映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

血みどろゾンビ 映画『ブレインデッド』ネタバレあらすじと感想

ブレインデッド

コメディ度:8/10

グロ度:10/10

感動:1/10

リアリティ:1/10

人に勧めやすいか:6/10

満足度:10/10

目次

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作品情報

1992年製作/ニュージーランド/上映時間104分
原題:Braindead
配給:松竹富士

監督:ピーター・ジャクソン

脚本:ピーター・ジャクソン、スティーブン・シンクレア、フラン・ウォルシュ

原案:スティーブン・シンクレア

製作:ジム・ブース

撮影:マレー・ミルネ

音楽:ピーター・ダゼント

編集:ジェイミー・セルカーク

出演:ティモシー・バルム、ダイアナ・ベニャルヴァール、エリザベス・ムーディ、イアン・ワトキン、ブレンダ・ケンドール、スチュアート・デヴァニー、ジェド・ブローフィー

あらすじ

ラットモンキーがスカル島からニュージーランドの動物園に送られた。この猿に噛まれた人々はゾンビとなってしまい...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

スカル島1957年。
探検家と案内人がとある猿を渓谷から運び出そうとしていた。そこを原住民に見つかり、槍で囲まれる。探検家は国から許可証を貰っており、それを見せつけるが、彼らにとってそんなものなど意味はなかった。埒が明かず、探検家は自動小銃を取り出して発砲。彼らが驚いた隙に車に戻る。しかし、彼は猿を運ぶ最中、手を噛まれていた。案内人達はそれに気づくと探検家を車から蹴落とし、手を切り落とす。よく見ると肩からも血が出ていたので腕ごと切り落とした。そして頭にも切り傷が...。

箱は無事飛行機にのせられ、案内人らは金を貰った。猿はニュージーランドに送られた。


商店に働く娘パキータはお得意様のロジャーに恋していた。その様子を見た祖母がパキータの運勢を占う。運命の相手はロジャーでなかった。運命の人はすぐに現れる。星と月のシンボルが目印だという。
店にライオネルがやって来た。彼は挙動不審で冴えない感じ。しかし注文表を渡した際、彼の倒した商品が偶然にも星と月のシンボルを描いた。
パキータは自分の運命の人だと信じ、ライオネルににじり寄った。彼は怯んで後ずさり、路面電車に轢かれそうになる。こっそりと乗り込んで家まで帰った。


外にも響く声で母親ベラがライオネルを呼んだ。どうやらゴキブリが出たようす。婦人福祉協会のノーラから手紙が届いた。後日会いに来るという。

ライオネルが庭の芝を刈っているとパキータが品物を運んできた。彼らは動物園デートの約束を結ぶ。その様子を見ていたベラは自ら花瓶を割り、ライオネルを呼び出すと泣き真似をした。

 

後日、2人でデート。彼は水にトラウマがあった。昔浅橋から落ちて溺れたのを父が助けてくれたが、そのせいで溺れてしまったという。
2人が猿を見ていると、そのうちの一匹が隣の檻のラットモンキーに腕を千切られた。すると飼育員が駆けつけてラットモンキーを叱った。飼育員は2人にこれはとても珍しい猿なんだと説明。パキータは体調が悪くなり、二人はベンチに座った。

それを尾けていたベラは足を滑らせてラットモンキーの檻にもたれ掛かってしまう。ラットモンキーはすかさずベラの腕に噛みついた。彼女は悲鳴を上げた。怒ったベラは猿をはたき落とすとヒールで頭を潰して殺してしまう。瞬く間に人だかりができ、その中にはパキータとライオネルの姿。パキータが治療しようと近づくと腕で押し退けた。ベラは泣き真似をしてライオネルに送って貰う。

 

ベラは屋敷に戻るとなんであんな女とデートをしたのと叱った。ライオネルはもうしないと謝る。
その晩、パキータがライオネルの忘れた上着を持って屋敷に押し掛けてきた。ライオネルはもう会えないと言ったものの、彼女にバラを渡され、気持ちが揺らいだ。
2人で夜を共にする。その間、ベラは傷に苦しんでいた。


翌朝、ライオネルが傷の様子を見ると新しい命のように脈打っている。
看病しているとチャイムがなった。
婦人福祉協会の会長ノーラがベラを訪ねてきた。ベラは急いで化粧をするが、頬に触れると皮がズルりと剥がれた。ライオネルは接着剤でなんとか治す。
ノーラとの会食の最中、ベラは様子がおかしい。手掴みでハンバーグを食べ始め、傷口からは膿が飛ぶ。さらに途中で自然落下した自分の耳を食べ始めた。
ノーラはそれを見て席を外した。旦那はニブく、食事を続けている。
彼らが去ったあと、ベラは冷蔵庫の肉を食べ漁った。掃除をしていると、焦った様子でパキータがやってくる。祖母の占いの結果があまりにもひどく、それを伝えに来たのだった。しかしパキータと一緒に来た犬をベラが食べてしまった。ベラは狂暴になっており、次にパキータに襲いかかった。それを止めに入ったライオネルと共に階段を転げ落ちる。
ライオネルは看護師を呼んだ。しかしベラは死亡。看護師と話しているとベラが甦り、看護師の首を素手で千切った。ゾンビとなったベラはライオネルに襲いかかる。彼はなんとか逃げようとしたが、看護師もゾンビとなった。2人を何とか奥の部屋に押し込む。その間パキータは荷物の整理をしていた。彼はベラが病院に送られたと言うとパキータを帰らせた。


翌朝、ライオネルは動物病院に赴き、怪しい医師から鎮静剤を購入。
手作りの防具を付けて部屋に向かうと、2人に鎮静剤を打ち込んだ。


ライオネルはパキータの祖母に占ってもらいに行く。死がお前を狙っていると言ってお守りを渡した。ベラが家を抜け出して店の側まで来ていた。路面電車に轢かれて店に突っ込んでくる。ライオネルはなれた手付きで鎮静剤を打ちこんだ。


後日ベラの葬儀が行われた。ライオネルの叔父も参列している。彼はパキータに惚れてつけ回した。ライオネルは防腐処理中のベラのもとを訪ねる。定期的に鎮静剤を打たなくては甦ってしまうからだ。担当者がサボっていて30分長く防腐剤を流し込んだことでベラの頭は破裂。
葬式で神父が話してある間、ライオネルは棺を開けてまたも鎮静剤を打とうとしたが予想よりも早く覚醒したせいで神父の前に投げ出された。
その晩、ライオネルが墓を掘り起こしているとたむろしていた不良に絡まれる。墓から甦ったベラは不良に噛みつき、彼らをゾンビにした。
異音に気づいた神父がゾンビとカンフーで戦うも蹴り飛ばした不良の生首に噛みつかれてゾンビ化。

 

ライオネルはゾンビを家に連れ帰って世話をすることにした。
食事をさせていると看護師と神父のゾンビが盛り始めた。

そこに叔父のレスがやってきて相続のことを話し始めた。部屋からゾンビの性行の声を聞いて覗きたがる。彼は親父の隠してたビデオを見つけたのかと勝手に納得した。

 

ライオネルは外でパキータと接触。彼は葬式の後から彼女を避けていた。泣いたパキータを抱き締めているとロジャーがやってきて勘違いし、ライオネルを殴った。

 

家に帰ると看護師が赤ん坊を産んでいた。
彼はベビーカーに乗せて公園に連れていった。しかし、赤ん坊は脱走。ライオネル含めそこらの人間を襲おうとする。彼は何度も殴り、叩きつけて布袋になんとか包み込んだ。

帰ろうと歩いているとロジャーがパキータとデートしているのを見てしまった。

 

ゾンビに鎮静剤を打とうとするとラジオからノリのいい音楽がかかってしまい、ゾンビ達が踊り始めた。鎮静剤のボトルを落として割ってしまう。彼は動物病院に向かおうとドアに手を掛けたが、それと同時レスの友人達がなだれ込んできた。屋敷でパーティが開かれる。
そのうちに1人がゾンビ部屋のドアを開けてしまった。屋敷の周辺をロジャーと歩いていたパキータが彼から逃げるようにして屋敷に向かった。
パキータは導かれたようにゾンビ部屋に入る。彼女が襲われているのをライオネルが助けた。彼が事情を説明すると彼女は殺すべきと助言。彼は毒薬をゾンビらに注射すると土に埋めた。

一件落着し二人で腕を組んで部屋から出るとレスがそれを引き留めた。彼はライオネルをゾンビ部屋に閉じ込めると、パキータを犯そうとした。
ライオネルが目を覚まし、転がっていたビンを読むと動物用 興奮剤の文字。彼は毒薬でなく興奮剤を打ってしまっていた。気づくと同時、墓からはゾンビ達が飛び出る。鍵のかかった扉をバンバン叩くと、酔っぱらいが開けてくれた。

パキータはなんとかクローゼットに逃げたが屋敷の中は地獄絵図。しばらくするとゾンビは外にも出ていき、庭もゾンビまみれに。ゾンビはバラバラになっても死なず、腸だけでも動く。
レスは納屋で見つけた枝切狭を武器に庭で戦い、パキータは洗濯室に閉じこもっている。

ライオネルは屋根裏部屋へと避難した。屋根裏部屋でお守りが反応する。その先には箱があり、写真と死体が納められていた。死体を見ていると内蔵のゾンビがライオネルに襲いかかった。ライオネルは電線に足を引っ掻け床を貫いて宙吊り状態。横に揺れることで電線が切れ、ライオネルが落下。
その間レスは肉切り包丁でゾンビを倒しまくった。パキータも続々ゾンビを倒す。

外から帰ってきたライオネルが芝刈機でゾンビを刻みまくる。家にいるゾンビのほとんどを液体に変えた。
その頃レスはゾンビ部屋ででかくなったベラに襲われて死亡。

 

血まみれのライオネルの元にドラゴンと化したベラが現れる。パキータとライオネルは煙突に登って屋根へ。ライオネルはベラに過去のことを問い詰めた。実は彼のトラウマであった父の死は事故では無かった。父には愛人がおり、ベラは2人共を浴槽に沈めて殺していた。
それを聞いたベラの腹がパカッと開き、ライオネルを閉じ込めた。ライオネルはお守りで腹をかっさばいて脱出。ベラは腹から内蔵物を噴出し、燃える屋敷に落ちていった。
2人は無事に避難。お守りを投げ捨て、キスを交わし、燃える屋敷をあとにした。

感想

ロード・オブ・ザ・リングピーター・ジャクソン監督初期作品。ディスクが高騰していてようやく買えた。こんなゾンビ映画の傑作がなぜこんなにも入手困難なのか。

本作はとにかく後半の勢いが凄い。パーティーが始まってからはカメラがグリングリン回ってモブキャラにも焦点が当たり、次々と個性的なゾンビが生み出される。臓器だけのゾンビは特に印象深い。ゾンビも人も死に方が多種多様過ぎる(ゾンビは死んでるのか分らないけど)。ゾンビ映画3本観たくらいの満足感。

前半は勢いこそ控えめなものの、コミカルな演出が冴えまくり。初っぱなスカル島のくだりで心掴まれたね。カンフーでゾンビと戦う神父とか、赤ちゃんを公園に連れて行くシーンとかそれだけで映画1本撮れるようなアイデアがてんこ盛り。

てか本作のゾンビ、生存力が高すぎる。首だけでも動くし、手だけでも。挙げ句の果てには腸が意思を持って襲いかかる。全ゾンビ映画の中でも上位な強さでは。

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