コメディ度:1/10
グロ度:6/10
感動:2/10
リアリティ:9/10
人に勧めやすいか:3/10
満足度:9/10
目次
2007年製作/フランス・カナダ合作/上映時間100分 監督: 製作: 撮影: 美術: 編集: 音楽:セップク・パラディグム、アレクシス・アンド・ウィルフリード・コルテ 1970年初頭のフランス。行方不明となっていた少女リュシーが、傷だらけの衰弱しきった姿でで路上を 彷徨っているところを発見される。何者かの手で食肉処理工場の廃墟に 監禁され、長期間に渡って拷問を受けた彼女は厳しいショック状態にあり、自力で脱出したこと以外は一切、 事件の詳細を語ろうとしない。リュシーの体に性的虐待の痕跡はなく、犯人の正体も動機も不明。一体、誰がなぜこんなに酷い仕打ちを...?養護施設に収容されたリュシーは、同じ年の少女アンナの献身的な介護で、少しずつトラウマを癒し、平穏な日常を取り戻してゆく。だが、リュシーは気づいていた。夜の間に身を潜め、自分を 執拗につけ狙う、 おぞましい異形の者が確かに存在することを。15年後のある朝、森に囲ま れたごく普通の家庭の玄関で呼び鈴が響く。 そこには猟銃を構えたリュシーが立っていた。忘れもしない虐待者たちの面影。復讐の銃弾を浴び、日曜 の遅い朝食を楽しんでいた家族は一瞬で血の海に沈んだ。成すべきことを終えたリュシーから電話を受け、屋敷に向かったアンナは、邸内の惨状に思わず目を背ける。血まみれの死体を処理しながら、 アンナは呆然自失となったリュシーの精神状態に疑念を抱くこれは正気の行動なのだろうか?もし、 全ては彼女の妄想としたら…?アンナの胸に次第に広がる不安。そのとき、リュシーは背後に異様な気配を感じ取った。幼い頃、闇の底から聞こえた、 あの耳降りで不気味な叫び声…。美しい屋敷のなかで、今再び想像を絶する地獄への扉が開かれようとしていた。 以下ネタバレあり ボロボロな少女リュシーが食肉処理工場から逃げ出しているシーンからスタート。 オープニングは小児治療用ビデオ撮影と称して保護されたリュシーを写す。 その晩寝室に人型の何かが訪ね、リュシーはそれを恐れている。 場面は15年後に。 リュシーがソファに転がるも、物音が聞こえ銃を構える。子供の頃にみた化け物(血管の透けた全裸の女)と遭遇。復讐を果たしたことを告げつつカミソリを持つ。 森へ逃げたリュシーはアンナと合流。惨状をみたアンナは整理が付かない。 化け物再登場。リュシーの腕を切り、頭を打ち付ける。しかしアンナの目に化け物は映っていなかった。リュシーは自分の手で腕を切って、頭を打ち付けていた。 外に逃げたリュシーはアンナの前で首を切って自殺。 アンナが制止を試みると女性が撃たれた。黒服の男女が乱入しアンナに状況を訪ねる。 組織のババア(マドモアゼル)が現れて研究について話す。リュシーが逃げた15年前は組織が未完成だった、彼女は犠牲者の一人にすぎないと。組織の目的は”殉教者”を作り出すことであると説明した。殉教者はどんな苦痛をうけても死なず、この世の悪を全て背負って自己を超越して変容する。また、段階が進むと幻覚をみるようになる。さっきの女性は身体中を這うゴキブリ、リュシーは裸の女。殉教者の写真を見せる。全員がどこか別の世界を見ているような表情。 ここから監禁スタート、20分間ひたすら拷問シーン。 また暴行。顔がパンパンで目も開かないような状態に。 マドモアゼルがアンナに別の世界をみたのかと訪ねる。するとマドモアゼルに耳打ちをした。 幼少のリュシーとアンナの映像とともにエンドロール。 ただの拷問映画だと思って観たからストーリーがちゃんとしててビックリ。 ちゃんと全編通して理由付けされてるからアンナの最後の言葉がこんなに考察論争生んでるんだなって。 アンナがリュシーになんでここまで尽くすんだろって思っても愛してるからみたいな理由があったり。(このタイミングならいけるやろってアンナがキスしようとして拒まれるシーンが好きです) 序盤は復讐劇で単純にスカッとしちゃった。全裸の女が出てくるシーンはホラーっぽい撮りかたしてたし単純なトーチャーポルノではないって感じ。 監禁シーンは思ったほどではなかったかも。ペースト食わされて殴られるのがメインだから嫌な方法だけど絵的にきつくないというか。アンナが叫んだりしないから生理的な嫌悪感が少ないというか。もっと爪剥いだり、四肢切断とか想像してた。 あんまり過激なことしないなぁとか思ってたら急に皮剥いだりするからちょっと笑っちゃうよね。 ただ絶望感はすごかった。アンナは建物の構造よく知ってるし、恵体おじさんいるし。逃げられないことの説得力があった。他の映画ではヒョロイ奴が監視とかしてるけどやっぱでかくなきゃ。 最後の言葉は何だろね。まあ、何でもいい気がするけど。作品情報
原題:Martyrs
配給:キングレコード、iae あらすじ
ストーリー
孤独なリュシーと打ち解ける同年代の少女アンナ。事件のことを聞かれるもリュシーは何も話さない。
リュシーが食堂に来ないので呼びに行くと血を流してバスタブに小さくなっていた。リュシーは自分でやったのではないと言う。
裕福な家庭で楽しく朝食がとられていた。そこにリュシーが訪れ両親をショットガンで撃つ。
長男を椅子に座らせ両親のやったことを知っているかと尋ねる。年齢を聞き多少葛藤しつつも射殺。
逃げ出した妹を探し、射殺。
母親の死体になぜあんなことをしたのかと問いかける。
電話でアンナに復讐を終えたと告げた。アンナは動揺しつつも屋敷に向かった。
化け物と揉み合い。カミソリで背中を切られる。化け物から逃げていると過去の記憶がフラッシュバック。排泄用の穴が開いた椅子に手錠を掛けられている光景。
リュシーの治療をしたのち一家の死体をバスルームに集める。アンナはリュシーを信用していない様子。
リュシーが寝ている間アンナは死体を穴に捨てるが、母親が生きていたため逃がそうとする。
再び化け物が現れ、アンナと部屋に避難。
再度フラッシュバック。ゲロみたいなペーストを女に強引に食わされる。リュシーは女を押し倒し、足の骨を骨折させるのに成功。この隙に逃げる。その際ほかの部屋に監禁された女性(今までの化け物にそっくり)を見かけるも見捨ててしまう。
アンナはリュシーを部屋に閉じ込め母親を逃がそうとするもリュシーがハンマーで撲殺。信じてくれないのかとアンナにキレ散らかす。
翌朝アンナは収納の裏に地下室があることを発見。研究室のような雰囲気で廊下には残酷な画像が飾られていた。地下室の奥にはリュシーが監禁されていたときと同じような穴の開いた椅子が。
さらに奥には頭と下半身に拘束具を付けられ腹部に有刺鉄線を巻かれた傷だらけの女性が。拘束具で目が隠されている。
アンナはなんとか地上に運び出し、風呂に入れる。
頭の拘束具は直接頭蓋にビスでとめられており、抜くごとに大量の出血。拘束具を外すと皮ごと剥がれた。
アンナはリュシーの死体に今まで疑っていたことを謝った。
すると先ほどの女性が発狂し、左手を削いだり壁に頭を擦り始めた。
アンナは引きずられて地下室に監禁。
鎖で繋がれて例の椅子に座らされる。大声を出すも状況は変わらない。諦めて大人しくなる。さっきのゲロみたいなペーストを強引に食わされ、吐き出したら即ビンタ。なぜか顔に付いたのは拭いてくれる。
バケツに尿をたし、涙を溢す。
恵体な男が登場、ひたすら暴行を受ける。気絶するまで殴り、気絶したら起こしてまた殴る。
ハサミで雑に髪を切られる。
また飯。暴行。
いつの間にか坊主に。
体を雑に洗われる。
暴行。
リュシーが何かを悟り始めたような表情に。頭を抱えて何か口ずさむ。ここらでチル系のBGMが流れ出す。
リュシーと会話を始める。痛みに身を委ねることを教わる。
飯を普通に食べ始める。
次の段階へ移行しアンナを宙吊りに固定。全身の皮を剥ぐ。
アンナがさっきの写真のような表情に。
瞳のアップ、雲の中の明かりのようなただ一点の明かりだけを見つめる。
年寄りばっかの会員たちが続々登場。司会者がアンナの殉教を告げる。みんなマドモアゼルが何を聞いたのか知りたくてしょうが無い。
マドモアゼルは化粧を落としながら司会者に別の世界は存在する、死後に何があるか疑いなさいと言い残し拳銃自殺。 感想