映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

撮られたら死ぬいわく付きカメラ 映画『ポラロイド』ネタバレあらすじと感想

ポラロイド

コメディ度:1/10

グロ度:2/10

感動:1/10

リアリティ:4/10

人に勧めやすいか:7/10

満足度:4/10

目次

作品情報

www.youtube.com

2019年製作/アメリカ/上映時間88分
原題:Polaroid
配給:ギャガ

監督・原作:ラース・クレブバーグ

製作:ロイ・リー、クリス・ベンダー、マイケル・マホニー

脚本:ブレア・バトラー

撮影:ポール・ウルビック・ロクセット

音楽:フィリップ・ギフィン

編集:ピーター・グボザス

出演:キャスリン・プレスコット、タイラー・ヤング、サマンサ・ローガン、ミッチ・ピレッジ、ハビエル・ボテット、ケイティ・スティーブンス、マデリン・ペッチ

あらすじ

冴えない女子高生バードは、アルバイト先のアンティーク店で年代物のポラロイドカメラを入手した。友人に誘われたパーティにそのカメラを持って行き、人々の写真を撮るバード。ところがそれらの写真にはあるはずのない人影が写っていて...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

女性2人が母親の遺品の入った箱を漁る。中にはラブレターと共に一台のポラロイドカメラが入っていた。話の流れで下着姿の写真を撮ることに。
せっかくなのでポラロイドカメラを使用した。写真を撮り終えると友人リンダにメッセージが届き、彼女は家に帰った。


家主の女性はリンダを送りに玄関へ向かったが、踵を返すと部屋からカメラの撮影音が聞こえた。音は確かにカメラから鳴っており、横に置かれた写真には先ほどまで無かった人影が浮かんでいる。それに気づくと同時、気味の悪い音が鳴り響いて電気が消えた。

女性は誰かいるのではと家中を回る。やがて梯子の掛けられた天井裏からボールが落ちてきて、彼女は導かれるように梯子を登った。上に着いた瞬間に物音が鳴り、驚いて梯子を倒してしまう。屋根裏の奥に蠢く何かを目にした女性は手を伸ばすが、青白い手が伸びてきて掴まれてしまう。驚いた彼女は後退り、出入り口の穴から落下しそうになったが踏みとどまった。切り裂くような音の後、女性は天井裏から落下した。

 

ローカスト・ハーバー高校で学校年鑑の写真撮影が行われた。バード・フィッチャーはいつもスカーフを巻いており、同級生からバカにされる。彼女は帰る際に意中の男子生徒コナーが目に入り盗撮。気付かれそうになって慌てる。


バードは友人タイラーの叔父が経営するアンティーク店でアルバイトしていた。タイラーからガレージセールのお土産だと、冒頭のポラロイドカメラSX-70を貰う。カメラにはR・J・Sと刻印が入っていた。
バードはさっそく彼を撮影。写真が現れるまでの間にタイラーはキスを迫ったが拒否。バードはカメラを持って慌てて店を後にする。タイラーが同時に買っていたケースには冒頭の写真が。


バードが家に帰ると母親が出掛けようとしていた。彼女の家は母子家庭らしく、母親はよく仕事で家を空ける。バードがスカーフを脱ぐと首には大きな傷跡が。部屋に帰ったバードはさっそく愛犬ネッドをポラロイドで撮ろうとするが、やけに怯えて撮影できなかった。そこに友人のケイシーがやって来て今夜のパーティーに誘う。

 

バードは承諾し、その夜にカップルのミーナとデヴィン、ケイシーの乗った車が迎えに来た。車に乗り、鞄のなかを探っているとタイラーの写真が目に付く。彼の横には人影が写っていた。

 

その頃タイラーは叔父に頼まれた写真の値付け作業をしていた。映写機で投影しているとスクリーンの裏に人影が浮かび上がる。怯える彼はトンカチを握りしめスクリーンを剥がした。何もなく安心していると突然、何者かが現れてタイラーを襲った。

 

会場に着いたバードらは主催で家主のエイヴリーと挨拶を交わす。皆が楽しむなかバードは壁際で突っ立っていた。するとコナーが話し掛けてくる。

「写真の出来は」と聞かれたバードは咄嗟にカメラテストをしていただけだと否定した。2人は会話を始め良いムードになっていたがカップルが乱入。皆で写真を撮ろうと言うのでバードはせっかくならとポラロイドを取り出した。

シャッターを切る瞬間、ケイシーがパッと入り込んだ。フラッシュの光がいるはずの無い人影を表した。バードは不審に思ったが写真にその影は写り込んでいない。何が起きたと考えているとエイヴリーがカメラに興味を持って話し掛けてきた。彼女はポラロイドで自撮り。写真が表れる前に警察がやって来てパーティーは中断となった。

 

警察はバードを訪ねて来た。署に連行され、保安官のペンブロークから用件を伝えられる。内容はタイラーが死んだことに対する聞き込みだった。ペンブロークはバードの父を知っているようで君は立派だったとバードに告げる。

 

家に帰り、涙するバードは母に慰められた。部屋で撮った写真を確認しているとタイラーの写真に写っていた人影が消えているのに気付いた。その人影はエイヴリーの写真に写っている。バードは彼女にその事を伝えようか悩んだが止めた。

 

パーティーが終わり、ひとり屋敷の掃除をするエイヴリーは何かの気配を感じて怯えていた。カーテンから緑色の人が現れ、彼女を襲う。一度は逃げたものの、再度捕まってしまった。

 

朝食を食べるバードにケイシーから電話がかかった。エイヴリーが階段から落ちて死んだという。それを聞いたバードは急いで写真を調べたが、やはりエイヴリーの写真にあった人影は消えていた。人影は4人の写真に移動している。ようやく事態に気付いたバードはカメラを壊そうと試みたが衝撃波によって彼女は吹っ飛ばされた。

 

学校は追悼モード。バードは写真に写る4人に説明を試みたが誰も信じようとはしない。そんな写真なら燃やしちまえとデヴィンがライターで火を点けた。すると写真は燃え始め、同期するようにミーナの腕が発火。焦りつつも消火器を噴射したが一向に消える気配はない。もしかしたらとバードが写真の火を消すとミーナの腕も鎮火した。写真の燃えた箇所は再生し元に戻った。

 

ミーナは火傷を負ったため病院に運ばれる。バードはケースに手懸かりがあるかもと封鎖中のアンティーク店に不法侵入。コナーに車で送ってもらった。

車内で待つコナーは、例の写真に反射でバードも写っていたことに気付く。バードは店内で人影に襲われた。ケースを持って何とか脱出しようとする彼女をコナーが助ける。

 

病院でミーナが目を覚ます。傍らにはデヴィンが座って見守っていた。突然部屋の明かりが点滅したので彼は看護師を呼びに行ったが、ナースセンターには誰もいない。
ミーナにバードからの着信が入る。「何者かに襲われた。危ないから1人にならないで」とのこと。恐怖したミーナはデヴィンの元に向かおうとしたが襲われてしまった。病室に戻ったデヴィンは彼女の首吊り死体を発見する。

 

バードとコナーが病院に着くとデヴィンが取り調べを終えたところだった。バードの顔を見たデヴィンはお前のせいだと激昂。コナーがなだめ、バードはその場から逃げ去った。

角で泣いているバードにコナーが話しかけると彼女は昔話を始めた。「パパは地元紙の記者だった。12歳のときお泊まり会へ送ってもらう途中、寄り道をしようとパパが言った。私は友達の家に早く行きたくてそれを拒んだ。それでパパが車を切り返したら突っ込まれた。いつだって私が悪いの」と。
コナーは「パパなら君は悪くないと思っている」と返した。バードは「パパなら真相を追求するわ」と言い、カメラケースを調べ始めた。ケースの隙間に”殺人 証拠品 1974年10月28日”と書かれたタグが挟まっているのを見つける。

 

2人は図書館で当時の新聞記事を読み漁った。すると1つの事件に行き着く。1974年、若者3人が拉致されて殺された。犯人はローカスト・ハーバー高校で写真を教えていたローランド・ジョセフ・セイブル。ポラロイドに刻まれたR・J・Sは彼の名に違いない。

 

4人はレストランに集まり話し合う。バードは襲われたときの様子から人影は光や熱に弱いのではと仮説をたてた。取り敢えずローランドの元邸宅に身内が住んでいるのではと考え、調べてみるが現在はアン・ファラデイという人物が暮らしていることが分かった。

これからどうしようかと悩んでいるとデヴィンがカメラを手に取った。何かしでかすのではと考えたコナーは奪い取ろうと揉み合いに。その際、事故でデヴィンの写真が撮られてしまう。すると人影は4人の写真からデヴィンの写真へと移動を始めた。

激怒したデヴィンはバードの写真を撮ろうとするが、ケイシーが彼の写真に鉛筆を刺した。デヴィンの手のひらに穴が空き、彼は更に激昂。取っ組み合いになりそうなところを警察が止めに入るも、カッとした彼は警官を殴ってしまう。

 

デヴィンは留置され、バードとコナーは彼の身を案じてペンブロークに説明を試みた。しかし都市伝説だと信じてもらえず、さらに元ローランドの邸宅に近づいたらお前らも捕まえると脅された。デヴィンはバードに言いすぎたと謝る。

 

2人が警察署に行っている間、ケイシーはローランドの元邸宅についてさらに調べていた。そしてアン・ファラデイがローランドの妻レナ・セイブルの改名した名だと突き止める。このことを聞いたバードはコナーと共に邸宅を訪れることに。

 

アンは始め私はセイブルでないと言ったが、カメラを持っていると聞いた彼女は態度を変えた。R・J・SのRはレベッカであり、娘の名だという。

 

留置されたデヴィンは部屋のなかで大きな刃物に貫かれ死亡した。

 

セイブルは2人をレベッカの部屋に案内した。レベッカはすでに亡くなっており、セイブルが昔のことを話し始める。
レベッカはとても内向的だったが、プレゼントされたカメラを気に入り、常に持ち歩いていた。すると学校でからかわれ始める。ある晩レベッカは4人のクラスメートに呼ばれ、なにも警戒せずに付いていった。酔った彼女はハレンチな写真を撮られ、後日学校中にばらまかれる。レベッカは恥ずかしさのあまり自殺してしまった。全容を知ったローランドは娘の仕返しをするため、それらの生徒を拉致。高校の暗室で痛め付けているところを警察に射殺された。3人は殺したものの1人を取り逃したという。そしてその1人の写真をセイブルがバードに差し出した。
話を聞きながらコナーは写真を確認し、デヴィンが死んだことに気付く。

 

2人は急いで家を出て高校に向かい、電話でケイシーも呼び出した。学校年鑑で写真を照らし合わせると取り逃した最後の1人がペンブロークだったと判明。そこに後を尾けてきたペンブロークがケイシーを連れて現れた。

バードは彼を殺せば事態が収束すると考え、カメラを向けるが良心からシャッターを押すことが出来なかった。それを見かねたコナーがカメラをぶんどり、ペンブロークの写真を撮る。
ペンブロークも事件のことを語った。しかし、彼の証言はセイブルの物とまるで違っている。4人はレベッカを助けようとしていた。ハレンチな写真を撮ったのはローランドで、彼らは警察にそれらの写真を虐待の証拠として提出し、助け出すつもりだった。ところがローランドは逆上しレベッカを殺したうえ、拉致事件まで起こした。セイブルは全てを知っていたにも関わらず、自分に都合のいい話をでっち上げたという。

 

話を終えると人影が姿を現す。ペンブロークが拳銃で応戦するもあまり効いている様子はない。人影はペンブロークの写真を拾い上げると真っ二つに引き裂いた。

3人はコナー1人、バードとケイシーの2人に分かれて逃げ出す。バードとケイシーはシャワー室に到達。お湯を出すことで人影が入れない空間を作った。バードはケイシーをそこに置いてコナーを探しに向かう。

コナーと合流したバードはカメラを探しに行ったが、その途中コナーが捕まってしまう。バードは咄嗟に自撮りし、自分の元に向かわせた。

首を掴まれ、持ち上げられたバードだが、力を振り絞って人影の写真を撮影した。そして出てきた写真を折り曲げる。人影はその通りに体が折り畳まれたが、写真にはバードの右手も写っていたため、彼女も痛みを伴った。

倒したかと思ったが写真が開くと人影は復活。次いで彼女は写真に火を点け、人影を消し炭に変えた。

 

バードは2人と合流。彼女はその足で海に向かいポラロイドカメラを投げ捨てた。

感想

なんか勿体ないなと思う作品だった。ポラロイドカメラが題材の作品で、タイトルが出るまでの冒頭映像は面白かったのだがそこから雑になっていく感じ。

人影が初めは得体の知れない存在で恐ろしさもあったが、最後に出てきたのはただ単に人。ホラー演出が徐々に剥がれ落ちて無が残る。

ポラロイド写真に人影が写る設定は面白いと思うが、写真を一目見ただけで嫌になるような嫌悪感がない。特に後半死に方がダイナミックになっていくので小物だけでも怖がらせて欲しかった。

途中でバードがカメラを破壊しようと試みるシーンがあるのだが、断念する理由が衝撃波っていうのは気に入らない。雑すぎやしないだろうか。写真が破損して復活するも何だかなってなる。

倒し方も好かないな。これでいけるっていう根拠もなく写真を撮ってそれが成功するんだから腑に落ちない。熱だったり光で倒す方が筋通っていたような。

日本公開に向けてグロいシーンがカットされてるのかも知れないけど、本当にそういうシーンがなさ過ぎて残念だった。デヴィンの手に大穴空いたのに出血無しは寂しい。ペンブロークが真っ二つになるシーンもカメラが外れるし。

冒頭は正統派ホラーって感じで最高だった。冒頭がピークだからそこで微妙に思ったら観るの止めて良いかもしれない。

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