ラザロ・エフェクト
コメディ度:1/10
グロ度:1/10
感動:1/10
リアリティ:6/10
人に勧めやすいか:3/10
満足度:4/10
目次
2015年製作/アメリカ/83分 監督:デビッド・ゲルブ 製作:ジェイソン・ブラム、ジミー・ミラー 製作総指揮:マット・カプラン、ジャネット・ブリル、ルーク・ドーソン、グロリア・ファン 脚本:ルーク・ドーソン、ジェレミー・スレイター 撮影:マイケル・フィモナリ 美術:メラニー・ジョーンズ 音楽:サラ・シャシュナー 編集:マイケル・N・クヌー 出演:マーク・デュプラス、オリビア・ワイルド、ドナルド・グローバー、エバン・ピーターズ、サラ・ボルジャー フランクとその婚約者であるゾーイが仕切る研究者グループは、延命に役立つ”ラザロ血清”の研究に勤しんでいた。実験の最中にゾーイが事故で感電死するが、フランクはゾーイの死体にラザロ血清を投与。ゾーイは生き返るがどこか様子がおかしく...。 以下ネタバレあり 豚の死体を使って研究者たちが実験している。何かを注入すると一瞬だけ飛び起きた。 ゾーイは神経線維の再増殖を早める細胞腫瘍から”ラザロ血清”を作成した。その血清に電気変化を与えることで活性化させることが出来る。使用方法は患者の脳にラザロ血清を打ち込み、電流を流すだけ。この技術が実用化できれば医療現場において蘇生にかけられる時間を引き伸ばせる。 研究はあるところで詰まっていたがクレイが解決法を思い付く。 犬はとりあえず夫妻が持ち帰ることになり、フランクはロッキーと名付けた。しかしロッキーは餌を食べず様子が変だった。 ゾーイはキリスト教徒なのでこの蘇生が正しいことなのか悩んでいる。 翌日研究室でロッキーをスキャンしてみると脳に異常があることが分かる。甲状腺機能が低下しており、狂暴性が増しているはず。家で飼い続けるのは危険と判断し、ゲージにいれて研究室に置いておくことにした。 ラザロ血清を使ってから3つのフェーズが見られた。まずは蘇生。次いで血清が長く血中に残る。そしてホルモン失調。そして現在、ロッキーの脳内では新しい神経回路が作られ始めていた。 翌朝、フランクが学長に呼び出された。大学は実験内容をクライロニス製薬に売ったそう。今までワーナー・ゴス社から出資を受けていたがその企業ごと買収された。明日までに実験器具ごと全てを奪われる。 彼らはその晩研究室に忍び込み、研究を終えることにした。 力を使った直後は、左手の指先が黒ずんでいたが、しばらくすると元に戻った。 鎮静剤を打たれたゾーイは眠りにつくが、それを観察していたエヴァはゾーイの見る夢をともに見た。 夢の内容は廊下が続き、ドアの下からは手が伸びる。廊下の先には少女時代のゾーイが立っていて、みるみるうちに電気が消える。次の瞬間、周囲が真っ白になったかと思うと、エヴァは黒い手に掴まれた。 悪夢を見たエヴァは半泣きで目覚める。自分の左手首を見ると、夢だった筈なのに掴まれた痕が残っていた。 話を聞いたクレイはゾーイの脳が活発化していることに着目。使える脳の範囲が広がったことにより、超能力を発動しているのではと疑った。 目覚めたゾーイは人格が凶暴化。 ゾーイは念力を使ってニコをロッカーに閉じ込め、ロッカーを潰す。ニコはもちろん死亡。 翌朝、逮捕されてもいいから外へ出たいとクレイが言い出すが、その瞬間に大学内で停電が起こる。システムがロックされて扉が開かなくなり、非常用電話も使えない。メンバーは大学内に閉じ込められた。 クレイはニコが居なくなったことに気付く。彼がゾーイにそのことを聞くと、ゾーイはペンをクレイの口に突っ込んだ。フランクが鉗子で取り除こうとしたが、クレイは窒息死。 そして部屋の家具がすべて浮き、フランクはソファの下敷きに、エヴァは机の下敷きになった。ゾーイの仕業だと気づいたフランクは、毒薬の注射でゾーイを殺そうと考えた。 ゾーイに近づいたフランクだが、思考を読まれて注射器を持っていることに気づかれる。全ての思考を読み取ったゾーイはフランクを敵と見なした。こめかみをつかみ、念を送ってフランクの脳を破壊。 ゾーイは自分にラザロ血清を打ち、パワーアップ。それを見たエヴァは、毒薬の注射を大量に用意した。エヴァはゾーイを探し始めるが、いつの間にかエヴァはゾーイの夢にひきずりこまれた。そこで、エヴァは悪夢の原因を知る。 ゾーイが悪夢を何度も見るのは、幼い頃にアパートを放火したからだった。少女のゾーイがマッチを持っている。奥の部屋では住民が助けを求めて扉の下から手を伸ばす。エヴァは「あなたは悪くない。止められる。」と言って、少女のゾーイに扉を開けさせた。少女のゾーイは扉を開け、中から漏れ出す光に当たる。その瞬間、現実世界のエヴァはゾーイに注射を打ち込んでいた。ゾーイは謝りながら倒れた。 大学にはレスキュー隊員が待っておりエヴァに何があったのか聞くが、振り返るとゾーイの遺体は消えていた。再びレスキュー隊員に向き直ると、それはゾーイだった。エヴァは首を折られて殺される。 全員を殺したゾーイは、手術台に乗せてラザロ血清を打ち始めた。まずはフランクが生き返る。 ホラーにするのか超能力物にするのか中途半端。両方楽しめるのではなく、両方足りていない。どちらかにして欲しい。 序盤の雰囲気は良かった。理系の学生たちがガチでわいわい研究してる感じ。あり得ない技術だけどどこかリアリティがある。 ロッキーまでは良い感じだったんだけど、ゾーイを蘇らせてからがヒドい。ゾーイの視点が多すぎるのが問題とみた。他のキャラクターがゾーイの異変に気付く前に視聴者が知ってしまうのでもどかしさがある。しかも能力の内容が何でもありすぎて、早々にコイツが勝つなって分るレベル。超能力は予想外だったけど他の要素はどっかで見たようなのの詰め合わせ。 一番むかついたのは放火したゾーイに「あなたは悪くない」って言うシーン。普通に悪いだろ。ゾーイが常に被害者面してるのが気にくわなかった。作品情報
原題:The Lazarus Effect
配給:クロックワークスあらすじ
ストーリー
カリフォルニア州聖パテルヌス大学。
ゾーイ博士は1人の女性エヴァを研究室に招いた。彼女は撮影係で、部屋にいた研究メンバーのニコ、クレイと挨拶を済ませる。フランク・ウォルトントン、ゾーイ・マコンネルが研究内容をビデオに納めるために彼女を呼んだ。
エヴァは研究室に駐在し、研究についてのインタビューを通して映像を作り始めた。
その晩ゾーイは誰もいなくなった研究室で1人実験を行っていた。ニコが差し入れの寿司をもってやって来る。フランクとゾーイは婚約関係にあったが、ニコはゾーイに好意を寄せていた。
犬の死体を使って実験開始、実験は成功し犬は蘇生した。さらに生前の持病であった白内障が何故か治っていた。チームは祝杯をあげる。
その日の宿直はクレイ。くつろいでいると轟音が響く。冷蔵庫が荒らされており、ロッキーが消えていた。見つけ出したロッキーは何かに取りつかれたような素振りを見せる。メンバーたちが掃除をしていると上の棚まで荒らされていたことが分かった。普通の犬では絶対に届かない。
他の犬の死体に電流を流そうとしたところゾーイが感電。応急処置も虚しく、亡くなってしまう。
フランクはラザロ血清でゾーイを甦らせることに。一線を越えていると全員が反対するも押し通した。
蘇生は成功し、起き上がった彼女は「私、死んでたの?」とフランクに訪ねる。
スキャンしてみると神経活動が活発になっていることが分かった。人は脳の10%ほどしか使えないはずだが、今の彼女は100%近く使えている。
彼女に超能力が開花した。念力で物を動かし、人の心を読むことが出来る。しかしその能力は上手く操ることが出来ず、聞きたくないことも聞いてしまう。
ゾーイはフランクに死後に見た光景について話す。子供の頃の嫌な思い出がひたすら繰り返された。感想