映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

一晩生き抜いたら1億円 映画『TATARI タタリ』ネタバレあらすじと感想

TATARI タタリ

コメディ度:1/10

グロ度:2/10

感動:1/10

リアリティ:2/10

人に勧めやすいか:4/10

満足度:6/10

目次

www.youtube.com

作品情報

1999年製作/アメリカ/上映時間92分
原題:House on Haunted Hill
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=ヒューマックス・ピクチャーズ

監督:ウィリアム・マローン

脚本:ディック・ビーブ

製作:ロバート・ゼメキスジョエル・シルバー、ギルバート・アドラー

撮影:リック・ボータ

美術:デビッド・F・クラーセン

音楽:ドン・デイビス

編集:アンソニーアドラー

視覚効果:ロバート&デニス・スコタク

出演:ジェフリー・ラッシュファムケ・ヤンセン、テイ・ディグス、ピーター・ギャラガー、クリス・カッタン、アリ・ラーターブリジット・ウィルソン=サンプラス、マックス・パーリック、ジェフリー・コムズ

あらすじ

 かつて医学の名の元に、悪魔のような実験が行われていた精神病棟。現在では閉鎖され、内部は当時のまま。

数十年の時を経て、何者かによって招待された5人の男女は館に集められた。その館で一晩過ごせば1億円。提示された条件は生き残ることのみ...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

ロサンゼルスにあるバナカット凶悪犯罪者専門精神病院では非合法な手術が繰り返されていた。
1931年10月11日、院内で暴動が起きる。医者や看護師は次々と殺され、建物は焼失。警察の捜査でバナカット医師の悪事が明らかとなった。

テレビのドキュメンタリーが告げた。さらに逃げ出した犯罪者達の残党が今でも呪いの丘の館にいるだとか。
エブリンはバスタブに浸かりながら番組を見ていた。近々、自身の誕生日パーティーを開く予定だった彼女は、呪いの丘の館で開催しようとひらめく。早速旦那のプライスに電話をかける。
今日はプライスが手掛ける遊園地の開園日。彼はマスコミの取材に答えていた。
館の件は承諾。

彼女は招待客のリストを作ったが、彼はそれをシュレッダーにかけ、自分の選んだ人を呼ぼうとパソコンに打ち込んだ。しかし、彼が席を立つとパソコンは勝手に動きだし、次々と別の名前を入力しだす。
結果、まるで関係のない4人に招待状が送られた。招待状には一晩生き残れたら1億円と書かれている。


誕生日の夜、館の家主プリチェットが彼らを迎えた。館は精神病院から大幅な改修がされていたが名残はある。
そこにエブリンが現れた。呼んだはずもない人間が集まっていることに呆気に取られる。すると天井のステンドグラスが落下。客の1人がエブリンに覆い被さり、彼女を守った。エブリンはその恩人に触るなとキレた。
プライスがやってきてプリチェットの話をする。彼の祖父は館を建ててすぐに死亡。祖父は改修工事中に死亡。
エブリンとプライスは互いに向こうが招待したと思い込んでいる。


プライスは再び客の前に戻るとルール説明を始めた。ここに5億円分の小切手がある。もし誰かがリタイアまたは死んだ場合5億は山分け。
彼は客の名前を聞き、その場でサインを始めた。医者のドナルド、タレントのメリッサ、もとプロ野球選手のエディー、映画会社のジェニファー。

プリチェットは貸出料を貰って早く帰ろうとしたが精神病時代の監禁扉が下りて出られなくなってしまった。彼は屋敷の呪いを怖れており、参加者やプライスに説明するが、誰もがプライスの演出だと思い込んでいる。
プリチェットは地下に制御室があると言うがそこに行くためには迷路のように入り組んだ道を通らなければいけない。周りに説得され、彼は案内することに。エディーとジェニファーが同行する。
プライスが今回のアイテムを参加者に渡した。弾倉の抜き取れない拳銃。

3人が地下に入るとたくさんの人体標本が。さらに天井から欠片が落ちてきた。
プライスは仕掛けを操っているシェクターに監禁扉について聞いたが、彼の仕業ではないそう。


プリチェットが地下に来たがらなかったのは1931年の事故以来手付かずだったから。電気治療室、飽和治療室と様々な部屋がある。


気付くと彼らはエディーとジェニファー、プライスとプリチェットに別れてしまった。
ジェニファーは配電盤を見つけて修理。エディーがそれを見て映画業界の人間ではないのではと疑いをもった。そこで聞いてみると実は彼女はジェニファーでなく、その秘書のサラだった。サラが独白している間にエディーはどこかへ行ってしまい2人ははぐれた。
サラがエディーを探していると彼の姿を見つけたがどこか様子がおかしく、何も喋らず導かれたように血のタンクに沈んでいった。ジェニファーはそれを助けようとした。手を突っ込んでいるとと横から本物のエディーが現れ、何してるんだと尋ねた。それと同時彼女は凄い力で引き込まれる。なんとか脱出に成功。
二人は急いで地上に戻った。プリチェットに話すとそれがどうしたと言う。これから悪霊がやってきて俺らを殺すぞと。


エブリンはメリッサがいなくなったことに気づく。彼女は幽霊が撮れないかと地下室にカメラをもって探索していた。カメラに当時の様子が写り、次いで幽霊が現れる。
彼女の悲鳴が屋敷に響き、一行が地下に向かうと壊れたカメラと血溜まりが。血の跡は天井にも付いている。
カメラを持ち帰って再生してみると血だらけのメリッサが写っていた。
エブリンはまだプライスの演出だと思っている。彼女はプライスの横にある酒ビンを拳銃で撃つと上の階の寝室に向かった。拳銃には弾がないはずでプライスは驚いた。
それを見ていた参加者達は用意されていた拳銃で本当に殺し会いさせようとしていたと思い込み、プライスへの不信感を募らせた。


エディーとジェニファーは脱出する方法を調べ、ドナルドはメリッサを探すことに。プリチェットは酔っぱらって動けない。
プライスが監視室に向かい、シェクターを問い詰めようとしたが彼は死んでおり、顔には大きく抉られた穴が開いていた。監視カメラを覗くとバナカットの霊が写っている。
しばらくすると屋敷のライトが点滅し、異音が響いた。音に釣られて全員が集う。
音の正体は電気ショック室で、寝台にはエブリンが寝かされており、電流が流されている。スイッチを切るも、エブリンは死んでしまった。
プライスは参加者の中に犯人がいると思い、彼らに銃を向けた。エディーが咄嗟にプライスを取り押さえる。
ひとまずプライスをどこかに閉じ込めようと考えた一行は飽和治療室にあった装置の中に監禁。ドナルドが見張りを任されたが、彼は装置を起動。その場をあとにした。装置は回転を始めてプライスは幻覚を見る。バナカットに布を被せられるとワイヤーで繋がれ、水槽に沈められる。そこには血を吐く女がおり、水を赤く染めた。


エディーとジェニファーはバナカットのオフィスに入る。火災時の職員の名前を見て共通点を見つけた。集められた4人は彼らの子孫だった。しかし、ドナルドの先祖の名は無い。
その頃ドナルドはエブリンの死体を注射で蘇生させていた。実は2人は愛人関係にあり、死んだ振りをして、さらにプライスを殺すことが目的だった。しかし、エブリンはドナルドを裏切りメスで刺し殺す。

一行はドナルドを探しに向かった。ドナルドは首を切られて飽和装置に入れられていた。本来入っているはずのプライスはいない。
ジェニファーはメリッサの声に導かれて地下に向かう。そこにはプライスがいた。プライスが俺はなにもしていないと言うが、ジェニファーは彼を撃ち殺した。動揺するジェニファーをエディーとプリチェットが地上に運ぶ。

3人がいなくなったあとエブリンがやってきてプライスの死体に独白を始めた。しかし、プライスは生きていた。防弾チョッキを隠して着込んでいたのだ。彼にはエブリンとドナルドの関係などお見通しでこうなることも分かっていた。怒った彼は地下室のヤバめな部屋に彼女を投げ込んだ。すると地面から磁石に引き寄せられた砂鉄のような構造物が現れ、エブリンを飲み込んでしまった。
驚いてプライスが後退りしたさきには標本にされたメリッサが。
部屋から悪霊の塊が出てきた。
プライスが地上に出ようとするが、扉が閉まって出られない。叫び声を聞いたプリチェットが扉を開けたが、塊に飲まれてしまった。

プライスはジェニファーとエディーに逃げろと告げると制御室を探し始める。
2人は事態が分からず呆然と立ちつくした。そこに塊がやってきて、ようやく彼らは逃げ始めた。壁が鼓動し、床が暴れだす。

プライスは制御室を見つけて仕掛けを解除。しかし、天井の小窓しか開かなかった。2人を呼び寄せて逃げさせる。
その際、プライスはジェニファーを守って死んだ。ジェニファーはなんとか外に出たがそこは崖で1歩も動けない。
悪霊の力で小窓が閉められてしまう。だが、プリチェットの霊がひょこりと現れて窓を開けてくれ、エディーも外に出られた。そして朝になり悪霊は消滅。
窓の下に五億円の小切手が挟まっていた。2人はそれを手にして笑ったが降りられず、途方に暮れる。

感想

精神病棟をモチーフにしたホラーってどんなのでもそれなりに楽しめるよね。どこか似通ってるけど。本作はそれらの中でもなかなか良い感じ。人数が丁度よかったな、むやみやたらに多くない分一人一人にしっかりと焦点が当たるし、無駄な死がない。屋敷の外観や内部の作り込みも良かった。

ただ後半の悪霊の姿がとても残念。途中までは霊や幻覚の造形にこだわりを感じていたのだが、最後の悪霊はただの煙みたいな見た目で面白みがないしCGがショボい。死体はグロテスクで良かったんだけどな。

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