映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

ゾンビ映画の始祖 映画『恐怖城』ネタバレあらすじと感想

恐怖城

コメディ度:1/10

グロ度:1/10

感動:3/10

リアリティ:1/10

人に勧めやすいか:9/10

満足度:6/10

目次

www.youtube.com

作品情報

1932年/アメリカ/上映時間67分

原題:White Zombie

監督:ヴィクター・ハルペリン

脚本:ガーネット・ウェストン

原案:ウィリアム・シーブルック

製作:エドワード・ハルペリン

撮影:アーサー・マルティネリ

出演:ベラ・ルゴシ、マッジ・ベラミー、ロバート・フレイザー

あらすじ

ニールとマデリーンは、大農園主ボーモンの屋敷に向かう途中、奇妙な習俗とともにゾンビの集団を目撃する。この土地では、死体は墓から持ち去られ、砂糖工場の労働力となっていたのだった。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

ハイチにてカップルのニールとマデリーンが馬車に乗って移動中、道の真ん中で穴を掘る人々を見かけた。
御者に尋ねると、これは葬式で墓を掘っているのだそう。そうしないと盗まれてしまうからだ。カップルは西インド諸島には変な風習があるんだなとおちゃらけた。
道中、御者がボーモンの屋敷の場所を怪しい男に尋ねた。彼はゾンビを引き連れて歩いており、マデリーンのストールを盗んだ。
ゾンビに気づいた御者は馬車を速めた。
ゾンビとは生ける屍のことで彼等は砂糖工場で労働させられているそうだ。


2人は結婚式を挙げるためにこの地に訪れていた。マデリーンがNYの船でボーマンと知り合い、結婚するならここに来いと呼ばれた。ニールの仕事の面倒も見てやると。

それを聞いた同じく招かれた神父のブルーナーはこの話を怪しく思った。彼はボーマンと数回しか顔を合わせていないが、そんなお節介をするタイプとは思えなかった。


執事シルバーがボーモンに到着を告げた。ボーモンはもう1人呼んでいるようす。その人物とは先ほどゾンビを連れていた怪しい男ルジャンドル。シルバーは危険だと考え直させようとしたが無駄だった。

ボーモン邸に一台の馬車がやってくる。ボーモンはそれに乗り、砂糖工場へと向かった。そこではゾンビたちが生気なく働いている。
奥にはルジャンドルが座っていた。ボーモンはマデリーンの結婚を阻止して、自分の物にしたいと相談に来た。ルジャンドルは高くつくと言い、耳打ちをして、怪しげな小瓶を渡した。これを針先ほどワインに垂らせ、花につけてもいい。
ボーモンは他に方法がないのかと言いながらも小瓶を持って帰った。


結婚式が始まるとボーモンがマデリーンに求婚。もちろん相手にされず仕方なく液体を垂らしたバラを渡した。マデリーンは受け取り、香りをかぐ。
外ではルジャンドルがロウソクにストールを巻き、ナイフで人型に削っている。そしてそのろうそくに火を着けた。

それと同時、晩餐中にマデリーンの様子がおかしくなり、倒れてしまった。


結局マデリーンは死亡。棺桶に納められた。
ニールは酒浸りになり、マデリーンの幻覚を見る。
ボーモンとルジャンドルは墓に向かい、ゾンビを駆使してマデリーンの棺桶を運び出す。

ニールがマデリーンを求めて墓に向かうともちろん空っぽ。

 

ニールはブルーナーに相談した。無くなっていた理由の可能性は2つ、儀式のために盗まれたか実は死んでいなかったか。
彼はゾンビとは頭と心が死んでいるだけで肉体は生きているという。なので死体からゾンビは作れない。もし、ゾンビとなったならば何者かが仕組んだと彼は言った。

ニールは真っ先にボーモンを疑った。2人の手には余ると判断し、先住民の呪術師ピエールに会いに行くことに。


ボーモン邸ではマデリーンがピアノを弾いていた。ボーモンが話しかけても返事などしない。彼女の首にネックレスをかけ、己の愚行の赦しをこうた。

ボーモンはルジャンドルに彼女を治してくれと頼み込むが、そんなことなどできない。ボーモンとルジャンドルがワインを飲むが、ボーモンはワインに盛られているのではと考えた。シルバーに助けを求める。シルバーがルジャンドルを叩こうとしたが呪術的な力で動きを封じられてしまった。彼はどこからか現れたゾンビに担がれて用水路に流された。

 

ニールとブルーナーはピエールを探しだしたが、彼はゾンビを恐れており力を貸すのを断る。ただニールに関して体調を崩すから寝ろとだけ助言した。


野宿して寝ていたニールはマデリーンに導かれるようにボーモン邸に歩き出した。
邸内ではルジャンドルがボーモンを弄んでいた。ボーモンは声を奪われ、体の自由も徐々に失われている。ルジャンドルは楽しげにロウソクを人型を掘る。


そこにニールがやって来たが、ソファに寝転んだ。それを見たルジャンドルは不適に微笑み、印を結んでマデリーンを呼び寄せる。彼女はナイフを手に持つとニールに振りかざすが、何者かの手がそれを押さえた。それからルジャンドルの指示を聞かなくなったマデリーンは外に出て、崖に立った。目を覚ましたニールがマデリーンの元に駆けつける。

そこにルジャンドルとゾンビが現れ、操られたゾンビがニールを崖に追いやった。彼らに銃など効かない。ニールがいよいよ落ちそうになったとき、ブルーナーが背後からルジャンドルの頭を棒で殴った。ルジャンドルが気絶したことでゾンビたちの統制がなくなり、彼らはまっすぐに歩いて崖から落ちた。

目を覚ましたルジャンドルはこっそりと逃げだすが、体が不自由になったボーモンが後ろに立っていた。彼はルジャンドルを突き落とし、バランスを崩して自分も落ちた。
その後、術者が消えたからかマデリーンは元に戻る。

感想

ゾンビが初めてスクリーンに現れた映画。ようやく機会があって観れました。

話の本筋は恋愛のこじれであり、そこに呪術的な要素としてゾンビをプラスした感じ。

本作のゾンビはあくまで忠実な労働者として描かれている。人を使ったゴーレムって印象で現在のゾンビ像とは大きくかけ離れており、噛まない、感染しない、自らの意思で危害を加えない。ゾンビはあくまで舞台装置的な設定であって、恐怖の対象はルジャンドルに向くようになっていた。もちろん現地人は動く死体に怯えているわけだけど。

初めのゾンビ映画だから感慨深いけど、正直凄く面白いって作品ではない。

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