映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

12年間何してたの? 映画『ファイナルガール』ネタバレあらすじと感想

ファイナルガール

コメディ度:1/10

グロ度:1/10

感動:1/10

リアリティ:4/10

人に勧めやすいか:3/10

満足度:2/10

目次

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作品情報

2014年製作/アメリカ・カナダ合作/上映時間84分
原題:Final Girl

監督:タイラー・シールズ

製作:ロブ・カーライナー

脚本:ステファン・スカーラータ

撮影:グレゴリー・ミドルトン

美術:ティンク

出演:アビゲイル・ブレスリン、アレクサンダー・ルドウィグ、ウェス・ベントリー、キャメロン・ブライト、リース・トンプソン

あらすじ

小さい頃から殺し屋として育てられたヴェロニカは、最終試験と題して殺人集団と戦うことになる。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

12年前、アメリカ。両親を殺された幼女ヴェロニカに、男性ウィリアムが声をかける。両親が亡くなったことを告げるが、ヴェロニカは動揺もせず冷静。それをよしとしたウィリアムはヴェロニカにテストを行ない、特別な機関で学べとスカウト。ヴェロニカが聞くと、妻子を殺されたウィリアムもその一員だと答える。ヴェロニカはその機関に入った。

 

12年後。ウィリアムがトレーナーとなり、ヴェロニカは人を殺すための訓練を受けていた。森をはだしで駆け、格闘技、銃の使い方を学ぶ。

 

同じ頃。小さな町では男子高校生4人がダイナーでたむろしていた。リーダーのジェームスソンはウエイトレスの金髪女子高校生グウェンをナンパ。他の3人ネルソン、シェーン、ダニエルは慣れたように見守る。

グウェンをうまく店を連れ出した一同は、森の奥でグウェンを追いかけた。グウェンを獲物に見立てて、狩りを楽しんでいる。やがてグウェンを追いつめた男たちは、銃で殺した。実は彼らは夜になるとタキシードを着て金髪女性をナンパし、森へ連れていっては狩りを行なうことを娯楽としていた。

シェーンの彼女ジェニーは彼らが集まって、良くないことをしているとは知っていたが、まさか人殺しとは思いもしない。

 

ヴェロニカは格闘技で不利な男性相手に、首を絞めて気絶させる方法を教わる。バーで適当な男を使い実戦も行った。

さらに薬物の耐性の訓練を受けた。DMT(麻薬)とペンタトール(自白剤)を混ぜたもので、それを服用すると1時間ほど己の最も恐れている幻覚を見る。ヴェロニカは、試験に落第してウィリアムに殺されるという幻覚を見た。ウィリアムはどんな状況でも冷静に対処しろアドバイスし、ヴェロニカをいよいよ送りだす。

 

ダイナーの外の車内で男子高校生4人を見たヴェロニカは、彼らこそ作戦の相手だと知る。男性が去った後、ヴェロニカはジェニーに接触。ジェニーとの会話でシェーンとの関係が希薄になっていると知ったヴェロニカは気が軽くなった。

別日、ダイナーで座っていたヴェロニカは、ジェームスソンに声をかけられた。土曜の8時にここへ来いというジェームスソンに、どこへいくのかと聞くが、別世界だとしか答えない。

 

土曜日。ヴェロニカは赤いドレスに赤い口紅を引いて向かった。ジェームスソンがシェーン、ネルソン、ダニエルの順で車で拾ってダイナーに向かう。

ヴェロニカと合流したジェームスソンは、別の場所でほかの女性を拾うと嘘をつき、ヴェロニカを助手席に乗せた。ヴェロニカも適度に警戒する演技をする。ダニエルは車から身を乗り出して車道わきにあるポストをバットで壊す遊びに興じた。バットを渡されヴェロニカもポストを壊す。

一同は、森の中にあるソファに到着。そこは、彼らが女性をもてなす場所だった。ヴェロニカはポケットから酒を出して、みんなに回し飲みさせる。ジェームスソンだけは飲まなかった。

そこで”真実か挑戦かゲーム”を行う。一般的な物と違い、始めに札を引いて挑戦するかをまず決める。やりたくなければメンバーからの質問に答える事で逃れられるが、二度同じ札を引いた場合はそれを実行するしかない。

ヴェロニカに聞かれた最低の行ないに対し、ジェームスソンは10歳の時に狩りでウサギにとどめを刺さなかったために、無用の苦しみを与えてしまったと答えた。ネルソンは何かを殺せという札を引き、ミミズを捕まえて食べる。ヴェロニカも最低の行ないを聞かれ、人を救えたのに救わなかったと答える。2巡目になり、ジェームスソンはキスするという札を引き、ヴェロニカにキス。ヴェロニカは縛られるという札を二度引き、ベルトで後ろ手に縛られた。再び質問のタイミングでヴェロニカは「グウェンに何が?」と尋ねたが、ジェームスソンは答えない。

核心を突いた質問をしたことで彼らは豹変。彼らは狩りの話を始めた。5分間の間に逃げろと告げ、武器を構えた。

 

ヴェロニカは逃げ始めた。彼らは5分待つと言いつつ、我慢の聞かなくなったダニエルを皮切りにすぐに追い始める。

ヴェロニカは逃げ始めると拘束を解き、髪を結んでピンヒールを脱いだ。

 

追い始めたダニエルは酒の影響か幻覚を見始める。パンダマスクをした男2人が近づく幻覚を見ていたが、実際はヴェロニカが近づいていた。ヴェロニカは斧を振り回すダニエルを殴り、斧で胸を刺して殺した。ヴェロニカはダニエルの靴を履く。 


次いで木製バットを持ったネルソンが、幻覚を見始める。周囲を、覆面の男がぐるぐると回った。ヴェロニカは背後からネルソンを殴ると、馬乗りになって大きな石で殴って殺した。ジェームスソンはダニエルの遺体を見つけ、今回はスリリングな狩りになりそうだと期待を膨らませた。

 

シェーンも幻覚を見始めた。彼はジェニーがジェームスソンに寝盗られるのではないかと常に怯えており、その恐怖が作用し、ジェニーが森にやってきてジェームスソンと浮気する幻覚を見る。さらにジェームスソンはグウェンを殺したとジェニーに告白した。怒ったシェーンはジェームスソンを殴り、浮気していたジェニーの首を絞めた。しかし実際はジェニーでなくヴェロニカだった。とっくみあいになるがなんとかヴェロニカが勝つ。

 

最後に残ったのはジェームスソン。ジェームスソンは薬を混ぜた酒を飲んでいない。対峙した際、ヴェロニカは彼に今まで何人殺したのか質問した。君を入れると21人とジェームスソンが答える。ヴェロニカとジェームスソンは取っ組み合いを始めた。ヴェロニカは背後から首を絞めてジェームスソンを気絶させると、酒を飲ませる。

目覚めたジェームスソンは自分の首に縄がかかり、足下に岩が積まれていることに気付く。やがてジェームスソンも幻覚を見始めた。彼の幻覚は今まで殺した女たちが、森の奥から近づいてくるというもの。これを見たジェームスソンは、驚いてバランスを崩し首を吊って死ぬ。

そこへウィリアムがショットガンを持って迎えに来た。ヴェロニカは傷だらけで泥まみれ。そのままダイナーへ立ち寄ると、ウィリアムとヴェロニカはパンケーキをまずいと言いながら食べた。

感想

これはなかなかヒドい。

殺しの訓練を積んだ女子高生が悪党を倒す話なのだが、主人公のヴェロニカがまあ弱い。12年間もいったい何を学んできたのか。

素面のジェームスソンはまだしも、幻覚を見ている相手に対しても割と拮抗した戦いぶりを見せる。相手素人だよ、しかも同い年位の。

まず幻覚剤を飲ませるのがせこいよね。ただ幻覚だけ演出が凝っていたから監督はここが撮りたかったんだろうな。

何よりも主演のアビゲイル・ブレスリンが役作り出来てなさ過ぎる。銃を早く組み立てるシーンがあるんだけどコマ撮りの演出でごまかしてた。それを見て分るほど手際が悪すぎる。

さらに訓練してた設定の割に肉付きが良すぎた。ぽっちゃりとしていて撮影に向けて何も調整していないのでは。

ヴェロニカにばかりヘイトが向いてしまったが大筋に対しても気に入らない箇所がある。機関とは何なのか。ウィリアムが思い出したかのように発するだけで、まるで全貌が分らない。ウィリアムの妄想なのではと思うレベル。

最終試験の内容も考えてみれば意味不明。依頼されたとかでもなくただ殺すのみ。しかも騙されたふりして回りくどく。勧善懲悪を見せたいだけか?カタルシスなど微塵も感じなかったぞ。

そもそも20人も狭い町で行方不明になってたら大事だろう。作中で武器を変えて同一犯と思われないようにしていると発言していたがそういう問題ではない。

良かった点はタキシード着て武器を持つ姿が格好良かったことだけだな。

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