コメディ度:3/10
グロ度:9/10
感動:3/10
リアリティ:4/10
人に勧めやすいか:1/10
満足度:10/10
目次
公式サイトhttp://eclipse-movie.co.jp/serbianfilm/ 2010年製作/セルビア/上映時間104分 監督・制作:スルディアン・スパソイエヴィッチ 脚本:スルディアン・スパソイエヴィッチ、アレクサンダル・ラディヴォイエヴィッチ 製作総指揮:ニコラ・パンテリッチ 撮影:ネマニャ・ヨヴァノフ 音楽:スカイ・ウィクルフ 出演:スルディアン・トドロヴィッチ、セルゲイ・トリフュノヴィッチ、エレナ・ガブリロヴィッチ、カタリナ・ズティッチ ミロシュは元ポルノ男優のスター。現役の頃は幾多の女優をイカせ続けたが、今は引退し美人妻と幼い息子を愛する平凡な家庭人になっていた。そんな彼の元に、昔なじみの女優から呼び出され、俳優の仕事をやらないかと誘われる。その仕事とは、外国市場向けの大掛かりなポルノ映画であり、かなりのギャラがもらえるという。何か怪しそうな感じではあるが、収入に困っていたミロシュは、その話に興味を持った。 高級車のお迎えが来て、ある大豪邸に連れて行かれる。その豪邸から謎の男が登場する。 ヴックミルと名乗る男は、ミロシュを絶賛しながら、こんな話を始める。「私には大金持ちのクライアントがいて、彼らの好を満たす芸術的なポルノ映画を撮りたい。そのためには貴方の出演が絶対なのだ」と。具体的な内容の話もなく、ミロシュは高額な報酬に釣られ契約書にサインしてしまう。これが、悪夢と狂気な世界への入り口であった…。 以下ネタバレあり 息子ペタルが居間で父ミロシュの出演したポルノを観ているシーンからスタート。ミロシュと妻マリアが気付いて再生を止める。 すると一人の孤児をめぐって母親と職員との揉め事が勃発。なにも知らないミロシュは見ているだけだった。その後職員に誘導され暗い部屋に入る。職員が陰部を咥えこんでいる間、ミロシュはアイスを舐める少女と化粧する少女の動画を見させられ、何らかを刷り込まれた。 するとヴックミルはある動画を流し始めた。妊婦から胎児を取り出し、その胎児を強姦する。母親は嬉しそうにそれを見ていた。これを行っていたのは今まで送迎していた運転手。監督はこれが新生児ポルノだと大喜び。ミロシュは嫌気がさして帰る。車を運転していると様々な記憶が脳裏にちらつく。 目を覚ますと体は血まみれで家のベッドに寝ていた、最後の記憶は3日前の車中だった。家族が誰もいなくミロシュは探し始める。外にはマリアの車があった。バールを持ってヴックミルの豪邸に忍び込むが館はもぬけの殻。 血だらけの部屋をみて記憶が少し戻る。帰る途中ミロシュは性欲促進剤と覚醒剤を飲まされ、撮影場所に戻されていた。理性を失ったミロシュは用意された先ほどの母親を犯す。耳に付けられた通信機の言うまま殴り、果てには首を撥ねた。 気絶したミロシュは男に犯されていた。 レイアはミロシュに対して薬を使ったことを責める。レイアは歯を全て抜かれ鎖で繋がれた。歯のなくなったレイアの口に覆面を被った男が陰部を突っ込み、鼻を摘まんで窒息死させた。 するとまた記憶が蘇ってきた。ミロシュは公衆電話でマルコに居場所を伝え、助けを求めた。ミロシュの元にはヴックミルと運転手がやってくる。 この記憶を頼りにまた、思い浮かんだ場所に移動すると運転手含め護衛とヴックミルの死体があった。またも記憶を取り戻す。 ミロシュは顔を隠された女性と男児を犯す。覆面を被った男が合流、2人で犯し続ける。途中覆面と女性、男児の正体が明かされた。覆面の正体はマルコで犯されてるのはマリア、ミロシュが入れていた穴は息子だった。 ミロシュは怒り狂い、ヴックミルを惨殺。マリアもマルコに噛みつき、モニターで殴って撲殺。奪った銃で警護を殺した。 近寄るミロシュにマリアはナイフを向ける。ミロシュは殴って気絶させ、家の地下室に閉じ込めた。ミロシュが自殺を図るも銃は弾切れ。そのままベッドに倒れこんだ。 全てを知ったミロシュは家に帰り、妻と息子を抱き締める。一家は全員放心状態。川の字になって拳銃で一家心中した。 倫理的には駄目だけどこの映画メチャクチャに面白いのよ。観てて続きが気になりまくる。題材のせいってのもあるんだけど構成が良くて、ミロシュに何があったのか一緒に追体験する感じ。 内容はショッキングだけど画面的なグロさはそこまでじゃないかも。グロすぎて笑えるラインのちょっと下くらい。 ショッキングなシーンのピークは新生児ポルノのシーンかな。でもモザイク入っちゃってるから微妙だし赤ちゃんも人形感が強い。 グロさだけなら孤児の母親の首切断が一番グロかった。一発で切れなくて何度も振り下ろすとこ。あと運転手の眼窩にイチモツ突っ込んで殺すシーンとか面白い。 ずっとシリアスじゃないっていうのも良かったかな。序盤はまったりしてて後半と同じ映画とは思えない。手を触れずに勃起する練習とかしてたのが微笑ましい。意外にもコミカルなシーンがあってちゃんと面白いんだよね。息子に勃起について教えたり、マルコがマリアに発情してトイレでシコったり(後に惨事を生む)。 ある程度耐性のある人には非常にオススメしたいと思えたよ。作品情報
原題:A Serbian Film
配給:エクリプスあらすじ
ストーリー
ミロシュは昔共演したポルノ女優で親友のレイアとランチ。そこで監督ヴックミルとの大きな仕事に誘われる。それを影から観ていた警官で兄のマルコが合流、近況を語り合った。
家族は幸せな家庭を築いていたが金欠だった。
マリアと持ちかけられた話について相談する。ミロシュはなぜブランクのある自分を誘うのかと不信に感じていた。
後日ヴックミルから電話がかかり、迎えの車がやってきた。豪邸に招き入れポルノに関する自分の理論を展開。部屋にはレイアも待っていた。ヴックミルはミロシュを芸術的と褒め称える。しかし、どのような作品か聞くと台本はあるが渡さない、人間の真の性を写し、編集は最小限のものという。慎重なミロシュは契約書のサインを急かされたため断る。
その晩、妻に今日あったことを話す。金額を聞いた妻はやるべきと勧めた。
翌日書類にサイン。撮影のためミロシュは身体づくりを開始。ランニングをし、なにも見ず手も触れずに股間を勃たせる訓練を始める。
家ではミロシュの兄マルコがマリアに翻訳を依頼。マルコはマリアに欲情していた。
ミロシュがヴックミルの家を訪れると護衛に守られた怪しい人物とすれ違う。
ヴックミルに内容を教えて欲しいと言うが、はぐらかされ撮影開始日すら伏せられている。
後日いつものように送迎車に乗ると耳に通信機をつけるよう指示され、違う場所に降ろされた。そして撮影開始。降ろされたのは孤児院で、指示を受けながら院内を進む。
夜になり、マリアはペタルを連れて仮装パーティに向かう。ミロシュは撮影に疑いを持ち、マルコにヴックミルの身辺を探るよう電話で依頼。マルコはマリアの写ったホームビデオを観ながら女にフ○ラさせていた。マルコはミロシュに劣等感を覚えていた。
ミロシュはレイアにも相談を持ちかけた。今までヴックミルとどのような仕事をしたのか尋ねると、彼女は獣姦と答えた。
仮装パーティから帰って来てふざけている息子に風船で頭を叩かれると撮影の記憶がフラッシュバック。
先ほど孤児院で揉めていた母親がミロシュの股間をシゴく。それを孤児の娘が見ていた。こんなこと続けられるかとミロシュが激高するといかつい男が背後からミロシュの首を絞める。ミロシュは男に指示されるまま母親を殴った。果てたあとヴックミルが拍手をしながらやってくる。ミロシュが拷問は無理だと訴えるも適当にあしらわれる。
その晩、マルコに調査結果を聞くも身元はクリーン。ミロシュは撮影現場をペタルが見ている悪夢を見た。
翌朝ミロシュは撮影から降りることを決めた。ヴックミルに撮影の降板を申し出に行くと我々は犠牲者だの犠牲者は高く売れるだの意味のわからないことを言い始める。
館に置かれていた撮影テープを持って森へ。テープを確認する。
別のテープでは孤児の少女を犯すように指示されたミロシュが窓から飛び出して逃げていた。
唯一の手掛かりであるこの家に行く。
翌朝死んだ一家の前にカメラを持った男たちが。一人は冒頭に出てきた怪しい男。彼がまずはガキからだというと左の男がチャックをおろした。感想