったビデオ電話にまたも人影が映り込む。デイヴィッドは慌ててホテルから2人を引き戻した。このような異常行動に耐えかねたベビーシッターは退職。クレアに話しても信じてもらえない。

 

学校へ送りにビリーと運河を歩いていた時、アリスそっくりの女性を見かけた。デイヴィッドは急いで動画撮影。クレアに現像を依頼した。
家に帰ったデイヴィッドは家中に小麦粉を薄く撒いて、人が通ると跡が残るようにした。ビリーとベットに入り、寝るも人の気配に目が覚めた。廊下を確認すると何者かの足跡が。さらに夢の中で記録フィルムの殺人犯に私たちは同じだと言われる。
翌朝、マクナマラが現れて妻殺しの証拠が見つかったと警察に連行。証拠はトンカチでデイヴィッドの指紋が残っていた。さらにビリーについても施設に入れるよう勧められる。いったん釈放されたが、警察が監視を始めた。

その夜、クレアが現像したフィルムを持って来た。二人で見ていると確かにアリスの霊が映っており、クレアも認めた。しかし亡霊が具現化して、クレアを壁の向こうに連れ去ってしまう。

デイヴィッドはビリーを連れて逃げ出す。警察が追って来るも、デイヴィッドはビリーとともにマンホールに逃げ込んだ。その中で、自分が妻やクレアを殺している場面の映像を見た。デイヴィッドはアリスの浮気に激高して運河に突き落としていた。妻の霊が映っていないと言うクレアの首を絞めて殺害していた。自分が殺したと自覚すると次は妻の霊が追いかけててくる。警察と霊に追われたデイヴィッドはビリーを抱えて運河に飛び込んだ。ビリーはマクナマラによって助けられたが、デイヴィッドは妻の霊に引き込まれた。

 

数日後、ビリーは妻の母に引き取られた。家を売り出すを交渉をしている時、壁から父の呼ぶ声を聴く。

祖母の運転する車の後部座席に乗ったビリーは走行中に飛び降りて自殺。そのころ家を内見していた女性の前に走り回るビリーが現れた。

感想

アマプラで観ました。

邦画のホラーっぽいかな。誰も信じてくれずに1人で頑張る系の映画。ただ本作はどこからが心霊の影響でどこまでがデイヴィッドの精神疾患によるものか分からない。

視点がデイヴィッドだけだから全て正しいように映るけど、周りからどう見えているのか分からない点が多いんだよね。まあ最後にビリーの霊が出てくるからデイヴィッドの見た事が正しいんだろうけど。

作中で誰もアリスの不倫に対して引け目を感じてないんだけどアイルランドって愛人OKなの?愛人のこと彼氏とか呼ぶし。よく知らない国だから一つ偏見が生まれた。作中で一番恐いというか気持ち悪かったのはそこだわ。

あとは作中に出てくる公衆トイレがメチャクチャ良かったな。汚いんだけど蛍光灯のカスレ具合とグラフィティが相まって超クール。ほかに特別褒めるとこはないな。

運河の底

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斬新な設定の新しいホラー『イット・フォローズ』ストーリーと感想※ネタバレあり

イット・フォローズ

コメディ度:1/10

グロ度:2/10

感動:1/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:8/10

満足度:6/10

目次

www.youtube.com

作品情報

監督・脚本・製作:デビッド・ロバート・ミッチェル

製作総指揮:ジョシュア・アストラカン、アラン・パオ

撮影:マイケル・ジオラキス

美術:マイケル・T・ペリー

編集:フリオ・C・ペレス4

音楽:リチャード・ブリーランド

出演:マイカ・モンロー、キーア・ギルクリスト、ダニエル・ゾバット、ジェイク・ウィアリー、オリビアルッカルディ、リリー・セーペ

あらすじ

ある男と一夜を共にした19歳の女子大生ジェイ。しかしその男が豹変し、ジェイは椅子に縛り付けられてしまう。男はジェイに「それ」をうつしたこと、そして「それ」に捕まったら必ず死ぬことを彼女に告げる。「それ」は人にうつすことができるが、うつした相手が死んだら自分に戻ってくるという。ジェイは刻一刻と迫ってくる「それ」から逃げ延びようとするが……。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

住宅街の一軒家から、若い女性が飛び出す。彼女は車道に出て周囲を確認すると、家に戻った。心配した父親に大丈夫とだけ答える。少したち、彼女は焦って家を飛び出ると車に乗って“何か”から逃げ出した。夜になり海辺で両親に電話をかけ、愛していると告げた。翌朝、彼女は遺体となって発見される。

 

本作の主人公ジェイは19歳の女子大生。最近新たにヒューという彼氏ができた。ジェイには妹のケリーと幼馴染みのポールとヤラがいて家族のような関係性だった。

ある晩、ジェイは彼氏のヒューと映画館でデート。しかし途中でジェイには見えない“何か”を見たヒューはおびえた様子でジェイを連れて映画館を出た。ディナーを一緒にとるが、ジェイは不審に思っていた。

次のデートの時、ヒューとジェイは車中で致した。ジェイが余韻に浸っているとヒューが麻酔薬を嗅がせてきた。意識を失い、目覚めると廃屋の2階で下着姿のまま、車椅子に手を拘束されていた。

ヒューはこれからする話を忘れるなと言って話を始めた。あるモノがつけてくる。俺が感染した“それ”を君に伝染した。それは変幻自在に姿を変えるが実体は1つ。時には愛する人に姿を変えることもある。

ヒューは、ジェイに2階から下の風景を見せた。ヒューが指さすところに裸の女性がおり、こちらに向かって歩いていた。

誰かと寝て相手に感染させろ。君が殺されると俺に戻ってくる。常に逃げ道を確保しろ。動きは鈍いが頭はいい。と今後のアドバイスをすると。ヒューはジェイの車椅子を押して逃げる。ジェイの家の前まで車で送ると、放り捨てた。

ジェイの家では玄関先でケリー、ヤラ、ポールがトランプをして遊んでいた。下着姿で置き去りにされたジェイを見て警察に通報します。ジェイは警察に事情を聞かれた後、措置入院。警察の調べで、ヒューと言う名前は偽名で家も貸家であり既に逃げていた事が分かった。

 

退院したジェイは大学に行くが、講義の最中に窓の外から老婆が自分めがけて歩いてくるのを見る。周囲の人が気に掛けていない様子から、自分にしか見えていないと悟ったジェイは講義を抜け出す。車で移動し、ケリーとポールがバイトするアイス店に行って相談。ジェイのことを心配したヤラとポールが、ジェイ宅に泊まりにきた。

ヤラはケリーの部屋、ポールは居間で寝る。眠れないジェイは居間に行き、ポールと話した。ポールとジェイは互いにとって初キスの相手、しかしポールがケリーともキスをしたと聞いてジェイはポールに距離を置いていた。

そんな話をしている最中、台所のガラスが割れる音がした。ポールはケリーたちを起こしに行き、ジェイは台所を見に行った。台所には中年女性が。失禁しながら近づいて来る。ジェイは怯えるが、他の3人には姿が見えていない。

ジェイは自室にこもるが、ポールとケリーの説得でドアを開けた。遅れてヤラが入って来るその真後ろに、デッカイ男が続いて入ってくるのを見たジェイは、二階から飛び降りて逃げた。ジェイは自転車に乗り公園まで逃げる。後から心配した3人と、様子を見ていた隣人のグレッグがやってきた。

ジェイは彼らにヒューから聞いた話をした。話を聞いた一同はヒューを探すことに。グレッグの運転で、ヒューが住んでいた家に向かった。現在空き家になっているが、窓は目張りされており、窓の近くには人が通ると音がするように缶がぶらさげてあった。

空き家で高校生の頃のヒューの写真を見つけた彼らは、ジャケットから出身高校を割り出した。高校を訪ね、ヒューの本名がジェフ・レモンドだと知る。

 

ヒューあらためジェフの家に向かい、話を聞いた。

まだ自分にも“それ”が見えている。誰かに伝染せ、 “それ”は歩いて追いかけるので車で逃げろとアドバイス

 

 グレッグが自分の父の別荘を提供、皆でそこに移動した。ジェイは銃の練習を始める。海で遊んでいると、“それ”がやってきてジェイの髪の毛を引っ張りあげた。ポールたちに姿は見えないが、髪の毛がひっぱられているのは見えた。ポールが見えない空間に椅子で殴りつけると手ごたえがあるも、直後ポールは吹き飛ばされる。ボートハウスに逃げ込み銃で撃つと“それ”に着弾し、血が出た。しかしすぐに復活。ジェイはみんなを置いてグッレグの車に乗って逃げるも、すぐそばで事故を起こし気絶した。

 

右手首を骨折して病院に担ぎ込まれたジェイは、グレッグの提案により病院でグレッグと交わった。ケリー、ヤラ、ポールもそれを知る。

その後3日間、何も起きなかった。グレッグ自身が“それ”の存在を信じていないので襲われないのでは、と仮説を立てた。

4日目の夜、ジェイは白いパジャマ姿の男性がグレッグ宅の窓ガラスを割って侵入するのを自宅から目撃。電話を掛けても繋がらず、グッレグの元に駆けつける。到着する頃にはグレッグは死んでいた。

 

ポールが自分に伝染せと提案するも、ジェイは悩む。実はジェイとグレッグは以前、関係を持ったことがあった。さらにグレッグが怖がっていなかったので、罪悪感がなかった。

ポールに伝染すことに積極的でないジェイに、ポールは“それ”を退治することを持ちかけた。

作戦は郊外の地下のプールに“それ”を誘き出し、プールに入ったら大量の電化製品をぶち込んで感電死させるというもの。ジェイは“それ”が現れるまで水中で待つ。プールの脇には通電した電化製品がスタンバイ。

夜になって白いシャツ、白いモモヒキ姿の父の姿をした男性が入ってきた。しかしプールには入らず、プールサイドの家電製品を投げ込んでいく。しかしプールが広すぎたためか感電はしなかったが、完全に計算が狂った。

ポールが銃撃するが、誤ってヤラの足に当たる。ケリーが布をかぶせるとシルエットが浮かび上がったので、ポールは撃った。男はプールに落下。ジェイがプールから出ようとするも水中の男に足を引っ張られる。水中にポールが銃弾を撃ち込む。

ジェイは助かった。プールには血が広がるが、ジェイにしか見えない。ジェイの足首には、捕まれた手の痕がくっきりと残っていた。

その後、ジェイはポールと交った。ポールはジェイに“それ”がどんな姿をしていたか聞くが、ジェイは答えない。

別の日、ポールは車を運転しながら街の娼婦を物色。

後日、ジェイとポールが手をつないで住宅街を歩いていると、2人の後ろに一人の男性がついてきていた。

感想

アマプラで観ました。

性感染症のメタファーであるとか、婚前交渉に対する戒めだとか言われてる本作だが別にそんなことないんじゃないのと思う。カップルがいちゃつくのが死亡フラグなのは周知の事実。

そもそもそんな考察などどうでも良いほど本作は低予算ホラー映画として良く出来ている。アメリカの田舎独特の気怠げな雰囲気や、コミュニティの狭さから起こる密接な人間関係がこの映画の良いところ。

他のホラー映画と比べると敵は歩いてくるだけなので遙かにイージー。しかも対処法が分かってる親切設定。ジャンプスケアもないし見てて気楽。周りも疑いつつもちゃんと協力してくれるから見ててストレスが無いね。ずっとついてくるって設定は怖さよりも気持ち悪さが勝つかも。心理的に。

イット・フォローズ(字幕版)

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イット・フォローズ [Blu-ray]

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昔の人はこれが良かったのか...『昆虫大戦争』ストーリーと感想※ネタバレあり

昆虫大戦争

コメディ度:2/10

グロ度:2/10

感動:2/10

リアリティ:1/10

人に勧めやすいか:3/10

満足度:3/10

目次

予告はこちら↓↓↓

https://www.youtube.com/watch?v=BplYt9jCs9I

作品情報

1968年製作/日本/上映時間84分
配給:松竹  監督:二本松嘉瑞

脚本:高久進  原案:天田欽元

製作:小角恒雄  撮影:平瀬静雄

美術:芳野尹孝  音楽:菊池俊輔

録音:中村寛  照明:青本辰夫

編集:寺田昭光

出演:園井啓介、川津祐介新藤恵美、瞳麗子、キャシー・ホーラン、ロルフ・ジェサー、市村俊幸、上田忠幸、青山宏、チコ・ローランド、園江梨子

 

あらすじ

米軍の爆撃機が日本近海の島に墜落。積み荷の核兵器の回収が始まったが、そこには想像を絶する昆虫の恐怖が待ち受けていた。生き残るのは人間か!?それとも...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

アナベルと譲治が浜辺で寝ていると空に飛行機が。

乗組員の1人チャーリーはPTSDを患っており、発作を起こした。チャーリーに他の乗組員が構っていると、飛行機は昆虫の群れに突っ込む。墜落するがパラシュートで全員避難した。乗組員たちは洞窟で救助を待つ。

譲治は新婚の妻ゆかりを置いて南雲教授の指示で昆虫を採取しに山へ行っていた。

落下した飛行機は爆撃機であり、水爆を搭載していた。落下した水爆を探しに米軍がやって来て、日本の警察と共に避難した乗組員を探す。洞窟に向かうと乗組員たちは死んでいた。

 

譲治は落下地点に落ちていた軍用時計を拾うと、停泊中の漁船に売りに行った。船の連中は不審がって買わない。あげく乗組員を殺したのではと警察にチクった。

譲治がゆかりの仕事するホテルに戻ると、時計のことを聞いた警察がやってきた。譲治が逮捕されたと南雲に電報が入り、面会にやって来る。

 

南雲は遺体を見れば冤罪を証明できるのではと確認しに行く。米軍によると死因は殴られたことによる脳内出血だそう。しかし胸には明らかに怪しい別な外傷があった。かろうじて生き延びていたチャーリーに会いに行くと昏睡状態。たまに目覚めると虫がどうとか言うらしい。南雲はアナベルにも話を聞きに行く。アナベルも譲治に昆虫採集を依頼していた。この島は太平洋戦争の舞台であり、長年人が住んでいなかったので自然に溢れている。

面会でゆかりは妊娠していることを告げたが、譲治は自分の情けなさに涙した。

 

米軍は水爆の落下地点を知りたい。南雲は目を覚ましたチャーリーに虫の動画を見せる。チャーリーはひどく怯えた。実は洞窟に避難したあと、中には大量の虫がいてチャーリーは動転して崖から落ちた。チャーリーが証言するも米兵は麻薬中毒者だと信じない。

南雲と看護師が洞窟を調べると毒虫の飼育容器が転がっていた。容器を手に取ると何者かに手を撃たれた。

 

譲治は東京の刑務所に送られかけるが、海に飛び込んで逃げ、アナベルの小舟に転がり込んだ。

チャーリーが米兵に連れられていると、何者かが襲撃。譲治が匿われたアナベルの家に襲撃者たちとチャーリーがやってくる。アナベルは毒虫を使ってチャーリーに爆撃機の積み荷を尋問。実はアナベルの両親はナチに殺され、アナベルも捕虜として実験に使われており、人間を皆殺しにする計画を立てていた。襲撃者は東側のスパイでアナベルは雇われている。さらにゆかりの働くホテルのオーナーがスパイのリーダーだった。

チャーリーが毒によって正気を失う。スパイ達はピストルを持たせて島に送り込んだ。

チャーリーは銃を乱射して看護婦を襲う。手にかけようとしたとき南雲と米軍によって射殺された。チャーリーの死体には虫の卵が植え付けられており、急いで遺体を埋葬。他の遺体はアメリカに送られてしまっていた。

 

譲治がアナベルの家から逃げ出し、ゆかりの待つ家に帰る。事情を説明しているとスパイたちが押し寄せた。ゆかりは南雲の部屋に、じょうじは昆虫採取用の小屋に隠れる。

南雲と譲治の一行が合流。アナベルの陰謀の全貌を知るため、南雲にハチを刺させることに。南雲は昆虫の言葉を聞いた。核兵器で勝手に滅ぶのはいい、巻き添えを食らうのはごめんだ。解毒剤を射つと体調は回復。爆撃機への攻撃は昆虫からの反乱の始まりだった。

そこにアナベルとスパイらが現れ、一行を拘束。スパイは譲治を連れて水爆を探しに。アナベルは南雲にもう一度毒虫に刺されるよう指示した。南雲はアナベルを毒虫の群れに突き落とした。

 

スパイと譲治は水爆を発見。機会を見つけて譲治とゆかりは隙を見て逃げ出し、小屋に逃げ込む。米兵がアナベルの研究室を燃やし、再び水爆を探し始める。

譲治とゆかりの小屋に毒虫が襲いかかる。譲治は身を犠牲にしてゆかりを逃げさせた。翌朝南雲が小屋に行くと譲治は死んでいた。

南雲は毒虫の危険性を知って掌返しした米兵に拉致される。

ゆかりは出産のため小舟で島を出た。

アメリカに向かう飛行機の中で米軍は島にある水爆を爆発させることにした。機内でもみ合いになるも水爆が爆発。飛行機は虫の群れに突っ込んで墜落した。

感想

毒虫ってどっからどうみても蜂じゃん。ミツバチとオオスズメバチが作中で毒虫と呼ばれてた。どう捉えるべきか分からない、ハチでは無く毒虫なのか、ハチを毒虫と呼んでるだけなのか。

予告編のUFOもデカい虫も出てこないし、予告詐欺がヒドすぎる。当時は画期的な作品だったのかも知れないけど今観るものではない。反戦的な内容で説教くさいし内容にノれなかった。面白い場所も特になかったな。

あの頃映画 「昆虫大戦争」 [DVD]

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  • 発売日: 2011/11/23
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これがセルビアの家族!!『セルビアン・フィルム』ストーリーと感想※ネタバレあり

セルビアン・フィルム

コメディ度:3/10

グロ度:9/10

感動:3/10

リアリティ:4/10

人に勧めやすいか:1/10

満足度:10/10

目次

www.youtube.com

公式サイトhttp://eclipse-movie.co.jp/serbianfilm/

作品情報

2010年製作/セルビア/上映時間104分
原題:A Serbian Film
配給:エクリプス

監督・制作:スルディアン・スパソイエヴィッチ

脚本:スルディアン・スパソイエヴィッチ、アレクサンダル・ラディヴォイエヴィッチ

製作総指揮:ニコラ・パンテリッチ

撮影:ネマニャ・ヨヴァノフ

音楽:スカイ・ウィクルフ

出演:スルディアン・トドロヴィッチ、セルゲイ・トリフュノヴィッチ、エレナ・ガブリロヴィッチ、カタリナ・ズティッチ

あらすじ

ミロシュは元ポルノ男優のスター。現役の頃は幾多の女優をイカせ続けたが、今は引退し美人妻と幼い息子を愛する平凡な家庭人になっていた。そんな彼の元に、昔なじみの女優から呼び出され、俳優の仕事をやらないかと誘われる。その仕事とは、外国市場向けの大掛かりなポルノ映画であり、かなりのギャラがもらえるという。何か怪しそうな感じではあるが、収入に困っていたミロシュは、その話に興味を持った。 高級車のお迎えが来て、ある大豪邸に連れて行かれる。その豪邸から謎の男が登場する。 ヴックミルと名乗る男は、ミロシュを絶賛しながら、こんな話を始める。「私には大金持ちのクライアントがいて、彼らの好を満たす芸術的なポルノ映画を撮りたい。そのためには貴方の出演が絶対なのだ」と。具体的な内容の話もなく、ミロシュは高額な報酬に釣られ契約書にサインしてしまう。これが、悪夢と狂気な世界への入り口であった…。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

息子ペタルが居間で父ミロシュの出演したポルノを観ているシーンからスタート。ミロシュと妻マリアが気付いて再生を止める。
ミロシュは昔共演したポルノ女優で親友のレイアとランチ。そこで監督ヴックミルとの大きな仕事に誘われる。それを影から観ていた警官で兄のマルコが合流、近況を語り合った。
家族は幸せな家庭を築いていたが金欠だった。
マリアと持ちかけられた話について相談する。ミロシュはなぜブランクのある自分を誘うのかと不信に感じていた。


後日ヴックミルから電話がかかり、迎えの車がやってきた。豪邸に招き入れポルノに関する自分の理論を展開。部屋にはレイアも待っていた。ヴックミルはミロシュを芸術的と褒め称える。しかし、どのような作品か聞くと台本はあるが渡さない、人間の真の性を写し、編集は最小限のものという。慎重なミロシュは契約書のサインを急かされたため断る。


その晩、妻に今日あったことを話す。金額を聞いた妻はやるべきと勧めた。
翌日書類にサイン。撮影のためミロシュは身体づくりを開始。ランニングをし、なにも見ず手も触れずに股間を勃たせる訓練を始める。
家ではミロシュの兄マルコがマリアに翻訳を依頼。マルコはマリアに欲情していた。


ミロシュがヴックミルの家を訪れると護衛に守られた怪しい人物とすれ違う。
ヴックミルに内容を教えて欲しいと言うが、はぐらかされ撮影開始日すら伏せられている。
後日いつものように送迎車に乗ると耳に通信機をつけるよう指示され、違う場所に降ろされた。そして撮影開始。降ろされたのは孤児院で、指示を受けながら院内を進む。

すると一人の孤児をめぐって母親と職員との揉め事が勃発。なにも知らないミロシュは見ているだけだった。その後職員に誘導され暗い部屋に入る。職員が陰部を咥えこんでいる間、ミロシュはアイスを舐める少女と化粧する少女の動画を見させられ、何らかを刷り込まれた。


夜になり、マリアはペタルを連れて仮装パーティに向かう。ミロシュは撮影に疑いを持ち、マルコにヴックミルの身辺を探るよう電話で依頼。マルコはマリアの写ったホームビデオを観ながら女にフ○ラさせていた。マルコはミロシュに劣等感を覚えていた。
ミロシュはレイアにも相談を持ちかけた。今までヴックミルとどのような仕事をしたのか尋ねると、彼女は獣姦と答えた。
仮装パーティから帰って来てふざけている息子に風船で頭を叩かれると撮影の記憶がフラッシュバック。


先ほど孤児院で揉めていた母親がミロシュの股間をシゴく。それを孤児の娘が見ていた。こんなこと続けられるかとミロシュが激高するといかつい男が背後からミロシュの首を絞める。ミロシュは男に指示されるまま母親を殴った。果てたあとヴックミルが拍手をしながらやってくる。ミロシュが拷問は無理だと訴えるも適当にあしらわれる。


その晩、マルコに調査結果を聞くも身元はクリーン。ミロシュは撮影現場をペタルが見ている悪夢を見た。


翌朝ミロシュは撮影から降りることを決めた。ヴックミルに撮影の降板を申し出に行くと我々は犠牲者だの犠牲者は高く売れるだの意味のわからないことを言い始める。

するとヴックミルはある動画を流し始めた。妊婦から胎児を取り出し、その胎児を強姦する。母親は嬉しそうにそれを見ていた。これを行っていたのは今まで送迎していた運転手。監督はこれが新生児ポルノだと大喜び。ミロシュは嫌気がさして帰る。車を運転していると様々な記憶が脳裏にちらつく。

 

目を覚ますと体は血まみれで家のベッドに寝ていた、最後の記憶は3日前の車中だった。家族が誰もいなくミロシュは探し始める。外にはマリアの車があった。バールを持ってヴックミルの豪邸に忍び込むが館はもぬけの殻。

 

血だらけの部屋をみて記憶が少し戻る。帰る途中ミロシュは性欲促進剤と覚醒剤を飲まされ、撮影場所に戻されていた。理性を失ったミロシュは用意された先ほどの母親を犯す。耳に付けられた通信機の言うまま殴り、果てには首を撥ねた。


館に置かれていた撮影テープを持って森へ。テープを確認する。

気絶したミロシュは男に犯されていた。

レイアはミロシュに対して薬を使ったことを責める。レイアは歯を全て抜かれ鎖で繋がれた。歯のなくなったレイアの口に覆面を被った男が陰部を突っ込み、鼻を摘まんで窒息死させた。
別のテープでは孤児の少女を犯すように指示されたミロシュが窓から飛び出して逃げていた。
唯一の手掛かりであるこの家に行く。

するとまた記憶が蘇ってきた。ミロシュは公衆電話でマルコに居場所を伝え、助けを求めた。ミロシュの元にはヴックミルと運転手がやってくる。

この記憶を頼りにまた、思い浮かんだ場所に移動すると運転手含め護衛とヴックミルの死体があった。またも記憶を取り戻す。

 

ミロシュは顔を隠された女性と男児を犯す。覆面を被った男が合流、2人で犯し続ける。途中覆面と女性、男児の正体が明かされた。覆面の正体はマルコで犯されてるのはマリア、ミロシュが入れていた穴は息子だった。

ミロシュは怒り狂い、ヴックミルを惨殺。マリアもマルコに噛みつき、モニターで殴って撲殺。奪った銃で警護を殺した。

近寄るミロシュにマリアはナイフを向ける。ミロシュは殴って気絶させ、家の地下室に閉じ込めた。ミロシュが自殺を図るも銃は弾切れ。そのままベッドに倒れこんだ。

 

全てを知ったミロシュは家に帰り、妻と息子を抱き締める。一家は全員放心状態。川の字になって拳銃で一家心中した。


翌朝死んだ一家の前にカメラを持った男たちが。一人は冒頭に出てきた怪しい男。彼がまずはガキからだというと左の男がチャックをおろした。

感想

倫理的には駄目だけどこの映画メチャクチャに面白いのよ。観てて続きが気になりまくる。題材のせいってのもあるんだけど構成が良くて、ミロシュに何があったのか一緒に追体験する感じ。

内容はショッキングだけど画面的なグロさはそこまでじゃないかも。グロすぎて笑えるラインのちょっと下くらい。

ショッキングなシーンのピークは新生児ポルノのシーンかな。でもモザイク入っちゃってるから微妙だし赤ちゃんも人形感が強い。

グロさだけなら孤児の母親の首切断が一番グロかった。一発で切れなくて何度も振り下ろすとこ。あと運転手の眼窩にイチモツ突っ込んで殺すシーンとか面白い。

ずっとシリアスじゃないっていうのも良かったかな。序盤はまったりしてて後半と同じ映画とは思えない。手を触れずに勃起する練習とかしてたのが微笑ましい。意外にもコミカルなシーンがあってちゃんと面白いんだよね。息子に勃起について教えたり、マルコがマリアに発情してトイレでシコったり(後に惨事を生む)。

ある程度耐性のある人には非常にオススメしたいと思えたよ。

セルビアン・フィルム 完全版 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2012/07/27
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終末後のおはなし『ゾンビ・サファリパーク』ストーリーと感想※ネタバレあり

ゾンビ・サファリパーク

コメディ度:4/10

グロ度:2/10

感動:1/10

リアリティ:4/10

人に勧めやすいか:3/10

満足度:3/10

目次

www.youtube.com

作品情報

2015年製作/イギリス・スペイン合作/上映時間90分
原題:The Rezort
配給:ポニーキャニオン

監督:スティーブ・バーカー

脚本:ポール・ガーステンバーガー

製作:シャーロット・ウォールズ、ニック・ジロット、カール・リチャーズ

製作総指揮:エイドリアン・ポリトウスキー、ジル・ワテルケン、ハビエル・アレス、イボン・コルメンサーナ、アラベラ・ペイジ・クロフト

撮影:ロマン・オーシン

美術:ジェームズ・ラプスニー

衣装:アリソン・ミッチェル

編集:マルティ・ロカ

音楽:ザカリアス・M・デ・ラ・リバ

出演:ダグレイ・スコットジェシカ・デ・ゴウ、マーティン・マッキャン、ジャッサ・アールワリャ、エレン・リス、クレア・グース

あらすじ

20億人が犠牲となった人類対ゾンビの戦争から7年。生き残ったゾンビを孤島に隔離してゾンビ狩りを楽しむアトラクション「リゾート」が人気を集めていた。戦争で父を亡くしたメラニーは、ゾンビ狩り療法がトラウマ克服に良いと聞きつけ、パートナーのルイスと共に島にやって来る。しかし、何者かが「リゾート」のシステムにウィルスを仕かけたためにセキュリティが制御不能となり、島中にゾンビが解き放たれてしまう。さらに「ブリムストンプロトコル」が発動され、島は5時間後に自動的に空爆されることに。何も知らないメラニーたちは、野外キャンプでゾンビ狩りを楽しんでいたが……。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

10年前、ゾンビ化ウィルス「クロモシンA」が流行、生者と死者の間で戦争が起きた。この戦争で20億人が亡くなった。離島「リゾート」では厳重な管理の下、生き残ったゾンビを狩るアクティビティが行われていた。しかし、機能が停止してブリムストン・プロトコルが発動。ブリムストン・プロトコルはゾンビが発生した地点を空爆する作戦であり、これによりアウトブレイクを防ぐことが出来る。リゾートへ軍が派遣された。

 

プロトコル発動の10日前、戦争生存者のメラニーはセラピーに参加。トラウマ克服のためリゾートに行くことを勧められる。恋人で元軍人のルイスとリゾートへ。

リゾートまでは港からでる船に乗る。船着き場には多くの難民がいた。

他の参加者とここで顔を合わせた。婚約者にドタキャンされて一人で来たセイディ、ゲーム大会の賞品で参加したジャックとアルフィー、軍人のアーチャー。

 

島に到着した夜、盛大なパーティーが開催された。創業者でありCEOヴァレリーがスピーチする。そんな中、セイディは司令部に潜入し、データを盗み取っていた。司令部の周辺をうろついているのをアーチャーは見ていた。

 

翌日、セキュリティシステムに破損ファイルが見つかるも、担当者はとりあえず修復しておいて報告はしなかった。メラニーたちがゾンビサファリパークに出発する際、ドアが閉まらない不具合が発生。それに気づいたヴァレリーは、担当者に直すよう指示。

参加者たちはゾンビ狩りを楽しんだ。ゾンビはフェンスに囲われているか拘束されていて危険は無い。メラニーも撃とうとするがどうしても引き金を引けなかった。

ヴァレリーは部下から昨夜データを盗んで、ウィルスを残した犯人がいると聞く。やがてシステムが反応しなくなり、セキュリティが解除されてしまう。司令部にはゾンビがなだれ込んだ。そしてブリムストン・プロトコルが発動。

 

リゾートの人々は次々襲われ始めた。キャンプをしていたメラニーたちもまた、ゾンビに囲まれる。主にアーチャーの活躍により周辺のゾンビは全滅。しかしアルフィーが喰われて死亡。

セキュリティ機能が停止しているため、助けは来ない。ガイドのネビンズいわくブリムストン・プロトコルが発動されたため空爆されるとのこと。メラニーたちはボートで逃げるために海を目指す。しかしトラックが故障したので歩く羽目に。

道中、噛まれた寝ビンズをルイスは躊躇なく射殺。仲間を守るためにとった行動だったが、メラニーはそれが本当の姿なのかとルイスと口を利かなくなる。

 

アーチャーがセイディにパーティーのとき何をしていたのか問い詰める。セイディはデータをダウンロードしただけと話した。実は彼女はゾンビの権利団体のメンバーでリゾートを閉鎖に追い込むため、機密情報を盗む指令を受けていた。しかしデータをダウンロードする端末にウィルスが仕込まれており、知らないうちにこの有様。一応本人に悪気があったわけじゃないと分かった一行はもやもやしつつも行動を共にする。

 

メラニーたちは地下通路に続く建物に入り込んだが、ジャックとセイディがはぐれてしまった。途中ジャックを助けるためにセイディはゾンビに噛まれ、データの入った端末を託す。ジャックはメラニーたちと合流、真っ暗な司令部へと到着。天井に吊られたゾンビにジャックが噛まれ、アーチャーがとどめを刺した。

生き残った三人が奥に進むとそこには難民ホールがあった。じつはリゾートでは難民をゾンビにして客に撃たせていた事が発覚。

ゾンビと化した難民が襲ってきて、メラニーとアーチャーは扉を抑えた。ルイスは1人で垂れていた鎖を登り脱出。アーチャーは、メラニーにデータ託し、扉を開けて大量のゾンビに向かっていった。

 

メラニーは死体から銃を手に入れて奥にすすむ。部屋の中にはゾンビがいた。メラニーはが隠れていると。先に登っていたルイスがやってきた。ルイスは噛まれている。メラニーはルイスに銃を渡した。ルイスが自殺しようとするとゾンビがなだれ込んできてメラニーは逃げる。

その後、メラニーは隠れていたヴァレリーと再会。難民をゾンビにしていたことを話さすと、ヴァレリーメラニーの銃を奪おうとした。落ちた銃をヴァレリーが拾おうとしたとき、音を聞きつけたゾンビが襲いかかった。その隙にメラニーは脱出口から外に出て、大量のゾンビに追われながら海に飛び込んだ。

島は空爆によって破壊されていく。メラニーは海から顔をだし、救出された。

 

250人が犠牲となった今回の事件から3週間が経った。メラニーによってデータが公表され、リゾートと難民保護団体の陰謀で無いかとニュースに。そのニュースを見て、アーチャーははにかむ。

そして中継の映像で、海から大量のゾンビが上陸してきたのが映されてEND

感想

アマプラでタダだったから観てみた。

ほぼほぼ内容はジュラシックパーク。パーク運営しててスパイが紛れ込んでてセキュリティ解除。ただ題材がゾンビだから難民をゾンビにしてたみたいなオチはある。

ほんとにオチ要員だから別に社会風刺みたいな説教くさいシーンは無し。

てかあんな頻度でゾンビ殺してたらゾンビ足りなくなるって分かるだろ。そりゃ増やしてるわな。

個人的に主人公のメラニーがメチャクチャ嫌いだからこの映画嫌い。自分は手を汚さずに代わりにやってくれた人を軽蔑するし。ゾンビ一人も殺さない。なんの役にも立たず足引っ張っておいて生き残りやがって。存在がいらないまである。アーチャーがいればそれでいい。

タイトルとパッケージの割にはまともな作品だった。C級映画っぽい見た目だけどお金掛かってそう。爆破シーンがリアルだったから。

暇なら見ても良いけど時間作ってまで見る価値はないな。好きな人だけ観ればいいと思うよ。

ゾンビ・サファリパーク(字幕版)

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グロさ以外の取り柄無し!『デス・マングローヴ ゾンビ沼』ストーリーと感想※ネタバレあり

デス・マングローヴ ゾンビ沼

コメディ度:2/10

グロ度:9/10

感動:1/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:1/10

満足度:5/10

目次

www.youtube.com

作品情報

2008年製作/ブラジル/上映時間104分
原題:Mangue Negro
配給:キュリオスコープ

監督・脚本・撮影:ロドリゴ・アラガオン

出演:ワルデラマ・ドス・サントス、キカ・オリベイラ、リカルド・アラーリョ

 

あらすじ

マングローブ林に囲まれ、文明から切り離されたような小さな漁村に水質汚染の波が押し寄せ、村の漁業は壊滅的な打撃を受ける。貧困にあえぐ村人たちは、わずかに取れる貝類を食して飢えをしのぐが、次第にその皮膚はただれ、おぞましい容貌へと変貌。そして悪臭漂う沼から恐ろしいゾンビが出現する。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

老人アジェノールと青年がマングローブ林の川を小舟で進む。アジェノールは昔、父とカニを捕りに来たことがある。その時はたくさん捕れたが危険な魚がいた。今はなにも捕れやしない。

金持ちのアンソニーに売るため、バチスタがタプイアでカニを捕る。カニを追いかけた先には朽ちた遺体が。驚いて転倒。

アンソニーはバチスタの父とバチスタの帰りを待つ。父に呼ばれバチスタの妹ハケルが母親の様子を見に行く。母は失明しておりハケルが看病していた。

村の若者ルイスの兄がライフルで鳥を仕留める。一方ルイスはカキが取れず、渋々家に帰るとそこにはボロボロのバチスタが。タプイアでカニを捕っていたことを聞くと兄は成果物を取りに行った。ルイスは看病を任される。

バチスタが死亡、ルイスが困っているとゾンビとなって復活した。襲いかかる。ルイスはフォークで目を突き刺し応戦。ライフルで腹部を撃つも死なない。2発目は目に命中、バチスタは倒れた。家の外にもう一体のゾンビとハケルが。ハケルを家に引き込んだ。

兄がタプイアにある死体から金を盗もうとすると死体が起き上がり咆哮をあげた。すると周りから大量のゾンビが。抵抗むなしく喰われた。

ハケルの父親が急に苦しみ始めた。アンソニーがカキをつまらせたのかと口に手を突っ込むと指を噛み千切られてしまう。とっさに拳銃でヘッドショット。父親が食べていたのはゾンビカキだった。

バチスタを殺したと勘違いしたハケルがルイスをタコ殴り。止めをさそうとしたときにゾンビがやってきて腕に噛みついた。ルイスはゾンビを撃ち殺す。

小舟では死体を釣り上げた。そして死体が動き出す。驚いた青年は川に落ちてしまう。そしてゾンビとなって船を転覆させた。アジェノールはゾンビに追われながら林を進む。

ハケルとルイスは家に立て籠る。二人が良いムードになっていると壁から手が突き抜けてきてハケルの髪を掴む。ルイスは斧で手を切り落とした。それを皮切りに次々と家にゾンビが押し寄せてきた。

老人は木に登って青年のゾンビをやり過ごす。

ハケルとルイスはなんとか脱出。ルイスは急な運動で血圧が上がり気絶。ハケルにゾンビが襲いかかる。悲鳴を聞いて起きたルイスは3体のゾンビを倒した。

アジェノールが目を覚ますとゾンビが木に登って来ていた。逃げた先が底無し沼になっており、2人とも沈んでいく。

今度はハケルが倒れてしまった。ルイスは怪我を直せると噂のあるベネディータの家にハケルを運び込む。ベネディータ曰くこのマングローブ林は腐っていて人間の住める場所ではないと言う。ハケルを治すことは出来ない。しかしフグの毒を飲ませることで死者が復活すると聞いたことのあったベネディータはフグを勧める。それを聞いたルイスは網と斧をもって川に行った。

ルイスの投げた網で奇跡的に底無し沼に埋まっていたアジェノールが助かった。ゾンビをなぎ倒しながら養魚地へ。ゾンビが迫るなか網を何度も投げる。
フグを持ってベネディータの家に。フグの胆嚢をハケルに食べさせるとハケルは死んだ。このまま居てもゾンビたちがやってくる。ルイスとアジェノールはビカの岩を越えて山の向こうに逃げることに。ベネディータはここに残る。そんな話をしているとハケルが目覚めた。ハケルは家族の元に行きたいと言う。ゾンビが家の周りを囲んだ。アジェノールが囮となってその隙にハケルとルイスが逃げる作戦。

2人は無事ハケルの家に到着。ゾンビと化したアンソニーが襲いかかる。ルイスは卓越した戦闘スキルで倒す。アンソニーの死体に押し潰されているとハケルに父親のゾンビが襲いかかる。ルイスはこれも倒した。
隣の部屋にいた母親は生きていたが、ゾンビカキを食べていた。母の口から得体の知れない生物が飛び出してハケルを気絶させる。その後母は目の前でゾンビ化。ハケルをつれて隣の部屋に逃げ込む。家の周りを大量のゾンビが囲む。さらに割れたオイルランタンの火が家に着き絶体絶命。しかし何故か2人は外に出ていて無事だった(?)
ゾンビが火に弱いことを知り簡易的な松明を作り、ビカの岩を目指して出発。
大量のゾンビに終われながらビカの岩に着いた。ビカの岩は物凄く急な斜面でゾンビは登ってこられない。ゾンビらと対峙しているとアジェノールがやってきて2人の代わりに戦い始めた。何体ものゾンビを倒すもやがて力尽きた。
2人は岩のてっぺんまで上り詰めた。ルイスがハケルに愛の告白をしようとしたところでEND。

感想

いい感じに汚い。画面から臭いが来るタイプのゾンビ映画

本作は脚本も撮影もヒドい。出来もしないのにいろんな場所で起きていることを描こうとするから分かりにくく、うまく繋がってない。別の視点に移る毎にちょっと前の映像を見させられる。ルイスがハケルを連れ込むシーンなんか3回も流れる始末。

話の無駄が多くて基本退屈。焼いたレモンを傷口に当てるくだりとか、いらない会話が多すぎ。ベネディータに関してはキャラ設定でゆっくり喋るからストレス溜まる。

ただ、グロテスクなシーンに関しては素晴らしかった。CGじゃないしね。特殊メイクにはこだわりを感じた。本当に汚いし臭そうで不快感がある。普段のシーンとは別人が撮ったのかと疑うほどグロいとこだけカメラワークが良い。

なお、そんな拘ったシーンは予告編で全部使われている。

要するに本編観るより予告観ろ!! 

デス・マングローヴ ゾンビ沼 (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
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デス・マングローヴ   ゾンビ沼 [DVD]

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ホラー映画入門『アナベル死霊博物館』ストーリーと感想※ネタバレあり

アナベル死霊博物館

コメディ度:1/10

グロ度:1/10

感動:3/10

リアリティ:1/10

人に勧めやすいか:10/10

満足度:4/10

目次

www.youtube.com

作品情報

2019年製作/アメリカ/上映時間106分
原題:Annabelle Comes Home
配給:ワーナー・ブラザース映画

監督:ゲイリー・ドーベルマン

脚本:ゲイリー・ドーベルマン

製作:ピーター・サフランジェームズ・ワン

製作総指揮:リチャード・ブレナー、デイブ・ノイスタッター、マイケル・クリア、ミシェル・モリッシー、ジャドソン・スコット

原案:ゲイリー・ドーベルマンジェームズ・ワン

撮影:マイケル・バージェス

美術:ジェニファー・スペンス

編集:カーク・モッリ

音楽:ジョセフ・ビシャラ

出演:マッケンナ・グレイス、マディソン・アイズマン、ケイティ・サリフ、パトリック・ウィルソン、ベラ・ファーミガ

 

あらすじ

超常現象研究家ウォーレン夫妻の家に、強烈な呪いを持つ人形アナベルが運び込まれ、地下の“博物館”に厳重に封印される。ある日、夫妻が仕事で家を空けることになり、娘のジュディはシッターとしてやって来た年上の少女メアリーやダニエラと3人で一夜を過ごすことに。ところが、ダニエラが勝手に博物館へ入り込み、アナベルの封印を解いてしまう。アナベルは同じく博物館に封印されていた数々の悪霊たちを呼び覚まし、少女たちに襲いかかる。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

エド・ウォーレンとロレイン・ウォーレンの夫妻は、有名な心霊研究家。ロレインは、透視や霊能力を持っている。夫妻には娘のジュディがおり、彼女もまた見えるはずのないものが見えた。

ある日、アナベル人形に悩まされていた若者から夫妻は人形を譲り受けた。車の後部座席に人形を乗せた夫妻は、帰路に就く。途中の道で大事故が起きており、警官に促されるまま迂回することに。しばらく進むと車がエンスト。エドが修理にあたる。すぐ横には霊園が。霧が濃くなり、亡霊たちが現れる。すると霊がエドを突き飛ばし、後続のトラックに轢かれかけた。アナベルが霊を呼び寄せていると気づいた夫妻は帰路を急ぐ。

 

帰宅すると同時、呼んでいた神父と悪魔払いを開始。これだけでは足りないとガラスケースに閉じ込めた。その部屋は家の地下にある保管室であり、他にも曰く付きの物がわんさか置いてある。

 

1年後。ウォーレン夫妻は「ペテンか英雄か」と新聞記事に取り上げられていた。それをきっかけに、娘のジュディは学校でいじめられるようになっていた。

夫妻は夫婦で仕事をするので、ジュディをベビーシッターとして学生のメアリー・エレンに預けていた。夫妻はメアリーに留守を頼むと、週末の仕事に出かける。

メアリーはジュディを学校へ送ると、食材を買いにスーパーへ。メアリーの親友ダニエラが合流し、ウォーレン夫妻の家でベビーシッターをしているというと好奇心から、半ば強引に後で遊びに行くという。レジにはメアリーが思いを寄せているボブがいた。ダニエラは2人を茶化す。

ジュディは同級生にいじめられていた。言い出しっぺはアンソニーという男児。新聞記事が載ってから、周りの反応も冷たくなった。もうすぐジュディの誕生日なのだが、誰も来てくれそうにない。

帰宅したメアリーとジュディがケーキを作っていると、ダニエラがやってきた。ダニエラはジュディに誕生プレゼントのローラースケートをくれた。ジュディは喜び、外で滑りたがる。ダニエラにオーブンを見張るように言ってジュディとメアリーは外に行く。2人がいなくなるとダニエラは先ほど聞いていた保管室に向かった。夫妻の部屋で鍵を見つけ、中に入ると探検を開始。何から何まで触って物色。ダニエラは父の写真を出し、霊がいるなら合図をしてと亡き父の霊に語りかけた。ダニエラは自分の運転で事故を起こし、父を亡くしていた。この家に潜り込んだのは父と話したかったから。何の反応もなく落胆していると、ガラスケースのアナベル人形が前のめりに倒れた。ケースには絶対に触れるなと書かれているが、ダニエラはケースを開けて人形を起こす。

すると台所から火災報知機の音が鳴り響いた。ケーキを入れていたのをすっかり忘れていた。そこにジュディとメアリーが帰ってきた。ダニエラと話したジュディは、アンソニーがダニエラの弟だと知る。アンソニーは父を亡くした直後で不安定だから許して欲しいとダニエラが言う。ジュディは許した。

ジュディは家の2階で、アナベル人形が椅子に座っているところを目撃するが、目を離した隙に消えた。代わりに窓の外にウェディングドレス姿の幽霊が現れると、ナイフを持って突進してきた。ジュディは悲鳴をあげ、十字架をかざして難を逃れた。ジュディの悲鳴を聞いて、メアリーが駆け付ける。

書斎へ移動したメアリー、ダニエラ、ジュディは、夫妻の仕事の書類を見物。書斎には、悪魔祓いの映像がありその迫力からメアリーとダニエラは夫妻の仕事を信じた。

3人はボードゲームを楽しむことに。選んだのは手探りゲーム。実は保管室にあった物だが気づかずに遊ぶ。

途中でドアチャイムが鳴って出てみるとボブが。メアリーとボブがいい感じになるも、ジュディのシッター中に男性を入れるわけにはいかない。

ジュディの就寝時間になった。寝る支度をしていると、ボブが庭でギターを持ち歌い始めた。3人は窓辺に立って聞く。3人が外へと向かうわずかな時間にボブが魔犬に襲われ、ニワトリ小屋に逃げ込んだ。3人はボブがいないことを残念に思って部屋に戻る。

ダニエラも泊まりたいと言ったが夫妻に怒られちゃうと断られた。しぶしぶ帰るもポケットの中には保管室の鍵が。

こっそり地下室に戻ったダニエラは、ピアノのところで父親の霊と会う。しかし父の霊はお前のせいだと罵倒。ダニエラはショックを受ける。

その頃メアリーは寝室のジュディの様子を見に来ていた。ベッドにアナベル人形が寝ているが、人形を知らないメアリーはスルー。物音がして台所を見に行ったメアリーは、コインが落ちているのに気づく。拾ってみると目の前にはまぶたにコインを置いた幽霊が。背後から引っ張られて、メアリーは驚く。メアリーが幽霊に襲われたのと同時に、ジュディもアナベル人形に気づいた。

ジュディはメアリーと合流。そこにロレインからの電話がかかる。助けを求めるとジュディの魂をアナベル人形に与えろと言う。メアリーは異変に気づいて電話を切った。

メアリーとジュディは地下へ移動し、ダニエラと合流。ダニエラは父に会いたくて、保管室に入ったと白状。ダニエラが触った物の封印が解かれたと判明。

ジュディによると解決策はアナベル人形をガラスケースに入れること。3人は人形を探し始めた。そこにウエディングドレスを着た女の霊が現れ、ダニエラが包丁で刺された。メアリーは驚いてぜんそく発作を起こす。

ぜんそくの薬は車の中にあるとのことでジュディが取りに行く。車で魔犬に襲われかけたジュディを、ボブが助けた。ジュディは吸入器をメアリーに吸わせた。

ウエディングドレスの霊に憑依されたダニエラが2人に襲いかかる。ジュディが両親の悪魔払いの映像をダニエラに照射。ダニエラに憑いたモノが祓われた。

ジュディがガラスケースに人形を戻すと怪奇現象は終わった。

ボブが、屋敷に入り込む。メアリーは男性のボブを家に入れまいとするが、ジュディが助けてくれたからと許可。女性らが寝ているのをボブが見張る。

翌朝、両親が帰宅するとメアリーが事情を説明。

後日、ジュディの誕生日会が開かれた。家には、夫妻しかいない。そこにメアリーとダニエラ、ボブが訪問。後を追うように同級生達もやってくる。その中には発端であったアンソニーも。ジュディとアンソニーは仲直り。

パーティの中、ロレインがダニエラに渡したいモノがあると保管室に呼ぶ。それはロレインが忘れていった父親との写真だった。ロレインは父親の霊がお前のせいではないと言っていたことを伝える。さらに父しか言わない自分の呼び名をロレインが知っていたため、ダニエラは信じた。

誕生日会は盛り上がり、ジュディは大いに喜んだ。

感想

今までの死霊館シリーズとは打って変わってメチャクチャ子供向きな内容に。だれも死なないしね。邦画で言うところの学校の怪談シリーズと既視感を覚えた。

夫妻が集めてきた曰く付きの品々が次々と襲いかかってくるお祭り騒ぎな作品。それのせいで一つ一つに対しての怖さが薄い。特に甲冑とちょっと先の未来が映るテレビはいらなかったような。中途半端だし、テンポが悪くなった。詰め込みすぎだと思う。面白かったけどね。

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  • 発売日: 2019/12/04
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大人のためのおとぎ話『ウィッチ』ストーリーと感想※ネタバレあり

ウィッチ

コメディ度:4/10

グロ度:2/10

感動:2/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:7/10

満足度:4/10

目次

www.youtube.com

作品情報

2015年製作/アメリカ/上映時間93分
原題:The Witch
配給:インターフィルム

監督:ロバート・エガース

脚本:ロバート・エガース

製作:ジェイ・バン・ホイ、ラース・カスダン、ジョディ・レドモンド、ダニエル・ベーカーマン、ホドリゴ・テイシェイラ

撮影:ジェアリン・ブラシュケ

美術:クレイグ・レイスロップ

編集:ルイーズ・フォード

音楽:マーク・コーベン

出演:アニヤ・テイラー=ジョイ、ラルフ・アイネソン、ケイト・ディッキー、ハーベイ・スクリムショウ、エリー・グレインジャー、ルーカス・ドーソン

あらすじ

1630年、ニューイングランド。ウィリアムとキャサリンの夫婦は、敬けんなキリスト教生活を送るために5人の子どもたちと森の近くにある荒地へとやって来た。しかし、赤ん坊のサムが何者かに連れ去られ、行方不明となってしまう。家族が悲しみに沈む中、父ウィリアムは、娘のトマシンが魔女ではないかとの疑いを抱き、疑心暗鬼となった家族は、狂気の淵へと転がり落ちていく。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

1630年、イングランドからニューイングランドに移り住んだ一団があった。しかしウィルの一家と他の移民は聖書の解釈が異なり、村から追放されてしまう。一家は村から離れた場所で質素な生活を始めた。

ウィルは一家の父であり敬虔なクリスチャン。一家は母のキャサリン、長女のトマシン、長男のケイレブ、双子の次男・次女ジョナスとマーシー、乳児のサムからなる。

ある日、家の近くの森のそばでトマシンがサムの子守りをしていた。いないないばあをしていると顔を隠している隙にサムが消えた。トマシンは必死に探すも痕跡すら見つからない。ケイレブとウィルは森を探す。しかし見つからなかった。ウィルはオオカミのせいだとキャサリンを納得させようとするが、その地は枯れておりオオカミなどいるはずもない。

翌朝、ウィルはケイレブを連れて森へ行く。ウィルは罠を仕掛けていたが、何もかかってなかった。その罠はキャサリンの銀コップと先住民に物々交換して貰った物。肩を落としているとウサギを見つけた。しかし銃で仕留めることができなかった。空腹の一家は、次第に追いつめられる。

トマシンは、双子が黒い雄ヤギの歌を歌っているのに煩わしく思った。双子は飼っている黒ヤギのフィリップと話ができると言い出す。トマシンは双子に言うことを聞かせるため、私は魔女だと嘘をついた。

キャサリンはサムがいなくなってから、トマシンに当たりが強い。銀のコップが無いと、キャサリンを問い詰めた。ここに来てからろくな事がないと、キャサリンは村に帰りたがる。ウィルはトマシンを口減らしと、キャサリンとの関係性から奉公に出すと言いだした。それを聞いたケイレブは、トマシンから離れたくない一心で狩りに向かった。トマシンもそれに同行。

森でウサギを見つけたケイレブが必死に追いかけ、2人ははぐれた。トマシンとケイレブがいなくなったことを知り、ウィルが森へ捜索に。ウィルはトマシンを見つけた。その頃ケイレブは森の奥で魔女に遭遇していた。逃げようとしても強く腕を掴む。

結局ケイレブは見つからなかった。キャサリンはトマシンを強く責める。ついには銀のコップのことを持ち出したのでウィルは自分が売ったと白状した。村に助けを呼ぶべきかで両親は大揉め。

トマシンはヤギの寝床を整えに行く。すると雨の中、全裸のケイレブが戻ってきた。ケイレブは戻って来るとすぐ、そのまま寝込んだ。

トマシンがヤギの乳しぼりをすると、乳の代わりに血が出た。それを双子が目撃してしまう。

ケイレブが急にうめき声を上げて血を吐き、また倒れた。中にはリンゴが混じっている。それを見たジョナスとマーシーは、トマシンが私は魔女だと言っていたことをキャサリンに告げる。キャサリンは完全にトマシンを魔女と思い込んだ。ウィルも疑いを持ち始める。

それはさておき、ケイレブを取り囲んで祈ることで悪魔払いをすることに。しかし祈りの最中に双子が同時に聖書の内容を思い出せなくなった。両親とトマシンとで祈りを捧げるが、ケイレブは神よという言葉を残して死亡。双子の方を見ると気絶していた。

直後ウィルはトマシンを家から連れ、悪魔と契約したのかと問い詰めた。トマシンは否定するがウィルは魔女であると決めてかかる。腹が立ったトマシンは、ウィルにコップのことをなぜ隠していたのか、農作業も狩りも出来ない無能な人間と罵る。トマシンは双子が黒ヤギのフィリップと会話をしていたことを告げた。双子こそ悪魔と契約したのだと。それを聞いたウィルは双子を責める。

訳が分からなくなったウィルは悪魔と契約をした疑いのある3人をヤギ小屋に閉じ込めた。ウィルは土を掘り、キャサリンと共にケイレブの埋葬を行う。

その夜。キャサリンはケイレブとサムの幻影を見た。キャサリンは乳児のサムに乳を与えるも、それはカラスで乳首をついばまれ流血。ヤギ小屋では白いヤギの乳を老婆が啜っている。双子はそれを見て絶叫。

翌朝。ウィルが小屋に行くとトマシンしかいなかった。小屋は破壊されて荒れていた。ウィルが小屋に近づくと黒ヤギのフィリップが襲いかかり、角で殺害。トマシンが遺体に駆け寄るも、それをキャサリンが誤解。早とちりしたキャサリンはトマシンの首を絞める。死の間際、トマシンは無意識に拾ったナタでキャサリンを殺す。

トマシンの家には誰もいなくなった。着替えて机に突っ伏すと目が覚めたら夜。

トマシンが外へ出ると、ヤギのフィリップが立っていた。トマシンは冗談でしゃべってみてと聞く。ところがフィリップは、お前の望みを言ってみろと答えた。フィリップは望みを叶えるから裸になって本に署名しろと求めた。サインしたトマシンが全裸でフィリップについて行くと、森の奥のたき火の周りに裸で踊る魔女達がいた。すると彼女らは宙に浮き始める。そこにトマシンも加わり、不敵な笑みを浮かべた。

感想

鬱々とした世界観で見るのに体力がいる一作。魔女狩りって実際にあったんだから恐いよね。

本作はもろキリスト教が絡んでくるんだけど信仰が過剰で僕はコミカルに見えたかな。完全に聖書に振り回されてドタバタしてる感じ。時代背景が1930年だからみんな悪魔の存在を信じてるんだよね。現代が舞台のホラー映画ばかり観てたから新鮮に感じた。一家の中でもトマシンだけは信仰が薄く感じたからあのメンツの中だと感情移入しやすくて、純粋に主人公サイドから楽しめたかな。

一応ホラー映画だけど恐さはなかったな。一家の空気感とかが嫌だなとは思うけど、脅かされる感じが無いというか、映画を観ているって感覚が強かった。 

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  • 発売日: 2017/12/02
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アカルイモリ『クライモリ デッド・エンド』ストーリーと感想※ネタバレあり

クライモリ デッド・エンド

コメディ度:2/10

グロ度:6/10

感動:1/10

リアリティ:2/10

人に勧めやすいか:4/10

満足度:5/10

目次

f:id:sottou_hurann:20200624223224j:plain

作品情報

2007年製作/アメリカ/上映時間97分
原題:Wrong Turn 2: Dead End

監督:ジョー・リンチ

脚本:テューリ・メイヤー、アル・セプティエン

製作総指揮:エリック・フェイグ、ロバート・クルツァー

出演:エリカ・リーセン、ヘンリー・ロリンズ、テキサス・バトル、キンバリー・コードウェル

 

あらすじ

サバイバル・ゲームで勝ち抜くと賞金10万ドルというテレビ番組の撮影のため、男女6人が人里離れた森の中に集合する。キンバリーも、参加者の一人として撮影現場へ向かっていたその時、突然飛び出してきた何者かに噛みつかれ、さらにカラダを真っ二つに切り裂かれた!!そう、そこは人喰い一族の棲む森だったのだ。キンバリーが来ないまま撮影は開始され、何も知らない他の参加者たちは、その森へ入っていった...

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

若い女性キンバリーが山道を車で走る。オーディション番組で得た今回の仕事の場に急ぐ。渡された地図がアバウトすぎてマネージャーに電話を掛けるも途中で繋がらなくなる。脇見運転をしていると男性を跳ねてしまった。慌てて男性の元に駆けつけると彼はキンバリーに噛みついた。さらに後ろにいた別の男が斧を振り下ろす。キンバリーは真っ二つになり引きずられた。

 キンバリーの代わりに女性プロデューサーのマーラを交えて、テレビ番組『アポカリプス』のロケが始まる。内容はよくあるリアリティ番組

出演者は、参加者6人と指揮を取る元軍人デールの計7人。

チャラ男のジョンジー、スケベ枠のエレーナ、ベジタリアンのニーナ、ケガで引退したスポーツマンのジェイク、イラクに従軍歴のあるアンバー、ディレクターとデキてるプロデューサーのマーラ。

撮影が始まり3組に分かれて食糧を調達する。ジェイクとエレーナ、ジョンジーとアンバー、ニーナとマーラに分かれて行動開始。

ロケ開始直後、トレーラーにいたカメラマンが首を切られて死亡するも誰も気づかない。デール大佐は何者かに矢を射られ、ナイフを投げて反撃するも頭部を殴られて気絶。

 その頃、ジェイクとエレーナにディレクターのマイケルが川で遊ぶように指示。マイケルはカップルを作り出して視聴率を上げたいと考えていた。エレーナがそのことをくみ取ってジェイクを誘惑するも純粋なジェイクは拒否。どこかに去って行った。残されたマイケルは筋書を変えようと考えるがエレーナが色仕掛け。マイケルは身を任せた。その2人の様子を何者かが見て自慰行為を行い、別の場所からマーラが目撃してショックを受ける。

マーラとニーナは山小屋を見つけた。マイケルのことで嫌になったマーラは電話で迎えを呼ぼうとする。電話を借りたいと言って小屋に入るが誰もいない。物色していると奇形達の家族写真を見つける。住人が帰ってきて2人は隠れる。戻ってきたのは奇形の妊婦。破水するとすぐに出産した。生まれてきた赤ん坊の顔はとても醜い。2人はばれて逃げ出すも、マーラは頭部に斧が刺さって死亡。ニーナは倒木に隠れ、逃げ切った。

エレーナが日光浴しているのを見て、奇形の男が興奮して近づこうとする。それに嫉妬した奇形の女がキレて喧嘩に。女の矛先はエレーナに向き、ナイフで背中を切り刻んで殺害。奇形達は仲直りのキス。

デールは奇形の家に逆さ吊り。無人になった隙にナイフを奪って拘束を解いた。そして奇形と戦ってライフルを奪い、胸に撃ち込んだ。しかし死んだ様子はない。デールはナイフと銃を持って立ち去った。

ジョンジーとアンバーの組にジェイクも合流し、偶然見つけたバーベキューを頬張る。そこにニーナがマーラが死んだと言いながらやってくる。マーラとマイケルは恋人同士だったのでジョンジーは番組の演出ではないかと指摘。ところが肉にキンバリーのタトゥーが入っているのに気づき、人肉と知った3人は話を信じた。森を走ってロケのトレーラーに戻ることに。

その頃デールは家を見つけ、クリスチャンだという老人に場所を借りる。老人の家には魚を捕るためだというダイナマイトがあった。老人は奇形達が何者であるか説明した。醜く、強靭力を持つ彼らは、製紙工場からの化学物質汚染によって生まれたという。そう告げた老人であったが実は奇形達の父親であり、子供の仇だと言って襲いかかってきた。デールはダイナマイトを老人に投げつけ、老人を爆死させる。

ジョンジー、ジェイク、アンバー、ニーナらは、奇形達が外でいたしているのに遭遇してしまう。怒った夫婦は斧で襲いかかる。製紙工場で落ち合うことを約束し、ばらばらに逃げた。

逃げたニーナは落とし穴にはまった。助けを呼ぶとジェイクが現れ、引き上げる。そこに車に乗った奇形達がやってきた。これをやり過ごすため2人は崖から川へダイブ。

ジョンジーは罠にかかって逆さづりに。アンバーが縄をほどこうとするが同じく罠にはまり逆さ吊り。弓を持った奇形がやってきて、2人を串刺しにして殺す。

ジェイクとニーナは製紙工場に到着。通信機器は全滅。散策するとロッカーの中に少女のミイラ化した死体が。倉庫に移動した2人は、大量の車を見つける。拉致されながらも生きていたマイケルが斧で首を飛ばされて死亡。ジェイクとニーナは拘束され、物陰からはデール大佐の鋭い眼光。

ニーナは有刺鉄線で椅子に固定されており、ジェイクは逆さに吊られていた。奇形の一家はマイケルで作った料理を囲む。ニーナは強引にマイケルを食べさせられショック状態。

デールは罠の音で見つかるが、大量の車に隠れる。奇形の一人を不意打ちでダイナマイトつきの矢で射ると、ニーナとジェイクを救出。追ってきた奇形がデールの首を鎖で切って殺害。その隙にニーナとジェイクは倉庫にある巨大なスライサーに奇形の夫妻を押し込んだ。

助かったニーナとジェイクは冒頭のキンバリーの車で森から脱出。

工場の裏の川は有害な化学物質に汚染されて緑に光っている。川下の奇形がほ乳瓶に入れて赤ん坊に飲ます。奇形は人間の指をおしゃぶり代わりに咥えさせた。

感想

クライモリというよりアカルイモリだわ。作品のイメージで勝手な邦題付けるもんじゃないね。ずっと昼間だったよ。

作品全体の印象としてなんか安っぽくなったなって。やってることは過激にエスカレートしてるんだけど、恐怖感みたいなのは薄まった。綺麗すぎると言うか偽物くさい。

本作でマウンテンマンって言葉が使われてないから前作のマウンテンマンと比較していいのか分からないけど、外見も人っぽくなっちゃたなと。前作の不気味な造形だったり醸し出すオーラみたいなのが無くて、頭部だけ特殊メイクしましたよ感が強い。ただの人だよ、もう。あの肉体で筋力が強いとか違和感しかない。家もこざっぱりしてたな。

デールは良かったけど一人だけ浮いてたような。せっかくイラク帰りのアンバーがいるんだから二人で活躍して欲しかったかな。アンバーが空気過ぎて。

クライモリ デッド・エンド [DVD]

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  • 発売日: 2013/07/03
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クライモリ デッド・エンド (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
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スナイパーが嫌われる理由『ダウンレンジ』ストーリーと感想※ネタバレあり

ダウンレンジ

コメディ度:1/10

グロ度:7/10

感動:1/10

リアリティ:6/10

人に勧めやすいか:6/10

満足度:6/10

目次

www.youtube.com

作品情報

2018年製作/日本・アメリカ合作/上映時間90分
原題:Downrange
配給:ジェンコ、エレファント・ハウス

監督:北村龍平

脚本:ジョーイ・オブライアン、北村龍平

原案:ジョーイ・オブライアン

製作:北村龍平、森コウ

製作総指揮:真木太郎

撮影:マティアス・シューバート

編集:北島翔平

音楽:アルド・シュラク

出演:ケリー・コンネア、ステファニー・ピアソン、ロッド・ヘルナンデス=ファレラ、アンソニー・カーリュー、アレクサ・イェイムズ、ジェイソン・トビアス

 

あらすじ

6人の大学生が相乗りした車が広大な山道を横断中、タイヤがパンクしてしまう。タイヤ交換のため車を降りた男子学生は、パンクがアクシデントではなく、銃撃を受けたせいであることに気づく。しかし、すでにその時、6人は「何か」の標的になっており……。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

アメリカの荒野。一台のSUVがパンクして立ち往生。車はトッドとサラの若いカップルの物で、ジョディ、ケレン、ジェフ、エリックを相乗りさせていた。
圏外で修理が呼べず、タイヤ交換をすることに。ジェフがタイヤ交換をする間、五人は休息。ジェフがタイヤを交換していると異変に気づく。タイヤには銃弾が撃ち込まれていた。その事を5人に伝えようとしたとき頭部を撃ち抜かれてしまう。
なにも知らないサラがジェフの様子を見に行くと、頭部を欠損した死体が。驚いているとサラも頭部を撃たれる。
サラが撃たれてから暫くたって、ようやく4人は異変を感じた。車に近づくと数発の銃弾が一行を襲う。四人は負傷しつつ、ジョディ、ケレン、トッドは車の陰に、エリックは車から遠い木陰に隠れた。


三人は逃げる方法を模索するも、行動するたび撃たれて負傷していく。自撮り棒を使って車の向こう側を撮影したところ車からそう遠くない木の上に狙撃手を発見。

トッドは車に乗り込んでギアをニュートラルにする計画を立てる。危険は大きいがそうすることで車を盾にしながら移動できる。
トッドはジョディ、ケレンの協力の甲斐あってニュートラルへの切り替えに成功、車が動き出した。しかし、銃撃は止まない。車からはみ出てしまったジョディは死を覚悟するも突然銃撃が止む。ケレンは狙撃犯がリロードしていると判断、木に隠れていたエリックに逃げ出すよう指示。ところが逃げ出したエリックの足が撃ち抜かれる。その場に倒れるも狙撃手は止めを差さない。弄ぶように急所をそらして狙撃する。やがてエリックの意識が遠退いた。

 

トッドはこの状態に我慢が出来なくなり、サラの死体に向かって歩き始めた。トッドはサラの遺体にキスし、寄り添う。
するとトッドは遠くからから近づく車に気づいた。トッドは車が向かってくる方向に走り、助けを求めるが射殺される。
近づいてきた車も銃撃を受け、ジョディたちの近くに転覆。中に乗っていた家族は全員射殺されたものの、父親は死の直前に通報していた。
ケレンは燃えた車を見て、煙で狙撃犯の視界を奪い、その隙に逃げる計画を思い付いた。
夜になり、ケレンはジョディと計画を実行。タイヤや車内のシートを切り裂いて車内に詰め、火を付けた。計画は成功。もくもくと煙が上がる。

そんなとき、2人の近くに一台のパトカーが到着。しかし、運転席の警官が射殺され、パトカーは暴走し始める。
ケレンはこの隙に逃げようとジョディに提案するが、ジョディは警官を見捨てられなかった。ケレンはジョディを置いて一人逃げ出す。ケレンは煙の中を必死に走るが、煙が思いの外広がっておらず射殺される。その頃ジョディは警官2人と合流するも、銃撃戦によって警官らは射殺された。

 

一人残されたジョディはパトカーに乗り込んで狙撃犯が潜んでいる木に突撃。木の上から狙撃手が落下する。しかし、狙撃手は生きていてナイフを持って襲いかかる。ジョディはライフルを拾って男に数発撃ち込む。トドメをさそうとしたが、弾がでない。仕方なくライフルで何度も殴った。狙撃手は動かなくなった。
銃床には今までに殺してきた人間の数を示す切り目が刻まれており、それを見たジョディは怒りにかられ再び殴り始める。その衝撃で銃弾が発射、ジョディの首もとを貫いた。

感想

Netflixで観ました。設定だったり舞台は僕の好み。でもキャラクター達が好きになれない。狙撃手の方を応援してました。中でもケレンが一番嫌いで、彼女は否定をするのに案を出さない。父親が軍人で知識があるのにすかしてて指揮を執らない。ジョディと二人になってからはようやくやる気を出してたけど...遅いんじゃ!最後まで残ったジョディも泣いてばかりいてうっとうしかったし。

監督はうざい奴らが死んでいくカタルシスを生み出したかったのかな。それにしては悠長すぎてスカッとしないし狙撃手の死に方が納得いかない。

グロいシーンは総じて良かった。リアルで痛そうで生々しい。

ダウンレンジ(字幕版)

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  • 発売日: 2018/09/22
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ゾンビコメディの最高峰『ショーン・オブ・ザ・デッド』ストーリーと感想※ネタバレあり

ショーン・オブ・ザ・デッド

コメディ度:8/10

グロ度:2/10

感動:2/10

リアリティ:4/10

人に勧めやすいか:8/10

満足度:9/10

目次

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作品情報

2004年製作/イギリス・フランス合作/上映時間99分
原題:Shaun of the Dead
配給:カルチャヴィル

監督:エドガー・ライト

脚本:エドガー・ライトサイモン・ペッグ

製作総指揮:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ナターシャ・ワートン、ジェームズ・ウィルソン、アリソン・オーウェン

製作:ニラ・パーク

撮影:デビッド・M・ダンラップ

出演:サイモン・ペッグ、ケイト・アシュフィールド、ニック・フロスト、ルーシー・デイビス、ディラン・モーラン

あらすじ

イイ年して大人になりきれないショーン。 仕事をしない幼なじみのエドと同居、自分は 電器店の店員として働いているもののヤル気はゼロで、 なじみのパブ、ウィンチェスターに入り浸って生気の ない暮らしを送っている。ついに恋人リズにも愛想を尽かされ、落ち込んだ彼がしこたま酒を飲んで目覚めた翌朝。 いつの間にか、街はゾンビで溢れかえっていた! ショーンはクリケットラケットを武器にゾンビと応戦、愛する恋人、母親、友人たちを救うため、 ヒーローとなって立ち上がるが…!?

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

ショーンは親友のエドといつも一緒。彼女とのデートの時だってエドを連れて行く。ショーンは29歳で家電量販店に勤めている冴えない男。年下のバイトに舐められ、プライベートでも義父とギクシャク。エドは典型的な怠け者で仕事もせずショーンの部屋でゲームばかりしている。さらに彼女のリズからもついに愛想を尽かされた。

やけくそになりいつもの様にエドとパブ「ウィンチェスター」で泥酔。

帰宅した翌日、テレビを点けるとニュースがなにやら騒がしい。庭には不審な女性が立っている。女性に話しかけても反応がなく、石を投げてみると、首をあり得ぬ角度まで曲げてこちらを見てきた。その後襲いかかってきたので押し倒すと地面から伸びたポールで腹が突き破られた。しかし女性は立ち上がる。二人はとりあえず家に避難。ニュースによってゾンビを倒すには頭を破壊するしかないと知る。早速二人は遠くから頭を狙って物を投げつけるが効いていない。結局クリケットバットとスコップでゾンビを倒した。

二人はショーンの母とリズを助けに向かう。

手にした武器でゾンビを蹴散らしながら、何とか二人はショーンの実家に辿り着く。そこには母と打ち解けていない義父フィリップが暮らしていた。しかしフィリップは既に咬まれていた。ゾンビの存在を知らない両親はジャンキーに咬まれたなどと呑気。母にフィリップを置いて3人で逃げる事を提案するが、関係性を知っている母はフィリップを置いていけないと頑な。諦めたショーンは4人でリズの元へ向かう。

リズは友人2人と自宅に閉じこもっていた。閉じこもっていた3人はここにいた方が安全だと言うが、ショーンの説得によって移動することに。7人は建物が堅牢だからという理由でウィンチェスター・パブを目指す。

道すがら、とうとうフィリップが発症し、ゾンビ化。その間際フィリップはショーンに愛を伝えた。

パブに群がるゾンビ達をゾンビのフリをすることで何とかやり過ごした一行は、パブの中に立て籠もる。しかし、パブは窓が多くゾンビ達は割って中に入ってくる。そんな中母親が発症。心配を掛けたくないと咬まれたことを黙っていた。母親をどうするかでもめる一行。最終的にショーンが店にあったライフルで撃ち殺した。

ゾンビ達は大量に雪崩れ込んでくる。リズの二人の友人は喰われてしまい、エドも咬まれた。

地下室を見つけたリズ、ショーン、エドは地下室に転がり込む。ゾンビが迫ってくる中で自害を試みるも度胸がない。途方に暮れていると奥に店の外に繋がるエレベーターを発見。エドは自らを囮にリズとショーンを脱出させた。地上に出たとたん銃声が鳴り響き、ゾンビ達は倒れた。軍が駆けつけており、ゾンビの駆逐を始めていた。

騒動から半年後、ゾンビの恐怖は跡形もなっていた。テレビはゾンビを使ったバラエティ番組等を流している。リズとショーンはよりを戻しており、ショーンの部屋に同棲していた。

リズと幸せに暮らすショーンはこっそりと物置に入る。そこにはゾンビ化したエドがいた。ショーンはリズに内緒でエドを匿い、拘束した上で、前みたいに二人下ゲームを楽しんでいた。

感想

ゾンビを題材にしたコメディ映画。今まで観てきたゾンビ映画の中でも上位に入る面白さ。笑えるといった意味でもそうなんだけどちゃんとゾンビ映画してるんだよね。コメディ部分がストーリーに悪影響を与えていないというか体裁が保ててる。

ゾンビの動きを真似するだけで襲われなくなるのはさすがにどうかと思うけどね。

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死者が蘇ることってありますか?『ゾンゲリア』ストーリーと感想※ネタバレあり

ゾンゲリア

コメディ度:1/10

グロ度:3/10

感動:2/10

リアリティ:2/10

人に勧めやすいか:4/10

満足度:5/10

目次

www.youtube.com

作品情報

1980年製作/アメリカ/上映時間90分
原題:Dead & Buried
配給:日本ヘラルド

監督:ゲイリー・A・シャーマン

製作:ロナルド・シャセット ロバート・フェントレス

製作総指揮:リチャード・R・セント・ジョンズ

特殊メイク:S・ウィンストン

脚本:D・オバノン

撮影:スティーブン・ポスター

出演:ジェームズ・ファレンティーノ、メロディ・アンダーソン、ジャック・アルバートソン、デニス・レッドフィールド、ナンシー・ロック・ハウザー

 

あらすじ

小さな田舎町ポッターズ・ブラフの浜辺で、観光に訪れていた写真家がガソリンをかけられ炎に包まれるという事件が起こった。事件を担当することになった保安官のダンは、捜査を進めていくがそれを嘲笑うかのように、さらに、生者は増えていく。そして、愛する妻のジャネットがブードゥーの呪法に興味を持っていることに疑惑を持つ。ダンは彼女が事件に関わっていることを否定し ようとしながらも、犠牲者と接触を持っていたことを知って...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

ポッターズ・ブラフの浜辺で写真撮影する休暇で訪れた写真家。魅惑的な女性が現れたので声を掛けて写真を撮る。すると女性の方から誘って来た。手に掛けようとしたとき、どこからか人々が現れてリンチ。網で縛り付けられ、ガソリンで燃やされた。人々はその様子を撮影する。

 

保安官のダンが燃やされた車と遺体を調査。検視官兼葬儀屋のドッブスが死体に触れると死体は悲鳴を上げて飛び起きた。交通事故のような現場だが、ダンはドッブスに事故よりも前に焼けていた可能性はないかと聞いた。

 

その晩、ボート置き場で酔っ払いが殺される。犯人はまたも住人達。

死体をみたダンは殺人であると断定。

 

事故死した男性の身元を調べるためホテルをあたる。やはり泊まっており、荷物が残っていたので調べる。ホテルの主人からシェリフの妻ジャネットが彼に会っていると聞き、尋ねたところ男の名はジョージ・ルモイン。写真の機材屋で学校に来ていたという。しかし、校長に尋ねると機材など買っていないとのこと。

入院中のジョージは看護婦に殺されてしまった。

ダンの待つ家にジャネットが帰る。ダンは機材について問い詰めようかと思ったがやめておいた。ジャネットからフィルムを渡された。授業に使う物らしくアーニーの店に渡すよう言われた。

 

よそ者のロン達一家がレストランに道を聞きに来た。その店には死んだジョージに似たフレディと呼ばれる男性がいる。道を聞き、運転を再開すると濃霧で事故を起こした。一家はケガした息子を抱えて民家に助けを求める。すると住民達が鈍器を持って、撮影しながら襲いかかってきた。一家は車に乗り、なんとか逃げ切った。

ダンが車で見回りしていると、飛び出してきた人を引いてしまった。様子を見るとバンパーにはちぎれた腕が張り付いていてひとりでに動いている。轢かれた者は腕を回収してダンを殴り、走って逃げる。ダンは後を追って納屋に入るも取り逃がしてしまう。

 

家に帰り弾丸を探していたダンは偶然、ブードゥー教の本と呪術的なナイフを見つけた。ジャネットを問い詰めると授業に使うという。

 

海から先ほどの一家の車が引き上げられた。死体は見つかっていない。

ダンはバンパーの一部に残った肉片が人間のものであったか、病院の先生に調査を依頼。するとホテルの主人が血相を変えてダンの元にやってきた。いわく、死んだはずのジョージをガソリンスタンドで見かけたという。しかしダンはジョージの顔を知らない。

ジャネットを迎えに行く。教室ではブードゥー教について授業が行われていた。実際のゾンビは人に擬態する、主人の操り人形で人を襲っては主人に送るという。ジャネットを乗せてガソリンスタンドに行き、ジョージを見せても何の反応もしない。

 

ヒッチハイカーの少女を乗せたトラックがポッターズ・ブラフに向かう。その後少女は住民達に撲殺された。

ドッブスの元に少女の死体が送り届けられると、ドッブスは皮を剥ぎ、特殊メイクで復元した。その後何者かが手を触れると目を覚ました。

 

肉片の結果が出た。死後3-4ヶ月と発覚。先生が研究室に戻り、また肉片を観てみると何らかの事実を発見。ダに電話を掛けている途中、住民に鼻から酸を流し込まれ死亡。

事務所にドッブスが現れる。ヒッチハイカーの死体が消えたらしい。ダンは妻にブードゥー教について教えたのはお前かと尋ねたが違うらしい。ドッブスが帰ったあとダンの元にジョージの死体を送って欲しいとのメッセージが州警察から届く。

 

ドッブスの元に行くと見当たらなかった。丁度墓にいたサムとジョージの墓を掘り起こす。棺には心臓だけが入っていた。ドッブスが主犯と知ったダンは州警察にドッブスの情報を問い合わせる。

アーニーからフィルムを受け取る。アーニーの手はただれていた。

州警察によるとドッブスは死体を悪用し、医師会を追放された過去を持っていた。

受け取ったジャネットのフィルムを再生してみると住民達の撮っていた殺人ビデオだった。映像にはジャネットとドッブスも映っている。

 

怒り心頭のダンがドッブスの元に行くと、黒魔術のことを告白。ジャネットはすでに死んでいて、他の全ての死人もドッブスの手入れがなければ一週間で死ぬ。死人は教えたこと以外忘れるゾンビであると。

そこにジャネットが現れる。ダニエルが引き金を引くとジャネットは私を埋めてと懇願。ダニエルはドッブスを射殺し、ジャネットを追った。墓穴に転がるジャネトに土をかける。

かろうじて生きていたドッブスは自分をゾンビ化。

悲しむダンの周りに顔の剥がれかけた住民達が現れて花を手向ける。そして襲われかけるも葬儀場に逃げ込んだ。しかし生き返ったドッブスから自分の死んだときの映像を見せられ、自身も死者だと知ってEND

感想

ゾンビとサンゲリアの間の子みたいなタイトルの割にひねりのある作品で楽しめた。序盤はサスペンスのように進んでいく。まあ視聴者は何が起きたか分かってるんだけど。ゾンゲリアなんて名前じゃ無ければゾンビが出るとか分からないからそっちの方が楽しめたのではと思ったり。でも原題がDEAD&BURIED(死者の埋葬)だから邦題が悪いわけじゃない。中盤くらいからゾンビを匂わせて、後半説明って感じ。

本作のゾンビはみんなの想像するようなゾンビじゃなくて見た目も行動も人そのものなんだよね。会話をするし噛みついたりしないし。最後のオチは強引に感じたかな。推測できる物じゃ無かったし、なんで?って感情が勝っちゃった。

グゴッ ゲゲゲゲェェェェ『喰らう家』ストーリーと感想※ネタバレあり

喰らう家

 

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2015年製作/アメリカ/上映時間83分
原題:We Are Still Here

監督:テッド・ゲイガン

製作:トラビス・スティーブンス

製作総指揮:ベイディー・アリ、ハムザ・アリ、マリク・B・アリ、グレッグ・ニューマン

脚本:テッド・ゲイガン

撮影:カリム・ハッセン

美術:マルチェラ・ブレナン

編集:アーロン・クロージャー、ジョシュ・イーザー

音楽:ボイチェフ・ゴルチェフスキ

出演:バーバラ・クランプトン、アンドリュー・センセニグ、リサ・マリー、ラリー・フェセンデン、モンテ・マーカム

目次

 

あらすじ

息子を事故で亡くした夫婦ポールとアニーは、心機一転を図るべく田舎の一軒家に移り住む。ある日、自宅の地下室で人の気配を感じたアニーは、息子の霊だと信じ友人の霊媒師夫婦に降霊してもらうことに。しかし現われたのは息子ではない邪悪な「何か」だった。やがてアニーたちは、この家にまつわる恐ろしい秘密を知る。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

1979年、アメリカ。夫ポールと妻アニーの間には、息子ボビーがいた。しかし二ヶ月前交通事故で死亡。心機一転を図りニュー・イングランド州に中古物件を購入。

引っ越しを済ませたアニーはボビーの写真立てをキャビネットの上にのせた。夜は夫婦でボビーの幼い頃のホームビデオを視聴して寝る。夜中にボビーの写真立てが倒れて割れた。

翌日、ポールの留守中に家の中から物音がしたので、アニーは帰宅したのだと思ったがそうではなかった。物音の正体を探るため家の中を探索。地下室に入ると、ボビーの野球グローブが落ちていた。そして階段からボールが転がり落ちてきた。

アニーはポールにボビーがいる気がすると言った。ポールが否定するも引かない。

その晩、地下室で焦げくさい臭いがし、地下室の温度がボイラーの熱で40度近くまで上がっているのに気づいたポールは、業者に修理の依頼をした。

ボビーの写真が割れているのに気づいたアニーは「ボビーはこの写真が好きじゃなかったから割ったのだ」と言った。

2週間後、来客が訪れた。少し離れた場所に住む隣人のデイヴとその奥さんで、明かりが点いていたから挨拶をしに来たという。この家はいわくつきだと話し始める。ポールは知っていたが、破格の安さだったので購入した。

そのいわくとは、「この家は1859年にダグマーによって建てられた。彼は葬儀屋をしていたが噂によるとダグマーは死体を売っていたらしい。ダグマーは噂のせいで町を追われて引っ越したが、一族からも疎んじられて酒浸りになり、1年後に死んだ。」といったものだった。ともあれ、30年振りに家に人が来てよかったとデイヴは喜んだ。しかし横で奥さんは分が悪そうな顔をしている。奥さんは去り際にポールに家から逃げろと書かれた紙切れを握らせた。ポールには意味が分からなかった。

修理工がやってきてボイラーの修理を行う。アニーは、友人のジェイコブとメイの夫妻とボビーの親友だった夫妻の息子ハリーを家に招待した。

修理工が地下室で修理していると地下で停電。すぐに電気は回復するも、壁のレンガが落ちてまた停電。すると壁から黒こげの女性が出てきて、修理工を襲った。修理工の悲鳴を聞きつけたポールは急いで地下室へ。彼は腕に大やけどを負っており、ポールはすぐに救急車を呼んだ。

次の日、ジェイコブとメイがやって来た。4人でレストランに繰り出すと、店の客は4人をじろじろと観察した。その頃ハリーは恋人を連れて家に到着。レストランに来るか家でくつろいでて、と書かれた置き手紙を読んで家で待つことに。

飲みながら待っていたカップルは、物音を聞いて地下室に入る。異様に暑い地下室から出ようとしたハリーは、黒こげの男に首を絞められ焼死。それを見た彼女は車で逃げようとするも、後部座席に潜んだ黒こげの男性に襲われて死亡。

4人は夜になって帰宅するが、車がないのでハリーたちが来たのに気づかない。交霊会をしてくれと頼まれたメイだったが、降霊するまでもなく霊はそこら中にいてボビーではないという。その夜、ポールは黒こげの3人の夢をみて飛び起きた。

翌朝、メイも霊を見たという。帰りたがるメイを連れてアニーは日用品を買いに町へ出た。二人が家を出ると、ジェイコブろうそくを用意し、交霊会の準備を始めた。メイの留守中に交霊会を行なおうと考えていた。

町に出た二人はデイヴに会う。メイが本当にダグマーは追い出されたのかと尋ねるとデイヴは動揺した。

同じ頃、ポールとジェイコブはろうそく4本を前に、ボビーを呼び出そうとしていた。ろうそくの火が消え、ジェイコブが後ろへ引っ張られると何かに取り憑かれたように「お前の息子は死んだ。今は地下室だ。」と言い放った。ポールはジェイコブに指示されるまま、拘束して舌を噛まないように口の中に靴下を押し込んだ。帰ってきたアニーとメイはその様子を見て驚いた。靴下を飲み込んだジェイコブは「この家は俺のものだ」と言った。取り憑いているのはダグマーの霊。ダグマーによるとこの家は1859年に町の人たちによって建てられたが、その際に眠っていた魔物を掘り起こしてしまった、結果一家を生贄にされたとのこと。

町の人々は魔物が憑いたこの家が呪われており、30年おきに生贄を必要とすること、生贄がなかった場合に町の他の住人たちに災厄が降りかかる事を知っていたので30年おきに家を売りに出していた。デイヴは生贄の見張りをしていた。メイの存在を危険視したデイヴは家に武装した町の住民を送り込んだ。

ダグマーに取り憑かれたジェイコブは、火かき棒で自分の右目を刺して死亡。逃げようと玄関の扉を開けたメイは、デイヴにショットガンで頭を撃たれ死亡。

寝室に逃げ込んだアニーは「母さん、早く逃げて」というボビーの声を聞いた。

家にやってきた町の人たちは、黒こげの怪物たちに襲われた。体を貫かれたり、焼けたり、引きずられて家に吸収されていく。

デイヴが2週間もポールとアニーが無事なのはなぜだとダグマーに聞く。早くケリをつけろとも言い添えた。1階に降りたアニーはデイヴに家に残れと言われる。ボビーと一緒にいられるぞと。しかしデイヴは後ろから黒こげの人物に襲われて、頭をつぶされた。

黒こげの3人はアニーに「怖がらないで」とボビーの声で呼びかけてEND。

エンドロールでは新聞記事が流れ、今までの災難と行方不明者、復興の様子が映されていた。

エンド後、何の変哲も無い今の様子が映り、ピアノが一人でに弦を弾いた。

 

感想

アマプラにあったから観てみた。まるで期待してなかったのに滅茶苦茶良かった。この手の映画ってパッケージに映ってる怪物が全然出て来ないことが多々あるんだけど、本作はサービス精神が過剰。そんなに出るかと。

ストーリーは王道で本筋に目新しさは感じないんだけど、焦げてる幽霊?怪物?が見た目も攻撃方法も最高。炎タイプって感じ。捕まれたところに痕が残るとかのレベルじゃなくて大やけど。普通に見えてるしね。攻撃が多彩で飽きないね。

肝心の怖さはいまいちかな終わり方も和解エンドだし。やけにみんな冷静なんだよね。

午後ローでやってたら普通にあたりだと思う、カットされまくるだろうけど。

コメディ度:1/10

グロ度:1/10

感動:4/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:6/10

満足度:7/10

喰らう家

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私と私、勝つのはどっち!?『アス』ストーリーと感想※ネタバレあり

アス

コメディ度:6/10

グロ度:2/10

感動:1/10

リアリティ:1/10

人に勧めやすいか:7/10

満足度:5/10

目次

www.youtube.com

作品情報

2019年製作/アメリカ/上映時間116分
原題:Us
配給:東宝東和

監督・脚本:ジョーダン・ピール

製作:ジョーダン・ピール、ショーン・マッキトリック、ジェイソン・ブラム、イアン・クーパー

製作総指揮:ダニエル・ルピ、ベア・セケイラ

撮影:マイケル・ジオラキス

美術:ルース・デ・ヨンク

衣装:キム・バレット

編集:ニコラス・モンスール

音楽:マイケル・エイブル

視覚効果監修:グレイディ・コファー

出演:レッドルピタ・ニョンゴ、ウィンストン・デューク、エリザベス・モス、ティム・ハイデッカー、シャハディ・ライト・ジョセフ、エバン・アレックス、カリ・シェルドン、ノエル・シェルドン、ヤーヤ・アブドゥル=マティー2世、アナ・ディオプ、マディソン・カリー

あらすじ

夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンとともに夏休みを過ごすため、幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れたアデレードは、不気味な偶然に見舞われたことで過去のトラウマがフラッシュバックするようになってしまう。そして、家族の身に何か恐ろしいことが起こるという妄想を次第に強めていく彼女の前に、自分たちとそっくりな“わたしたち”が現れ……。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

みんなで手をつなぐ活動を通じてアメリカの飢餓を救うというCMが流れている。画面の前には少女アデレートが。

1986年、アデレードは両親と一緒に、サンタクルーズにある遊園地へ遊びに来た。トイレに行った母は、夫にアディを見ておくように注意したが、父はモグラたたきに夢中に夢中。アディは裏手の浜辺へとぶらつく。途中、男性が「エレミヤ書11章11節」と書いた札を持っていた。浜辺にはミラーハウスのアトラクションがあり、アディは吸い込まれるように入っていく。館に入ってしばらくすると、アディは自分そっくりの少女を見つけてしまう。

時が過ぎ大人になったアディは夫ゲイブと娘ゾーラ、息子ジェイソンとともにバケーションで、別荘である元実家のサンタクルーズに向かう。

 

アディは昔のことを思い出した。ミラーハウスから出たアディは言葉を話さなくなってしまう。心配した両親は精神科に診て貰うが、PTSDと診断された。たった15分目を離しただけだと父は認めない。

このようなことからアディはサンタクルーズで過ごすことに否定的。何も知らないゲイブは楽しみにしており、友人のジョシュと家族もやってくるという。家に着き荷物を整理。ゲイブが小型クルーザーを買ってきた。

アディはまた、幼少期のことを思い出す。遊園地でアディから目を離したことで、両親が帰りの車中で口論。ショックを受けるアディは、母が父を責めるのを後部座席で見ていた。

 

浜辺に車で向かう一家はその道中エレミヤ書11章11節の札を掲げた男性が救急車で運ばれているのを目撃。到着した浜辺には当時と同じくミラーハウスが建っており、アディは不安げ。合流したジョシュとキティの夫妻には、娘が2人いる。両親は夫妻と談笑し、子供達も子供同士遊んでいた。ジェイソンがトイレに行くと奇妙な男性が。赤いつなぎの服を着てコートを羽織っており、手からは血が垂れていた。ジェイソンが帰るとアディが必死に探していた。

その晩、アディはゲイブに家に帰りたいと頼む。過去の話をして今も自分そっくりな何かに狙われている気がすると相談。そんなアディをゲイブは俺がいるから大丈夫、となだめた。その瞬間、家が停電に。慌てた様子でジェイソンがやってくると「家の外に家族がいる」と言い出した。

外を見ると確かに四人の男女が手をつないで立っている。その人影は、自分たちとそっくりだった。アディは通報、ゲイブは外へ出て話しかけた。4人は微動だにせず、不気味に立つのみ。

通報するも警察が着くまで14分かかると言われてしまう。自分でなんとかしようと、ゲイブは金属バットを手に向かっていく。すると彼らは家に入ろうとしてきた。ゲイブが扉を閉めるも、彼らは置きカギを使い、入ってくる。

4人の容姿は一家にそっくりで赤いつなぎの服を着て、植木バサミを持っていた。彼らは自分のことを「影だ」と話した。アディにそっくりな女性はレッドで、ゲイブにそっくりな男性はアブラハムと次々に名乗る。

レッドはアディに、手錠で机と繋がれと要求。アディは指示に従った。レッドはゾーラに、逃げるよう言う。家をダッシュで逃げ出したゾーイを追って、そっくりなアンブラが出て行った。それを皮切りに、ゲイブにアブラハム、ジェイソンにプルートがそれぞれ立ちはだかる。

逃げたゾーイは、車の影に隠れた。アンブラは追い詰めようと、車を叩いて音を立てた。それに気がついた車の持ち主が出てきて文句を言うと、アンブラはハサミで殺害。その隙にゾーイは逃げる。

ジェイソンはプルートと一緒に、戸棚に入る。プルートがお面を外すと、顔には大きなヤケドの跡が。一緒に遊ぶふりをしたジェイソンは、隙を見てプルートを戸棚に閉じ込め、逃げだした。

アブラハムはゲイブを殴り気絶させ、ボートに乗せた。湖に沈められそうになったゲイブだったが、ボートの上で戦いアブラハムをエンジンスクリューに巻き込んで殺す。

アディは、レッドの目を盗んで拘束を解き、火かき棒を持って移動。ジェイソン、ゾーイと合流、さらにゲイブとも合流し、ボートで逃げる。

同じころジョシュの家にも、「影」が現れていた。一家がジョシュの家に助けを求めに行くと、既に成り代わられており、一家は協力して「影」を退治。

この騒動はテレビでも話題になっており、アメリカ全土で起きていることだと発覚。現れた「分身」は、赤い服を着て、植木バサミで武装している。

一家は車に乗って海沿いにメキシコへ脱出を図る。出発する際、車の前にレッドが立ちはだかる。運転するゾーイは両親に言われるがまま、レッドを轢き殺した。

朝方、浜辺へたどり着いたアディたちは、町の人たちが大勢死んでいるのを見る。前方には、プルートが立っていた。車から降りて近寄ったアディは、車を爆破させようとしているのに気づく。ジェイソンはそれを見て、プルートの意識を惹きつけ、自分の動きを真似させた。ジェイソンが後ずさりすると、プルートも後ずさり、背後にあった炎に焼かれて死亡。

一瞬目を離した隙にジェイソンをレッドがさらい、走っていく。レッドを追ったアディは、浜辺のミラーハウスに入るのを見て続く。中の扉の先には長いエスカレーターが地下に伸びていて、白くて広い空間が。そこでは大量のウサギが跳ねていた。

同じころ、ゲイブとゾーラは救急車を見つけて互いに手当て。そこから赤い服を着た分身たちが集合し、手を繋いで行列を作っているのを見た。

地下へ行ったアディは、レッドからこの場所の説明を受ける。分身達はアメリカ政府が実験で製造したクローン人間“テザード”だった。人間のクローンを作れるようになった政府は、国民のクローンを地下に作った。しかし地上の人間と地下の人間は魂で繋がっており、地上の人間の仕草を地下の人間もまねてしまう。クローンは操り人形のようだった。政府が実験をやめて、地下のクローンは放置された。クローンはいつか地上にあがってクーデターを起こそうと考えていた。「ハンズ・アクロス・アメリカ」という計画を立て、彼らは一斉蜂起を計画。

レッドと戦ったアディは、なんとかレッドを倒すとロッカーに隠されたジェイソンを助け、地上に連れていく。地上に出たアディとジェイソンは、ゲイブとゾーラに合流し、救急車で逃げる。

過去を振り返ったアディは、あることを思い出す。1986年に遊園地で少女と会ったアディは、相手の首を絞めて気絶させた。そこで入れ替わっていた。つまり、アディはクローンでレッドがオリジナルだった。自分がクローン人間だと気づいたアディは、ジェイソンが自分の顔を凝視しているのを見て、微笑み返す。

空にはヘリコプターが飛び、町の方では白煙が上がっている。外の山ではクローン達が手をつないで列を作っていた。

感想

ゲット・アウトでアカデミー脚本賞を受賞したジョーダン・ピエール監督の監督・脚本作品。アマゾンのセールで100円になってたからレンタル。セール有り難いんだけど、かなりの確率で後日アマプラに入るんだよね...。一種の賭けですわ。

本作なんだけど序盤から中盤までは好き、徐々に僕の嗜好から逸れていった感じ。具体的にはメキシコに向かうことを決めるまでは良かった。家に得体の知れない人間がやってくる作品は多々あるけど、本作は自分たちと瓜二つだからね。一歩先を行ってる。

ただ後半がね、なんか強引な気がするの。説明のためにとってつけた感じで。結局何でこうなったかをレッドに全部説明させちゃうから。もっと手がかりを少しずつ集めて正体が発覚、みたいなのが良かったな。

監督の作風として社会風刺が盛り込まれてるんだよね。だけどゲット・アウトはサスペンスに風刺の要素を加えた感じで、本作は風刺するためにホラーを加えた感じがしたよ。 

アス (字幕版)

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