映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

グロいしキッタねぇゾンビ 映画『シー・オブ・ザ・デッド』ネタバレあらすじと感想

シー・オブ・ザ・デッド

コメディ度:2/10

グロ度:5/10

感動:1/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:4/10

満足度:5/10

目次

作品情報

www.youtube.com

2013年製作/ブラジル/上映時間96分
原題:Mar Negro
配給:キュリオスコープ

監督・脚本・撮影・編集:ロドリゴ・アラガオン

音楽:ジョアン・マクダウェル

出演:マークス・コンカ、ティアゴ・フェリ、キカ・デ・オリベイラ、キャロル・アラガオン

あらすじ

海に面した小さな村。漁師として働くぺロアはある日、大きな魚とも半漁人ともとれる生物を捕獲。油断して近づくと腕を噛まれてしまった。それから村では奇妙なことが起こり始め...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

小さな漁船に男性2人(船長のペロアと通称くたびれ馬)が乗っていた。今回は不漁で燃料代も稼げていない。網を引き上げてもまともな魚はちっとも捕れなかった。
網が突然強く引かれる。かかっていたのは巨大な魚?半魚人?だった。死んでいると思って近づいたペロアが腕を噛まれてしまう。くたびれ馬が引き剥がし海に落とす。
2人は大急ぎでその場から逃げた。

 

森の中を何者からか逃げていた男性アウビノは血みどろの死体を発見。傍らに落ちていた本を読んでいると死体が起き上がった。

それと同時に目を覚ます。

その本は実際に机の上に置いてあり、意中の相手を射止める方法のページが開かれていた。
アウビノの雇い主オットーが部屋まで起こしに来る。オットーはバーを営んでいた。

 

冒頭の漁船が陸地に到着。傷の手当てをしていると船のオーナーが現れた。ペロアは傷をアカエイの棘に刺されたと誤魔化す。

帰宅したペロアを家族が出迎えた。妻インジアラは治療として焼いたレモンを傷口に押し付けると縫合。

 

オットーのバーにくたびれ馬がやって来た。彼は漁で獲れたアカエイをオットーに売る。
続いてインジアラが肉を買いに来た。アウビノは彼女に恋心を寄せている様子。このときアウビノはアカエイの処理を任されていたが、少し目を離した隙にエイが脱走。
肉を持って帰ろうとしたインジアラがエイの血で転倒。アウビノが起こしてあげた。そのときエイが現れて肉をかっさらって行く。2人はそれに気づいていない。
インジアラが肉がないと騒いでいると、アウビノは店から肉を盗み出してきた。見返りに髪の毛が欲しいと言う。子供の人形を作るためだという理由に納得したが、くたびれ馬の邪魔が入った。
インジアラは帰ってしまい、アウビノは盗み損。オットーにエイが消えたと報告。

 

帰宅したインジアラは肉を炒めて昼食を作る。しかし、ペロアの様子が変だった。かっぴらいた目で食べ物を口一杯に頬張っている。
洗濯物を干しているとインジアラの友人シウマラがやって来た。彼女は、今夜クラブのパーティーがあって従業員を募集していることを伝えに来てくれた。インジアラは最初「娼館で働くなんて」と断っていたが高い賃金につられて一緒に働くことに。

 

アウビノが部屋にこもっていると、オットーがクラブにでも遊びにいってこいと金を握らせてくれた。


夜になりマダム・ウルスラが挨拶してスルルクラブがオープン。インジアラとシウマラは話のとおり裏方で料理を作る。

 

ペロアの家では姉弟が絵本を読んで仲良くしていた。そこにペロアの叫び声が響く。傷口の縫合が外れてしまい、自分では直せないからと姉弟に頼んだ。弟が傷口に触れた瞬間、そこがまるで口のように閉まり指が千切られた。ペロアは姉に薬草を取りに行けと命令。

 

クラブにゲストのイシドラ・フェルナンデスが到着。彼女は歌姫でマダムの憧れだった。

 

オットーの店に客がやって来る。彼は古本を集めてるらしく、本はないかと尋ねた。オットーはここら辺で本を読むやつなんて居ないと答えたが、アウビノが頭をよぎる。彼はアウビノのことを告げたが今は不在。客は部屋に侵入しようとした。それをオットーは止めようとしたのだが、客に殺されてしまった。

 

クラブに到着したアウビノは早速娼婦に声をかけられ、部屋へと誘導される。しかし途中の厨房でインジアラの姿を見た彼は咄嗟に逃げ出してしまう。その結果、娼婦に女を恐がるゲイの烙印を押され、クラブ中で虐められて逃走。


厨房では料理長のヨランダが魚をつまみ食い。


ペロアの娘は森で薬草を摘んでいた。途中で儀式のようなものを目撃。帰宅した娘はゾンビと化したペロアが弟を食べているのを目撃。家から飛び出したが、外で儀式をしていた連中もゾンビとなっていた。

 

クラブにフェレイラ議員が来た。彼は店の売り上げを30%寄越せ、女を呼べと露骨にたかる。議員は早速プレイ開始。娼婦が魚料理を持ってきたが彼は食べず、他の娼婦が食べた。
ステージにイシドラが登壇。曲が始まろうとしたときに銃声が響いた。撃ったのは外にいたガードマンでペロアが襲いかかったらしい。それを皮切りに魚を食べた人々が次々とゾンビ化。一瞬のうちにクラブは地獄と化した。ゾンビは黒い血を吐いて人に噛みつく。武器を持つ人々はゾンビらと戦ったが、頭を落としても体だけで襲いかかる。


生存者らは議員のプレイルームへと逃げ込んだ。マダム・ウルスラはせっかくのオープンが台無しになってぶちギレ。押し入れからガトリングガンを取り出すとゾンビらに突っ込んで行った。この際、イシドラのボディーガードだったオソを誤って射殺。
ウルスラが道を開いて生存者らをクラブから脱出させた。遅れてイシドラがやって来たが彼女はオソの敵討ちだとウルスラを刺殺。


議員の秘書が車に乗り、議員を置いていった。議員はゾンビに襲われる。車の中にはゾンビ化したニワトリが乗っていた。


インジアラがゾンビから逃げる娘を発見。イシドラ、くたびれ馬と共に救出を試みる。

 

アウビノはそのころ自室で頭髪を切っていた。そこに先ほどオットーを殺した男が現れ、本を寄越せと詰め寄る。アウビノは大人しくシプリアンの書を渡した。するとどこからか頭にアカエイを生やしたゾンビが現れて男を襲う。
アウビノがバーに逃げ込むと同時、クラブからの生存者が入ってきた。アカエイのゾンビをくたびれ馬と共に殺しているとゾンビが扉を破って侵入。彼らは斧やマチェーテでそれに応戦。

途中でくたびれ馬が誤ってインジアラの首に斧を振ってしまう。アウビノはそれに気付きくたびれ馬を殺した。
インジアラの娘と協力して彼女の死体をアウビノの部屋に運び込む。イシドラは置いていかれた。
インジアラが死んでしまいアウビノは悲しんだ。呼吸を整えると娘を殴り倒す。彼は彼女を生け贄にしてシプリアンの書にのっとり、インジアラを甦らせようと企んでいた。
呪文を唱えると悪魔が現れた。しかし、そのタイミングでアウビノがゾンビに襲われる。さらに娘が逃げ出してしまった。悪魔は空気を読んで帰っていく。
ゾンビを倒し、続きをしようと振り返ったアウビノは娘が居ないことに気づく。インジアラを裸にし、ドラム缶に入れて魔方陣を書いた。そして絶対にインジアラを甦らせると誓うと荷物をまとめて外に出た。

 

逃げ出した娘は海に出たが、そこにもゾンビはいた。
その中に弟のゾンビを見つけた彼女は思わず声を出してしまう。ゾンビらに追われているとクジラのゾンビが現れた。クジラゾンビは陸上で寝返りを打ち、ゾンビらを潰してしまう。娘はそれを避けて崖の上に登り助かった。

感想

舞台、作風、焼いたレモンに既視感があるなと思ったら「デス・マングローヴ ゾンビ沼」の監督で納得。断然こっちの方が良いな。デス・マングローヴ ゾンビ沼の記https://sottou-hurann.hatenablog.com/entry/2020/06/28/130000

前作から画面のキタなさやグロテスクな造形と良いところが引き継がれ、意味の分らないシーンや苛つくシーンがカットされた上位互換のような作品。主人公が気弱なのもちょっと被る。さらに悪魔、アカエイゾンビ、クジラゾンビにガトリングガンと次々出てくる変な奴らに興奮しっぱなしだった。後半は...。

本作の嫌な点は序盤のつまらなさ。初めの魚が捕れたところは面白かったんだけどそこからクラブでゾンビが現れるまでがずっと退屈。ペロアのパート以外全然ゾンビに関係ないから何観てるんだっけってなる。登場人物が結構多くて次々場面が変わるのもいまいちだったな。前作に比べると大分マシなんだけど。

僕はゾンビ映画で一番大事なのはゾンビの造形だと思ってるから本作が結構気に入っている。なぜこんなにも特殊メイクが優れているのだろうか。

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