映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

ゾンビが向かった先は... 映画『コリン LOVE OF THE DEAD』ネタバレあらすじと感想

コリン LOVE OF THE DEAD

コメディ度:3/10

グロ度:2/10

感動:3/10

リアリティ:4/10

人に勧めやすいか:4/10

満足度:4/10

目次

作品情報

www.youtube.com

2008年製作/イギリス/上映時間97分
原題:Colin
配給:エデン

監督・脚本・製作・撮影・編集:マーク・プライス

製作総指揮:ジャスティン・ヘイルス

音楽:ジャック・エルフィック、ダン・ウィーク

特殊メイク:ミシェル・ウェップ

視覚効果:リー・クロコーム、ジャスティン・ヘイルス

出演:アラスター・カートン、デイジー・アイトケンス、リアンヌ・ペイメン

あらすじ

死者が蘇り、世紀末と化したロンドン。青年コリンは腕を噛まれてゾンビとなった。彼はかすかに残る記憶を頼りに街を徘徊するが...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

 

コリンが血濡れたシャツを着て家に帰ってきた。彼は焦った様子で「ダミアン」と何度も呼ぶ。しかし、返事はなく諦めた様子で手と握っていたトンカチを洗った。外からは銃声と車の警報音が響いている。
コリンの袖口から血が流れ出た。シャツを脱ぐと大きな噛み跡が露になる。傷口を洗っているとゾンビが一体現れ、男の首に噛みついた。そのゾンビはダミアンだった。彼は台所にあった調理道具でダミアンを倒す。


コリンは服を着替えて自室で呆けた。しばらく経ち、彼は部屋から出る。鏡面には青白い顔が写っていた。彼は外に出ようとドアノブを弄ったがゾンビになったせいで知能が低下しており、一晩かけても開けられなかった。途中で足を滑らせて転び、後ろにあった窓からようやく外出。


町にはゾンビが溢れている。コリンも人肉を食べようとしたが他のゾンビに威嚇されて撤退。徘徊していると自殺者だろうか、空から1人の人間が落ちてきた。まだ息があったが、コリンはためらいなくそいつを食した。


歩いていると2人のゾンビが人間を食している場面に遭遇。コリンは2人にバレないようこっそりと耳をちぎって去っていく。人間はイヤホンを付けており、コリンはイヤホンとミュージックプレイヤーを手にして曲を聞いた。
マンションの上から2人の若者が男の様子を見ている。彼らはコリンからスニーカーを奪おうと企んでいた。若者らは羽交い締めにし、スニーカーを脱がせようと奮闘。そこにリンダという女性が現れてそれを止める。しかしその際、リンダは噛まれてしまった。リンダはコリンの姉らしいが、彼女の恋人はリンダを引き離した。


コリンはまたも歩き出す。彼は一件の家に入っていった。

軒先の死体が持っていたビデオカメラにズームインしたかと思うと、家の中で大量のゾンビに襲われている若者の映像が始まった。タイトルは”おぞましきゾンビの記録”。
映像が終わり、コリンの話に戻る。彼は家から逃げ出した1人の女性を追った。彼女は迫り来るゾンビを倒し、別の家に侵入。コリンも裏口から偶然侵入に成功。その家には1人の老人がおり、「ここは安全だ、安心して」と言い残すと戸締まりに向かった。
老人は彼女を部屋に残すと鍵をかけて閉じ込める。実は部屋には3人のゾンビがおり、老人はそいつらに人を食わせるのを娯楽としていた。3人のゾンビは老人の虐待で目を潰されている。
しばらく経つと老人が部屋を開け、女性を出すと首を絞めた。コリンはその横を気まずそうに抜けていく。


家から出たコリンが歩いていると、今度は3人程の若者に拉致された。彼は水を張ったバスタブに顔を突っ込まされた。若者らはその様子を観察している。それが終わると暴れないようにバスルームのカーテンレールに吊るされた。
部屋にはリンダがいた。彼女は弟であるコリンを正気に戻そうと試みている。写真を見せても効果なし。彼女は「実家でママを見ればきっと思い出すわ」と恋人に頼み込んだ。
コリンは麻袋を頭に被せられ、実家まで運ばれた。しかし、母親の姿を見ても効果はない。リンダは深く悲しんだ。恋人はリンダがコリンに噛まれたことを母親に暴露。喧嘩となったがすぐに仲直りし、3人で包容。コリンはガラス越しにもの悲しい顔をしながらそれを見ていた。

翌日、リンダが死んで母の泣き声がコリンのいる部屋にも響いた。
リンダの恋人がやって来てコリンを殴る。その隙にリンダの仲間が、リンダの死体を部屋に運び込んだ。
彼らは母親を連れて別の場所に移動することを決めた。母親が窓ガラスに新聞で目張りする。


コリンが部屋の中を歩き回っているとリンダがゾンビとなって甦った。彼女はドアノブを捻り外に出る。彼もそれに続いた。

外では武装した生存者がゾンビ狩りをしていた。手作りの爆弾やパチンコ、鈍器を駆使して次々とゾンビを倒す。コリンも爆発に巻き込まれ、顔の左半分を失った。そしてトンカチで顔を殴られて意識を失う。
生存者らも何人かが噛まれた。彼らはくじ引きを引き、外れを引いた人が噛まれた人を殺す。揉めに揉めたがなんとか作業を終えた。


コリンが目を覚ました。彼は歩き出してある一件の家にたどり着く。
そして記憶が呼び起こされた。

そこは彼女の家で、彼はいつものように遊びに来ていた。彼女はその日、玄関の鍵を開けっ放しにしており、バスルームに不審な女が入ってきたという。2人はおそるおそるドアを開け、ダンベルで殴り殺したが彼女が頬を噛まれてしまった。彼女は私を甦らさせないでと頼み、コリンに首を絞めて殺してもらう。しかし彼女は甦ってしまい、コリンの腕に噛みつく。コリンはトンカチを掴むと彼女の頭に振り下ろした。そして家に帰り冒頭に戻る。


彼女の家に帰ったコリンは亡骸の横で佇んでいた。

感想

たった6000円で作られたという本作はその通り随所に安っぽさが現れている。途中でゾンビが布きれを食べているシーンがあるのだが、あれはもしかしたら人間の腸を模した演出だったのかも知れない。それ程チープな出来なのだ。

しかし、数々の賞を受賞し、日本においても劇場公開された本作には安っぽさを上回るストーリーの良さがある。様々な作品が出回っている今だからこそ本作のストーリーだったり、ゾンビが主役という設定は目新しさもないが、当時は斬新だったのだろう。

コリンが恋人の家を目指すという大まかな流れが評価されているのは納得なのだが、個人的には無駄の多い作品に思える。なんか全体的に尺稼ぎじゃないかと思うくだりが多いのだ。コリンがおもちゃのブロックを拾ったり、音楽プレイヤーを手にするシーンや靴を盗られそうになるシーンは退屈に思えた。後は小道具を写すだけのシーンもやけに多い。

途中でビデオカメラが収めたであろう映像が流れるのだが、5分ほどの尺で内容があまりにもない。ただ家の中で襲われている様子だけ。しかも手持ちカメラで撮られていた設定なのに視点は次々変わるし、本作全編に言えることだが手ぶれがひどくて画面酔いしそう。

最後のシーンは確かに感動的な絵になっているけど彼女が馬鹿すぎないかと。戸締まりを怠ってゾンビに噛まれたのは自業自得過ぎる。コリンに殺して貰うシーンとか多分感動ポイントなんだろうけど「コイツ、戸締まり忘れて噛まれたんだよな」と思ってしまい笑ってしまった。

主役がゾンビの映画

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