映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

細菌兵器の恐怖!『ザ・クレイジーズ』ストーリーと感想※ネタバレあり

ザ・クレイジーズ

コメディ度:8/10

グロ度:3/10

感動:1/10

リアリティ:6/10

人に勧めやすいか:7/10

満足度:6/10

目次

www.youtube.com

作品情報

1973年製作/アメリカ/上映時間103分
原題:The Crazies

監督:ジョージ・A・ロメロ

製作:アルビン・C・クロフト

原作:ポール・マッカロー

脚本:ジョージ・A・ロメロ、ポール・マッカロー

撮影:S・ウィリアム・ハインツマン

音楽:ブルース・ロバーツ

出演:レイン・キャロル、WG・マクミランハロルド・ウェイン・ジョーンズ、リン・ロウリー、ロイド・ホーラー、リチャード・リバティー

 

あらすじ

ある平和な田舎町で、住民が次々に発狂していきパニックが起こった。原因は、軍が秘密裏に開発した細菌兵器を積んだ町の近くに墜落したことだった。感染した人間は次々と発狂していくのだが、事が公になることを恐れた政府は事件を闇に葬ろうとする。そして、その手段とは...。

 ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

夜中幼い兄弟が起きると父親が斧を持って家具を破壊していた。母は殺されており、灯油をまかれていた家は全焼。兄弟は大やけどを負い、捕まった父親は狂っていた。

 

消防団が畑にも広がった火を消火しに向かった。奇妙なことに軍人がいる。

診療所にもガスマスクを付けた軍人があふれている。エバンス・シティは隔離された。境界には銃を持った兵士が立ち、電話も声紋認証によって絶たれてしまう。

 

軍人や診療所の人々にワクチンが打たれた。妊婦のジュディは、胎児が汚染されることを危惧した医者から町の外に逃げるように言われ車で逃げた。

消火の現場にも情報が流れ、ジュディの夫デイビッドと友人のクランクは妻を心配し、診療所に向かう。

 

事の発端は細菌兵器トリクシーを積んだ旅客機が町に墜落し、水道水に流れた事だった。国の上層部は戦闘機を派遣し爆撃する計画を立てる。

現場には基地に始めに着いた専門家を送ることに。しかし現場に行くことになったワッツ博士は発明者であり感染症対策の専門家ではない。

町では感染者が増えているが、状況を理解していない上層部は今いる兵士で十分だと援軍を送らない。

兵士達は住民達を高校に連行。パニックを防ぐため、説明せずに連行するとかえって混乱が生じた。

デイビッドらはジュディを発見、追いかけるも三人とも兵士に捕まった。デイビッド達は車を奪って逃げた。身を潜めるために山に向かう。

町長は兵士の人権侵害に立腹。町では銃を持った住人と銃撃戦。感染者達は凶暴になる。

 

博士によると3年研究しているが治療薬は出来ていない。機材がないので研究が出来ないから研究所に戻せと激高。ウイルスに感染すると一日目に興奮状態に陥り、二日目に死亡。または脳が冒されて廃人と化す。

診療所で対策を企てる。3613人(住民の2/3)を隔離したが後の1/3は暴徒と化した。迅速な収束のため逃げる者は撃ち殺すことに。死体は焼却。

現場を指揮するクリス大佐も実は戦闘専門で感染症対策など素人。軍隊は誰でもいいから人を送る嘆く。町は内戦状態。

 

デイビッドとクランクは従軍経験があり、軍を信用していない。デイビットら三人と同じく捕まっていた父と娘は町の偵察に来ていた。しかしヘリに見つかってしまい森に逃げこんだ。ヘリを撃ち落とした彼らは陸からやってくる兵士もまいた。

 

デイビッド達は兵士達の待機する家を襲撃。彼らに情報を聞くも何も知らない。クランクは兵士を銃殺。

 

軍の上層部は放射能を理由にしようとする。大統領も承認。

 

父親が娘と性交しているところをクランクが止めた。親子を家に置いて行くことに決めた。父親は首を吊って自殺。家に兵士が来たので逃げる三人。娘は射殺された。

森の中でクランクはデイビッドに襲いかかる。クランクは自分が感染したことに気づき単身で兵士と戦闘。何人か倒すも油断したタイミングで頭を撃たれ死亡。

 

ワッツ博士がついに抗体を作り出す組み合わせを発見。研究所に連絡するも繋がらない。直接大佐の元へサンプルを運ぼうとすると雑踏に巻き込まれ死亡。感染者の血液をぶちまけてしまう。

 

ジュディが感染してしまった。デイビッドはジュディをブロック塀に隠し兵士と戦うことに。ジュディはデイビッドを兵士と勘違いした少年に撃たれ死んでしまう。デイビッドはジュディを介抱している隙に兵士に捕まった。

 

クリス大佐が上層部に隔離に成功したと連絡。しかし上層部から責任者としてルイビルへ行けと告げられる。ルイビルには隔離前に感染者が渡っており、ここも隔離しなければならない。上層部が今回の場を収めたのだから君が適任者だと指名。検査を済ませヘリコプターに乗り込んでEND。

感想

ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督のパニック映画。でも実態は軍の組織構造を皮肉ったコメディ映画で、軍の融通の利かない対応が混乱を大きくしていく様が描かれる。作中の人々がが何も考えずに上から受けた命令に従う様に嫌気が差した。働くってそういうことなのかな...。

この映画の感染者はゾンビと違って外見から分からない。ただ暴力的になるだけだから興奮した一般人と見分けられない。そういったところにこの作品の怖さがある。

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