ウィッチ
コメディ度:4/10
グロ度:2/10
感動:2/10
リアリティ:3/10
人に勧めやすいか:7/10
満足度:4/10
目次
2015年製作/アメリカ/上映時間93分 監督:ロバート・エガース 脚本:ロバート・エガース 製作:ジェイ・バン・ホイ、ラース・カスダン、ジョディ・レドモンド、ダニエル・ベーカーマン、ホドリゴ・テイシェイラ 撮影:ジェアリン・ブラシュケ 美術:クレイグ・レイスロップ 編集:ルイーズ・フォード 音楽:マーク・コーベン 出演:アニヤ・テイラー=ジョイ、ラルフ・アイネソン、ケイト・ディッキー、ハーベイ・スクリムショウ、エリー・グレインジャー、ルーカス・ドーソン 1630年、ニューイングランド。ウィリアムとキャサリンの夫婦は、敬けんなキリスト教生活を送るために5人の子どもたちと森の近くにある荒地へとやって来た。しかし、赤ん坊のサムが何者かに連れ去られ、行方不明となってしまう。家族が悲しみに沈む中、父ウィリアムは、娘のトマシンが魔女ではないかとの疑いを抱き、疑心暗鬼となった家族は、狂気の淵へと転がり落ちていく。 以下ネタバレあり 1630年、イングランドからニューイングランドに移り住んだ一団があった。しかしウィルの一家と他の移民は聖書の解釈が異なり、村から追放されてしまう。一家は村から離れた場所で質素な生活を始めた。 ウィルは一家の父であり敬虔なクリスチャン。一家は母のキャサリン、長女のトマシン、長男のケイレブ、双子の次男・次女ジョナスとマーシー、乳児のサムからなる。 ある日、家の近くの森のそばでトマシンがサムの子守りをしていた。いないないばあをしていると顔を隠している隙にサムが消えた。トマシンは必死に探すも痕跡すら見つからない。ケイレブとウィルは森を探す。しかし見つからなかった。ウィルはオオカミのせいだとキャサリンを納得させようとするが、その地は枯れておりオオカミなどいるはずもない。 翌朝、ウィルはケイレブを連れて森へ行く。ウィルは罠を仕掛けていたが、何もかかってなかった。その罠はキャサリンの銀コップと先住民に物々交換して貰った物。肩を落としているとウサギを見つけた。しかし銃で仕留めることができなかった。空腹の一家は、次第に追いつめられる。 トマシンは、双子が黒い雄ヤギの歌を歌っているのに煩わしく思った。双子は飼っている黒ヤギのフィリップと話ができると言い出す。トマシンは双子に言うことを聞かせるため、私は魔女だと嘘をついた。 キャサリンはサムがいなくなってから、トマシンに当たりが強い。銀のコップが無いと、キャサリンを問い詰めた。ここに来てからろくな事がないと、キャサリンは村に帰りたがる。ウィルはトマシンを口減らしと、キャサリンとの関係性から奉公に出すと言いだした。それを聞いたケイレブは、トマシンから離れたくない一心で狩りに向かった。トマシンもそれに同行。 森でウサギを見つけたケイレブが必死に追いかけ、2人ははぐれた。トマシンとケイレブがいなくなったことを知り、ウィルが森へ捜索に。ウィルはトマシンを見つけた。その頃ケイレブは森の奥で魔女に遭遇していた。逃げようとしても強く腕を掴む。 結局ケイレブは見つからなかった。キャサリンはトマシンを強く責める。ついには銀のコップのことを持ち出したのでウィルは自分が売ったと白状した。村に助けを呼ぶべきかで両親は大揉め。 トマシンはヤギの寝床を整えに行く。すると雨の中、全裸のケイレブが戻ってきた。ケイレブは戻って来るとすぐ、そのまま寝込んだ。 トマシンがヤギの乳しぼりをすると、乳の代わりに血が出た。それを双子が目撃してしまう。 ケイレブが急にうめき声を上げて血を吐き、また倒れた。中にはリンゴが混じっている。それを見たジョナスとマーシーは、トマシンが私は魔女だと言っていたことをキャサリンに告げる。キャサリンは完全にトマシンを魔女と思い込んだ。ウィルも疑いを持ち始める。 それはさておき、ケイレブを取り囲んで祈ることで悪魔払いをすることに。しかし祈りの最中に双子が同時に聖書の内容を思い出せなくなった。両親とトマシンとで祈りを捧げるが、ケイレブは神よという言葉を残して死亡。双子の方を見ると気絶していた。 直後ウィルはトマシンを家から連れ、悪魔と契約したのかと問い詰めた。トマシンは否定するがウィルは魔女であると決めてかかる。腹が立ったトマシンは、ウィルにコップのことをなぜ隠していたのか、農作業も狩りも出来ない無能な人間と罵る。トマシンは双子が黒ヤギのフィリップと会話をしていたことを告げた。双子こそ悪魔と契約したのだと。それを聞いたウィルは双子を責める。 訳が分からなくなったウィルは悪魔と契約をした疑いのある3人をヤギ小屋に閉じ込めた。ウィルは土を掘り、キャサリンと共にケイレブの埋葬を行う。 その夜。キャサリンはケイレブとサムの幻影を見た。キャサリンは乳児のサムに乳を与えるも、それはカラスで乳首をついばまれ流血。ヤギ小屋では白いヤギの乳を老婆が啜っている。双子はそれを見て絶叫。 翌朝。ウィルが小屋に行くとトマシンしかいなかった。小屋は破壊されて荒れていた。ウィルが小屋に近づくと黒ヤギのフィリップが襲いかかり、角で殺害。トマシンが遺体に駆け寄るも、それをキャサリンが誤解。早とちりしたキャサリンはトマシンの首を絞める。死の間際、トマシンは無意識に拾ったナタでキャサリンを殺す。 トマシンの家には誰もいなくなった。着替えて机に突っ伏すと目が覚めたら夜。 トマシンが外へ出ると、ヤギのフィリップが立っていた。トマシンは冗談でしゃべってみてと聞く。ところがフィリップは、お前の望みを言ってみろと答えた。フィリップは望みを叶えるから裸になって本に署名しろと求めた。サインしたトマシンが全裸でフィリップについて行くと、森の奥のたき火の周りに裸で踊る魔女達がいた。すると彼女らは宙に浮き始める。そこにトマシンも加わり、不敵な笑みを浮かべた。 鬱々とした世界観で見るのに体力がいる一作。魔女狩りって実際にあったんだから恐いよね。 本作はもろキリスト教が絡んでくるんだけど信仰が過剰で僕はコミカルに見えたかな。完全に聖書に振り回されてドタバタしてる感じ。時代背景が1930年だからみんな悪魔の存在を信じてるんだよね。現代が舞台のホラー映画ばかり観てたから新鮮に感じた。一家の中でもトマシンだけは信仰が薄く感じたからあのメンツの中だと感情移入しやすくて、純粋に主人公サイドから楽しめたかな。 一応ホラー映画だけど恐さはなかったな。一家の空気感とかが嫌だなとは思うけど、脅かされる感じが無いというか、映画を観ているって感覚が強かった。 作品情報
原題:The Witch
配給:インターフィルムあらすじ
ストーリー
感想