映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

私と私、勝つのはどっち!?『アス』ストーリーと感想※ネタバレあり

アス

コメディ度:6/10

グロ度:2/10

感動:1/10

リアリティ:1/10

人に勧めやすいか:7/10

満足度:5/10

目次

www.youtube.com

作品情報

2019年製作/アメリカ/上映時間116分
原題:Us
配給:東宝東和

監督・脚本:ジョーダン・ピール

製作:ジョーダン・ピール、ショーン・マッキトリック、ジェイソン・ブラム、イアン・クーパー

製作総指揮:ダニエル・ルピ、ベア・セケイラ

撮影:マイケル・ジオラキス

美術:ルース・デ・ヨンク

衣装:キム・バレット

編集:ニコラス・モンスール

音楽:マイケル・エイブル

視覚効果監修:グレイディ・コファー

出演:レッドルピタ・ニョンゴ、ウィンストン・デューク、エリザベス・モス、ティム・ハイデッカー、シャハディ・ライト・ジョセフ、エバン・アレックス、カリ・シェルドン、ノエル・シェルドン、ヤーヤ・アブドゥル=マティー2世、アナ・ディオプ、マディソン・カリー

あらすじ

夫のゲイブ、娘のゾーラ、息子のジェイソンとともに夏休みを過ごすため、幼少期に住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪れたアデレードは、不気味な偶然に見舞われたことで過去のトラウマがフラッシュバックするようになってしまう。そして、家族の身に何か恐ろしいことが起こるという妄想を次第に強めていく彼女の前に、自分たちとそっくりな“わたしたち”が現れ……。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

みんなで手をつなぐ活動を通じてアメリカの飢餓を救うというCMが流れている。画面の前には少女アデレートが。

1986年、アデレードは両親と一緒に、サンタクルーズにある遊園地へ遊びに来た。トイレに行った母は、夫にアディを見ておくように注意したが、父はモグラたたきに夢中に夢中。アディは裏手の浜辺へとぶらつく。途中、男性が「エレミヤ書11章11節」と書いた札を持っていた。浜辺にはミラーハウスのアトラクションがあり、アディは吸い込まれるように入っていく。館に入ってしばらくすると、アディは自分そっくりの少女を見つけてしまう。

時が過ぎ大人になったアディは夫ゲイブと娘ゾーラ、息子ジェイソンとともにバケーションで、別荘である元実家のサンタクルーズに向かう。

 

アディは昔のことを思い出した。ミラーハウスから出たアディは言葉を話さなくなってしまう。心配した両親は精神科に診て貰うが、PTSDと診断された。たった15分目を離しただけだと父は認めない。

このようなことからアディはサンタクルーズで過ごすことに否定的。何も知らないゲイブは楽しみにしており、友人のジョシュと家族もやってくるという。家に着き荷物を整理。ゲイブが小型クルーザーを買ってきた。

アディはまた、幼少期のことを思い出す。遊園地でアディから目を離したことで、両親が帰りの車中で口論。ショックを受けるアディは、母が父を責めるのを後部座席で見ていた。

 

浜辺に車で向かう一家はその道中エレミヤ書11章11節の札を掲げた男性が救急車で運ばれているのを目撃。到着した浜辺には当時と同じくミラーハウスが建っており、アディは不安げ。合流したジョシュとキティの夫妻には、娘が2人いる。両親は夫妻と談笑し、子供達も子供同士遊んでいた。ジェイソンがトイレに行くと奇妙な男性が。赤いつなぎの服を着てコートを羽織っており、手からは血が垂れていた。ジェイソンが帰るとアディが必死に探していた。

その晩、アディはゲイブに家に帰りたいと頼む。過去の話をして今も自分そっくりな何かに狙われている気がすると相談。そんなアディをゲイブは俺がいるから大丈夫、となだめた。その瞬間、家が停電に。慌てた様子でジェイソンがやってくると「家の外に家族がいる」と言い出した。

外を見ると確かに四人の男女が手をつないで立っている。その人影は、自分たちとそっくりだった。アディは通報、ゲイブは外へ出て話しかけた。4人は微動だにせず、不気味に立つのみ。

通報するも警察が着くまで14分かかると言われてしまう。自分でなんとかしようと、ゲイブは金属バットを手に向かっていく。すると彼らは家に入ろうとしてきた。ゲイブが扉を閉めるも、彼らは置きカギを使い、入ってくる。

4人の容姿は一家にそっくりで赤いつなぎの服を着て、植木バサミを持っていた。彼らは自分のことを「影だ」と話した。アディにそっくりな女性はレッドで、ゲイブにそっくりな男性はアブラハムと次々に名乗る。

レッドはアディに、手錠で机と繋がれと要求。アディは指示に従った。レッドはゾーラに、逃げるよう言う。家をダッシュで逃げ出したゾーイを追って、そっくりなアンブラが出て行った。それを皮切りに、ゲイブにアブラハム、ジェイソンにプルートがそれぞれ立ちはだかる。

逃げたゾーイは、車の影に隠れた。アンブラは追い詰めようと、車を叩いて音を立てた。それに気がついた車の持ち主が出てきて文句を言うと、アンブラはハサミで殺害。その隙にゾーイは逃げる。

ジェイソンはプルートと一緒に、戸棚に入る。プルートがお面を外すと、顔には大きなヤケドの跡が。一緒に遊ぶふりをしたジェイソンは、隙を見てプルートを戸棚に閉じ込め、逃げだした。

アブラハムはゲイブを殴り気絶させ、ボートに乗せた。湖に沈められそうになったゲイブだったが、ボートの上で戦いアブラハムをエンジンスクリューに巻き込んで殺す。

アディは、レッドの目を盗んで拘束を解き、火かき棒を持って移動。ジェイソン、ゾーイと合流、さらにゲイブとも合流し、ボートで逃げる。

同じころジョシュの家にも、「影」が現れていた。一家がジョシュの家に助けを求めに行くと、既に成り代わられており、一家は協力して「影」を退治。

この騒動はテレビでも話題になっており、アメリカ全土で起きていることだと発覚。現れた「分身」は、赤い服を着て、植木バサミで武装している。

一家は車に乗って海沿いにメキシコへ脱出を図る。出発する際、車の前にレッドが立ちはだかる。運転するゾーイは両親に言われるがまま、レッドを轢き殺した。

朝方、浜辺へたどり着いたアディたちは、町の人たちが大勢死んでいるのを見る。前方には、プルートが立っていた。車から降りて近寄ったアディは、車を爆破させようとしているのに気づく。ジェイソンはそれを見て、プルートの意識を惹きつけ、自分の動きを真似させた。ジェイソンが後ずさりすると、プルートも後ずさり、背後にあった炎に焼かれて死亡。

一瞬目を離した隙にジェイソンをレッドがさらい、走っていく。レッドを追ったアディは、浜辺のミラーハウスに入るのを見て続く。中の扉の先には長いエスカレーターが地下に伸びていて、白くて広い空間が。そこでは大量のウサギが跳ねていた。

同じころ、ゲイブとゾーラは救急車を見つけて互いに手当て。そこから赤い服を着た分身たちが集合し、手を繋いで行列を作っているのを見た。

地下へ行ったアディは、レッドからこの場所の説明を受ける。分身達はアメリカ政府が実験で製造したクローン人間“テザード”だった。人間のクローンを作れるようになった政府は、国民のクローンを地下に作った。しかし地上の人間と地下の人間は魂で繋がっており、地上の人間の仕草を地下の人間もまねてしまう。クローンは操り人形のようだった。政府が実験をやめて、地下のクローンは放置された。クローンはいつか地上にあがってクーデターを起こそうと考えていた。「ハンズ・アクロス・アメリカ」という計画を立て、彼らは一斉蜂起を計画。

レッドと戦ったアディは、なんとかレッドを倒すとロッカーに隠されたジェイソンを助け、地上に連れていく。地上に出たアディとジェイソンは、ゲイブとゾーラに合流し、救急車で逃げる。

過去を振り返ったアディは、あることを思い出す。1986年に遊園地で少女と会ったアディは、相手の首を絞めて気絶させた。そこで入れ替わっていた。つまり、アディはクローンでレッドがオリジナルだった。自分がクローン人間だと気づいたアディは、ジェイソンが自分の顔を凝視しているのを見て、微笑み返す。

空にはヘリコプターが飛び、町の方では白煙が上がっている。外の山ではクローン達が手をつないで列を作っていた。

感想

ゲット・アウトでアカデミー脚本賞を受賞したジョーダン・ピエール監督の監督・脚本作品。アマゾンのセールで100円になってたからレンタル。セール有り難いんだけど、かなりの確率で後日アマプラに入るんだよね...。一種の賭けですわ。

本作なんだけど序盤から中盤までは好き、徐々に僕の嗜好から逸れていった感じ。具体的にはメキシコに向かうことを決めるまでは良かった。家に得体の知れない人間がやってくる作品は多々あるけど、本作は自分たちと瓜二つだからね。一歩先を行ってる。

ただ後半がね、なんか強引な気がするの。説明のためにとってつけた感じで。結局何でこうなったかをレッドに全部説明させちゃうから。もっと手がかりを少しずつ集めて正体が発覚、みたいなのが良かったな。

監督の作風として社会風刺が盛り込まれてるんだよね。だけどゲット・アウトはサスペンスに風刺の要素を加えた感じで、本作は風刺するためにホラーを加えた感じがしたよ。 

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