映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

現代っ子ゾンビサバイバル 映画『#生きている』ネタバレあらすじと感想

#生きている

コメディ度:2/10

グロ度:4/10

感動:2/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:4/10

満足度:3/10

目次

www.youtube.com

作品情報

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2020年製作/韓国/上映時間96分

原題:#살아있다
監督:チョ・イルヒョン

脚本:マット・ネイラー
出演:ユ・アイン、パク・シネ

あらすじ

韓国で謎のウイルス感染が発生。感染した人々はゾンビ化して暴走、生者を探して彷徨うことになる。現代っ子のオ・ジュヌはマンションの部屋に閉じこもり、必死のサバイバルが始まる。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

実家暮らしのオ・ジュヌは目を覚まして洗顔すると早速PCを起動。WEBカメラを点けてオンラインゲームを始めるが、チャットの様子がおかしい。異変に気づいた彼がそそのかされるままテレビを見ると、放送が切れてしまった。
外から異音がするので窓を見る。人々が逃げ惑い、次々と事故が起きている状況。


誰かが玄関のドアを叩いた。何が起きたのか分かっていない彼は扉を開けてしまう。ものすごい形相で押し入った隣人を帰そうとするが、トイレを貸してくれというので許可。その間、ジュヌはテレビで謎の感染症が流行していることを把握。感染者は暴れだし、食人行動を始めるらしい。さらに噛まれたり傷つけられると感染が広がるとのこと。
トイレから出てきた隣人は感染しており、変容しつつある彼をジュヌは包丁で脅しながら外に追いやった。彼は玄関の鏡で自分がゾンビとなってしまったことを知り、自ら外へと出ていく。外に出た彼はより大きなゾンビに倒されてどこかに連れられていった。
ジュヌは食料をかき集めて机に並べる。少ししかないことを知って脱出の必要性に気づいた。

 

翌朝目覚めたジュヌはテレビとSNSで情報集め。多くの人がやっているようにハッシュタグを付けて助けて欲しいと投稿。
自身のアパートの他の部屋に生存者は居ないのかとカメラの付いたドローンを飛ばすが、途中で充電が切れて失ってしまった。大人しくオンラインゲームに勤しむが程なくしてネットが使えなくなる。
窓に銃弾が当たった。外で女性警官がゾンビと戦っている。彼女の弾は尽き、奴らにやられてしまった。
その様子を見ていると背後から轟音が鳴る。玄関は施錠のうえ冷蔵庫を置いて塞いでいたのだが、巨体のゾンビがそれをこじ開けて侵入していた。ジュヌはベランダから飛び降りる降りをして柵に掴まり、ゾンビを落下させた。彼は遺書のビデオレターを録る。

 

7日目。父親のコレクションするウイスキーに手を付けた。窓を紙とビニールで目隠し。テレビを観ているとラーメンのCMが流れた。彼は触発されて最後のカップ麺を食べてしまう。さらに水道が止まった。
ジュヌは再び動画を撮った。そこで母親がラジオを好きだったのを思いだし、ラジオならFMの周波数だけで聞けるとイヤホンを探すが家にあるのは無線ばかり。


15日目。酒に酔った彼は家族との日々を思い出して涙する。
そんなとき家族から録音のメッセージが届いた。「私たちは父さんの会社にいて無事よ」と言ったあと、襲いかかられたであろう断末魔が響いた。激昂した彼は家のあらゆる物を破壊し、ゴルフクラブを持って勢いで外に飛び出してしまう。始めこそ良かったものの、次第にゾンビが集まってきて彼は部屋に何とか戻った。


20日目。橋の向こうの地区で爆発が起き、電気が止まってしまった。彼はまたもビデオを録ると、充電コードを使って首をつった。すると窓の外からレーザーポインタの光が刺した。彼は自殺を取り止める。光を照らしていたのは向かいの建物に住むキャンプ好きの女性。彼女は翌朝の7時にまた話そうとジェスチャーした。


翌朝、ジュヌは寝坊。11時に窓を開けると彼女が見ていた。お互いにスマホの画面を見せ合って名前を教え合う。彼女の名前はキム・ユビン。そしてまた翌日の約束をした。

 

翌日、ユビンは腹を空かせたジュヌに食料をくれることに。彼女は硬球にロープを結んで投げたが、肩が弱くて途中で落下。ジュヌはドローンでロープを運ぶ案を思い付く。彼は早速飛ばしてラーメンとカロリーバー、水を分けてもらった。
消防士のゾンビが彼女の落とした硬球に付いたロープを登り始める。ロープの反対に括られていた机が引き寄せられて彼女に直撃。気絶してしまう。ジュヌはビールびんを投げる、ドローンを飛ばすなどといった方法で気を反らして時間を稼いだ。その隙にユビンが目覚め、消防士のゾンビを落下させた。

ジュヌは隣人の部屋に物資を漁りに行った。彼はそこで食料とトランシーバーを入手。ゾンビに襲われるが何とか逃げ出し、早速ユビンにロープで送った。

 

翌朝、ユビンから無線がかかってきた。彼らは他愛もない会話を始めた。外から雨音がしたので外を見たが雨は降っていない。ゾンビたちが大移動をしていた。ユビンが音を立ててしまい、奴らが部屋の前に集まる。ジュヌがユビンの隣室に電話をかけ、気を逸らした。
ユビンはジュヌ側の建物を見て8階が無人であることを知っていた。2人はそこを目指すことに。ユビンはロープを使って窓から地上に降りる。手斧を持ってゾンビたちと戦いながら逃げるが、数が多くて殺されかけた。そこをジュヌが救出。途中で警官が落とした拳銃を拾う。

2人はエレベーターで8階に登ったがゾンビが襲ってくる。途中で生存者の男が部屋に入れてくれた。
彼は食事を与え、良くしてくれる。さらに救助隊が来るとも言ってくれた。しかし、ユビンは部屋にある家族写真を見て、彼がこの家の家主でないことに気づく。それと同時に強烈な眠気に襲われた。隣にいたジュヌはすでに眠っている。
ユビンは男に子供部屋へ運ばれた。そこには男のゾンビ化した妻がおり、彼は妻を飢えさせないように食べさせようしていた。
目を覚ましたジュヌが拳銃で男を脅す。男はお前は生かすから見なかったことにしてくれと懇願。やがて部屋からユビンの声がしなくなり、男は確認に向かった。ユビンは生きており、妻が男に飛び付く。噛まれた男は何も抵抗しなかった。ユビンは男と妻を撃ち殺す。

その後、彼女はジュヌに拳銃を渡し、殺してくれと頼んだ。銃を構えながら葛藤しているとヘリコプターの音が。2人は屋上を目指して走ったが、そこにヘリコプターの姿はない。ゾンビが迫り、いよいよかと思った瞬間、ヘリコプターが下から浮上。兵士が機関銃でゾンビを掃射し、2人は助け出された。

ヘリコプター内で一息付いていると電波が復旧、家族からジュヌへのメッセージが届く。

感想

新感染以来のまともそうな韓国産ゾンビ映画が来たと思い鑑賞。ゾンビのクオリティーの高さは満足だが、それ以外があまり納得出来なかった。

本作はタイトルにハッシュタグが付いているように、現代の技術を使ってサバイバルするのがウリだと思ったのだがあまりハイテク感は感じない。これは意外に感じたし残念だった。活用されていたのはSNSでの救助要請とドローンくらい。そのドローンもあまり活躍していなかった様な...。

スマホでFMラジオを聞こうとして有線イヤホンを探すが無線のものしか見つからないシーンや、主人公と共に行動するようになるユビンが真逆な存在でテクノロジーを使わずにキャンプグッズを駆使して生き延びていたのを見るに監督はテクノロジーへの依存に警鐘を鳴らしたかったのかも知れない。まあSNSのおかげで主人公らは助かるんだけど。

結局ゾンビと対峙すればゴルフクラブと斧で戦い、他のゾンビ映画と違いは無い。しかし、本作のゾンビはやたらと食いつくまでが遅い。全然噛みつかないで、もみ合いになっているシーンが多く見られた。何か意味があってのことかも知れないが個人的には危機感が薄まるし、何よりテンポが悪いので好きになれなかった。

登場人物の行動に納得のいかないシーンが多くあり、全体的に突っつきどころが多い作品に思える。あと終盤のゾンビ化した妻を飼育する旦那のくだりはまるまる不要だった。

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