映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

死人が口をきく 映画『歩く死骸』ネタバレあらすじと感想

歩く死骸

コメディ度:1/10

グロ度:1/10

感動:3/10

リアリティ:3/10

人に勧めやすいか:8/10

満足度:7/10

目次

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作品情報

1936年製作/アメリカ/上映時間65分
原題:The Walking Dead

監督:マイケル・カーティス

脚色:エワート・アダムソン、ピーター・ミルン、ロバート・ハーディ・アンドリュース、リリー・ヘイワード

原作:エワート・アダムソン、ジョセフ・フィールズ

撮影:ハル・モーア

出演:ボリス・カーロフ、リカルド・コルテス、エドマンド・グウェン、マルゲリーテ・チャーチル、ウォーレン・ハル、バートン・マクレーン、ヘンリー・オニール、ジョセフ・キング、ポール・ハーベイ、ロバート・ストレンジ、ジョセフ・ソーヤー、エディ・エイカフ、ルース・ロビンソン、アディソン・リチャーズ

あらすじ

仲間を有罪にしたショー判事を殺し、その罪を出所して間もないエルマンになすりつけた悪徳弁護士ノーランの一味。ボーマン博士の助手達が殺人現場を目撃していたが、エルマンには死刑が宣告されてしまう...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

裁判所に人が賑わう。
マーティンは市の金を35万ドルも懐に入れていた。黒い力が働いて彼は無罪になりかけていた。裁判は一時休廷。その間にもショー判事には脅しの電話がかかる。
しかし、彼は屈しなかった。マーティンに有罪を宣告。

 

マーティンの仲間の権力者達がリーダーであるローダーの屋敷でビリヤードを楽しむ。彼らはトリガーという殺し屋にショーを殺させることにした。
トリガーはジョン・エルマンを使うことにした。エルマンは妻殺しの刑でショーに有罪にされており、10年の服役を出てきたばかりだった。

エルマンが金を借りようとローダーの屋敷を訪ねるが突き返される。
帰る彼にトリガーが声をかけた。彼はコーヒーをおごり、ビジネスを持ちかけた。内容はショーの浮気調査。ただそんなに難しいものではなく、帰宅時間を報告すればよいという。

その頃、医学財団研究所ではジミーとナンシーがボーモン博士の実験を行っていた。

 

エルマンは言われたとおり屋敷の偵察を行った。ある晩、トリガーらは偵察の間にショーの死体を彼の車にのせた。その様子をジミーとナンシーが目撃していたがトリガーに誰にも言うなと釘を刺される。
偵察を済ませた彼が車に戻ると後部座席には死体が。

 

裁判が開かれ、エルマンは死刑が決まる。2人は名乗りを上げなかった。弁護はローダーの息がかかった悪徳弁護士ノーランが務めた。

 

エルマン処刑の2時間前、2人は証言することを決めた。ボーモン博士に相談。彼はノーランとワーナー検事を呼び出して知事に連絡し、処刑を中止するよう働きかけたが時すでに遅く、所長に届いたのは執行された後だった。


ボーモン博士は以前から死者蘇生の研究をしており、エルマンの死体を引き取る。心臓を取り出して再生させると体に戻して処置を施した。エルマンは息を吹き返す。この快挙に世界が震撼した。

ボーモンはエルマンに色々と聞くが彼は脳に腫瘍があり、それが記憶障害に影響している様子。
エルマンは研究所内にあったピアノを弾いた。
ノーランがボーモンに彼の後見人になるとやって来る。しかし、エルマンはノーランを敵だときづき、彼を帰らせた。博士曰くエルマンには超能力が目覚めているのではと。


ノーランは試すことにした。一味を集めてエルマンと会わせる。
ボーモンは彼をピアニストとして社会復帰させようとしていた。エルマンの発表会。これは都合がよく一味が一堂に会した。
演奏中、エルマンは一味の顔を一人一人睨み付ける。彼らは気付かれたと思い次々と席を外す。集まって対策を講じていると、検事のワーナーがやって来て後ろめたいことがあるのかと問い詰めた。

 

すぐさまトリガーにエルマンを殺せと連絡が入る。トリガーが準備をしているとエルマンがやって来た。なぜショーを殺したのかと尋ねる。罪からは逃げられないと言いながら詰め寄っていると怯えたトリガーは転倒し自らの拳銃で死亡した。

その死体を一味のひとりブラックストンが発見。彼はみんなエルマンから逃げろと連絡を残して、隠れ家に逃げた。しかし、そこにはエルマンが。彼を見てブラックストンは逃げ出したが列車に轢かれて死んだ。


次いで一味のメリットの寝室に侵入。なぜ私を殺したのだと問い詰める。にらまれた彼は窓から下に落ちる。
残されたローダーとノーランはエルマンを殺してやろうと決めた。

帰って来たエルマンにボーモンが尋ねる。死んだ3人が君を陥れたのかと。
ボーモンと検事が相談する。腫瘍を取り除けば記憶が戻るだろうが、心臓が保つか分らない。そんな話をしているとローダーとノーランが身元引き受け書類をもってきた。しかし、それの効力は明日から。彼らはその場を後にし、ボーモンは今夜手術を行うことに決める。


その夜、エルマンは姿を消した。ナンシーは心当たりがあり、彼を追う。しかし、彼女はローダーとノーランにつけられていた。
エルマンはジャクソン記念墓地の小屋でたたずんでいた。そこに2人がやってきてエルマンを撃つ。銃声でナンシーが駆けつけ、ボーモンを呼ぶ。


ローダーとノーランは車で逃げている最中事故を起こして死亡。


ボーモンは到着すると死を解明しようと尋問を始める。銃弾は幸いにも腫瘍を撃ち抜いており、記憶が戻っているはず。しかし、何か言いかけてエルマンは息絶えてしまった。

感想

死人が蘇って犯人に復讐する話に見えるが実際には誰も手にかけていない。蘇ったエルマンのしたことと言えばピアノを弾いて墓に散歩、なぜ自分を殺したのかを聞くのみ。ゆえにゾンビといえど恐怖はなく、全体的に盛り上がりに欠ける。派手なアクションもなければグロテスクなシーンもない。ただ俳優の演技がなかなかのものでボリス・カーロフのにらみ顔は背筋が凍る。

モノクロだしこれといって良いところもないからクラシックゾンビが好きな人以外にはお勧め出来ないな。ただこういった作品があって現在の作品があるのも事実。

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