映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

愛する人を生き返らせるとしたら...『ペット・セメタリー』ストーリーと感想※ネタバレあり

ペット・セメタリー

コメディ度:3/10

グロ度:2/10

感動:8/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:10/10

満足度:8/10

目次

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作品情報

1989年製作/アメリカ/上映時間103分
原題:Pet Sematary
配給:パラマウント映画=UIP

監督:メアリー・ランバート

脚本・原作:スティーブン・キング

製作:リチャード・P・ルビンスタイン

撮影:ピーター・スタイン

音楽:エリオット・ゴールデンサール

出演:デイル・ミッドキフ、フレッド・グウィン、デニース・クロスビー、ブレーズ・バーダール、ミコ・ヒューズ、ブラッド・グリーンクイスト

 

あらすじ

ほとんどの家族にとって引っ越しは新しい生活の始まりだ。だがクリーズ家にとってそれは、終わりの始まりだった。彼らの新しい住まいの隣が、子供たちの壊れた夢が眠っているペット・セメタリーと呼ばれる場所だったからだ。しかもその小さな場所は、死んだ者が蘇るという秘密が隠されている先住民の墓地だった。 ホラーの帝王、スティーブンキングは観客とクリーズ 家を地獄へと誘う(観客は戻れるが、クリーズ家は片道切符)。地獄への旅の案内役は、 心優しい老人ジャド・ クランダール(フレッド・グウィン)。よき隣人である彼 は生きるための知恵を知っていたが、 十分すぎるほどの恐怖の体験をし、 "たまには死ぬのもいいものだ” という境地に至るのだった。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

田舎の家に越してきたクリーズ家は医師で夫のルイス、妻レイチェル、幼い娘エリー、歩きもおぼつかない年齢の息子ゲイジ、猫のチャーチで構成された幸せ家族。

家の前には一本の車道が通っており、昼夜問わずオリンコ社のトラックが猛スピードで走っている。車から荷物を家に運んでいると、ゲイジが車道に歩き出してしまう。轢かれる寸前、向かいに住む老人のジャドに助けられた。ジャドは一家を歓迎した。エリーが家から伸びる脇道の行方を聞くと後日ジャドが連れて行ってくれることに。

後日向かうとそこはペット・セメタリー(ペットの墓)とあり、円形に墓が並べられていた。この墓は主にトラックに轢かれた動物が供養されているという。エリーはその夜、チャーチが死んだらあの墓に埋めるのかとルイスに尋ねた。ルイスはチャーチが死ぬことはないとごまかした。

新しい病院への初勤務の日、パスコウと言う青年がトラックに轢かれて運ばれてくる。脳みそがまるみえの状態だったが、ルイスは諦めずに出来る限りのことを尽くした。するとパスコウが突然目を覚まし、何かに憑かれたように「男の心は岩のように固いものだ、ルイス」、「またあんたの前に現れる」と言い放った。ルイスはただ驚くのみ。

その夜、寝室にパスコウが現れて助けようとしてくれたお礼だと、ルイスをペット墓地に導いた。そして奥の藪を指差して「あの境界を越えるな」「境界の向こうの土地は腐ってる」と忠告。目を覚ましたルイスは夢だと思ったが、足には泥が付いていた。

感謝祭でレイチェルと子供たちはシカゴの実家に帰省。彼女の実家に嫌われているルイスは家に残った。その夜、ジャドからチャーチが家の前で死んでいると知らされる。死体は首が折れ、霜に張り付いていた。

エリーになんて言おうか考えているルイスに、ジャドはある方法を教える。ペット墓地の藪の奥、パスコウが行くなと言っていた先に埋めろという。

スコップとツルハシ、チャーチの死体を持って深い森や険しい岩場を越え、ようやく目的地に着いた。そこは巨大な模様が石積みで描かれた一枚岩の上だった。ここはミクマク族の埋葬地だと言い、その中心にチャーチを埋めろという。

土が硬く作業は夜までかかった。ジャドは、家族には絶対内緒だと言い「男の心は岩のように固い、あのミクマク族の埋葬地のように」と言って帰る。妻の実家に電話をすると、エリーにチャーチの事を聞かれて黙り込んでしまった。

 

翌日、ルイスの前に甦ったチャーチが現れた。傷は治っていて餌も食べる。しかし以前よりも遙かに凶暴になっていた。

ジャドに話を聞きに行くと、あの埋葬地は小さいときに愛犬が死んだ際、ミクマク族の古物商に教わったという。愛犬は2度目に死んだ時ペット墓地に埋葬した。教えたのはエリーに同情したからだという。ルイスが人間を埋めた事はあるのかと聞くと、ひどく動揺した。

戻ったエリーは2人がチャーチをペット墓地に埋める夢を見たと言った。

 

ある日、一家はジャドと庭でランチをしながら凧上げをしていた。ゲイジが凧を揚げていると糸巻き棒を手放してしまった。逃げるように転がる糸巻き棒をゲイジは追いかけた。みんなで談笑しているとゲイジが車道に出てしまう。気付いたルイスが追いかけるも遅く、トラックに撥ねられてしまった。

その夜、ジャドはレイチェルを鎮静剤で寝かせる。ルイスは血の付いたシャツのまま呆然。エリーは大泣きしていた。

 

葬儀の晩、ジャドが来て埋葬地にゲイジを埋めようと言う考えは捨てろと忠告した。

彼は昔、村のビルという男が息子のティミーを埋めたときの話を始めた。蘇った息子は以前と異なっていて、凶暴になっていた。相談を受けた当時のジャドは数人がかりで家ごと焼いた。しかしビルは炎の中のティミーを助けようとして捕まり、焼け死んだと。

 

ルイスはレイチェル、エリーと彼女の両親を空港に見送りに行く。しかしエリーはパパとジャドとパスコウの悪い夢を見たという。

ルイスはそのままゲイジの墓に行くが、パスコウが現れて境界を越えるなと再び忠告。しかしルイスは泣きながら、ティミーのようになったらもう一度眠らせればいいと答える。

ルイスに言っても無駄と感じたパスコウはエリーとレイチェルに語りかける。姿は見えないが行動を多少変えられた。レイチェルはルイスに電話を掛けるが、墓を掘っている途中のルイスには繋がらない。ジャドにも電話を掛けたが知らないと言われ、ルイスの住む家に帰ることに。

 

ルイスは掘り出したゲイジの遺体を抱きしめる。レイチェルは機内で、自分が見殺しにした姉の悪夢を見る。彼女は、パスコウに守られながら順調に進むが、悪霊のせいでレンタカーがパンク。オリンコ社のトラックに拾われて家に向かった。

 

ゲイジを埋葬地に埋めたルイスは、ベッドに倒れ込んで眠った。そこにゲイジが侵入し、ルイスのカバンからメスを持ち出した。

ジャドは外でビールを飲んでいたが、玄関を見ると小さな足跡が自分の家の中に続いている。そして子供の笑い声が。ジャドは小さなナイフを構えてゲイジを呼ぶが、足の腱をメスで切り裂かれて倒れてしまう。そこに馬乗りになったゲイジはのどを噛みきった。

レイチェルはジャドの家の前でトラックを降りた。家に向かおうとするとジャドの家から子供の声がする。ジャドの家に入ると死んだ姉がいて、背骨を曲げて寝たきりにしてやると笑いながら迫る。しかしそれはゲイジの見せた幻覚だった。困惑するレイチェルに、ゲイジはいいものをあげるとメスを出し、レイチェルの悲鳴がが響いた。

 

翌朝ルイスは、家の中の足跡とメスが奪われた事に気づいた。そこにゲイジからの電話がかかる。

今ジャドの家。最初はジャドと遊んでママと遊んだ。今度はパパと一緒に遊びたいな。

ルイスは注射器に毒薬を入れてジャドの家に向かう。玄関にいたチャーチを毒薬で殺害。

家の中でジャドの遺体を発見し。廊下では屋根裏から首を吊られたレイチェルの遺体が落ちてきた。そしてゲイジがルイスに飛びかかり、メスで何度も切り付ける。もみ合いの末、ルイスがゲイジを跳ね飛ばした。

ルイスは泣きながら両手を広げておいでと言い、ゲイジを受け止めてその首に毒薬を注射した。ゲイジは再び眠りについた。

彼は家中にガソリンをまき、ゲイジやジャドの遺体と焼き払う。

しかし彼の腕にはレイチェルの遺体が抱かれていた。

 

パスコウが現れて止めるも、ゲイジは時間が経ちすぎた、レイチェルは死んだばかりだから上手くいくと言ってペット墓地に向かう。

深夜0時の鐘と共にレイチェルが帰ってきた。ルイスは嬉しそうに片目の抉れたレイチェルと抱き合い、キスする。見えないところでレイチェルはそばにあった包丁をゆっくりと手に取った。暗転した画面にルイスの絶叫が響きEND

感想

 1989年公開のスティーブン・キング脚本作品。ITのリメイクが大ヒットしたからか本作もリメイクされましたね。まだ観てないけど...。

すごい小さい頃に観た覚えがあるんですよ。その頃はルイスに対して懲りない奴だなとか思ってたけど、年を重ねると考えが変わる。そりゃワンチャンあれば試しますわ。自分の成長を感じる。

この映画好きなんだけどゲイジが轢かれるシーン本気で凹むんだよね。すごい良い子で可愛くて。そのせいであんま手が伸びないというか...。面白いんだけどね。

パスコウが助けてくれるシーンメチャクチャ好き。協力してくれる理由が弱い気がするけど生前も良い奴だったんだろうな。

 

続編はこんな感じ↓↓

sottou-hurann.hatenablog.com

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