映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

沼地に潜む化け物の正体は... 映画『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』ネタバレあらすじと感想

吸血怪獣ヒルゴンの猛襲

コメディ度:1/10

グロ度:1/10

感動:1/10

リアリティ:5/10

人に勧めやすいか:4/10

満足度:6/10

目次

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作品情報

1959年製作/アメリカ/上映時間62分

原題:Attack of the Giant Leeches

監督:バーナード・L・コワルスキー

脚本:レオ・ゴードン

製作総指揮:ロジャー・コーマン

音楽:アレクサンダー・ラズロ

出演:ケン・クラーク、イヴェット・ヴィッカーズ、ジーン・ロス、ブルーノ・ヴェソタ、ジャン・シェパード

あらすじ

ある男が酒場でこんな話をし始めた。沼地で化け物を見たんだ。俺は5発撃ち込んでやった。

後日男は死体で発見された。この事件を皮切りに次々と失踪事件が発生。保安官補のスティーブは事件解決を目指して奔走する。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

猟銃を持った男が水辺に立っている。水面にはビラビラのついた謎の巨大生物が。男が何発か銃弾を当てるとその生物は水中へと潜り込んだ。


荒くれもの達が集まるバーにセクシーなリズが歯を磨きながらやって来た。男達の目は釘付け。店主であり、リズの旦那であるデイブは急いで彼女を裏に帰らせた。

 

男達はレムの話を聞きたがった。彼は冒頭の猟師で、沼で起きたことを得意気に語る。化け物はタコのような見た目で腕が生えており色はグレー。沼で40年も密猟をしていたがあんなものは見たことがないと言う。男達は誰も信じやしない。

 

デイブはリズに尻に敷かれていると思われたくないと頼み込んだ。彼の抑制を押しきって彼女は外出。

 

保安官補スティーブが密漁者の設置したカワウソを捕る罠を回収。現行犯で逮捕したいが密漁者どもは沼地をよく知っていて彼に出来ることは罠の回収くらいだった。
周囲に悲鳴が響き渡る。スティーブは彼女のナンを車に乗せて声のする方に向かった。
声の正体はリズだった。傍らには血まみれのレムが。

 

後日、保安官はリズの証言を元に本件を事件性の無いものとし、ワニの仕業にしようとした。スティーブはそれに反論する。検視を行ったグレイソンによるとレムの死体はイカかタコに引きちぎられたらしい。スティーブは1人で捜査を続けることにした。

 

ティーブは早速グレイソンの話を聞きに行った。ナンは彼の娘。彼は酒場でレムが言っていた話が本当かもしれないと疑う。ただレムの打ち込んだライフル弾は非常に強力らしく、あれを受けて生きていられる生物はいないとのこと。もしかしたら複数体いる可能性がある。

 

ティーブはとにかく沼地をしらみ潰しに探すことにした。ナンを連れてボートを漕ぐ。この日は何も見つからず沼地を後にした。

 

リズは事件以降、デイブに店を売り払って街に引っ越したいと頼んでいた。デイブはそれを適当にあしらって商品の配達に向かう。彼が居なくなると外で見ていたカルがリズの元に向かった。

 

ティーブは捜査を辞めることにした。沼には何も居やしない。

 

カルとリズは沼のそばに車を停めていちゃついている。リズは長々と身の上話を始めた。その浮気現場にショットガンを持ったデイブがやって来た。彼は2人を逃がして追いたてる。やがて追いついた彼は沼の中を歩かせた。もう反省しただろうと上がらせようとしたその時、怪物が現れて2人を水中に引き込んだ。

 

後日、保安官立ち会いのもと現場検証が行われた。デイブは起きたことを全て正直に話したが死体も見つからず、怪物もいない。彼は2人を殺した罪で捕まった。その時の話の流れで2人の死体にはそれぞれ50ドルの賞金がかけれた。
留置されたデイブは檻の中で首吊り自殺。

 

ティーブは捜査を辞めることをナンとグレイソンに話した。グレイソンは沼地の化け物が見つからないことに関して1つの仮説を立てた。彼らは夜行性で昼間は現れないのではと。

 

賞金の話を聞いた男2人がボートに乗って死体探しを始めた。途中であることに気づく。この沼はワニが多く生息するはずなのに1匹も見ていない。
そんなことを話しているとボートは化け物によって転覆させられ、2人は洞窟に連れていかれた。そこには今までの犠牲者達が閉じ込められており、化け物に生きたまま吸盤で血を吸われていた。

 

保安官の家にスティーブとナンが訪ねて、行方不明者の捜索を頼み込む。

後日、保安官が指揮する捜索隊によって大掛かりな捜査が開始された。犬2頭も出動している。時間帯は夜だった。
結局何も見つからない。ただワニが1匹もいないのは不審だった。

 

グレイソンとスティーブ、ナンは話し合った。スティーブはダイビングで水中を探すことを提案。グレイソンはダイナマイトで死体を浮かび上がらせようとした。それをスティーブが生物保護の観点から止めた。

 

グレイソンは許可を取らずにダイナマイトを使うことに決めた。水深の一番深い場所までボートを漕ぎ、ダイナマイトを沈める。
爆発の前にスティーブがやって来た。彼は別にグレイソンを責めなかった。
爆発が起こると次々に行方不明者の死体が浮かび上がる。しかし、リズの死体だけは現れなかった。それもそのはず、彼女はまだ生きていて洞窟の中にいる。

 

ティーブは宣言通り、グレイソンとナンを逮捕しに向かった。検視を行ったグレイソンは話す。デイブは2人を殺していなかった。銃創が残っておらず、血液が一滴残らず吸われていた。他の死体に関しても奇妙なことがあり、水中に2、3日いたにもかかわらず溺れた形跡がなく、検視の最中に死後硬直が見られたという。
話を聞いたスティーブは水中洞窟の話を始めた。ここら一帯の水場は海水に削られて無数の洞窟を有している。もしかしたらリズは何者かにそこへ運ばれたのかも知れない。

 

後日スティーブはスキューバダイビングの道具を一式揃えて、他の保安官補が見守る中、沼に潜った。保安官はいまだに化け物を信じていない。
潜ったスティーブは早々に化け物と接触。用意していた銛で突いた。ボートに戻り2本目の銛を手に取る。
その頃リズは力尽き水面に浮上していた。
水中ではスティーブと化け物が揉み合いの戦い。船で待機していたダイバーであるマイクの助けがあり化け物を倒した。


しかし、化け物の死体は浮かんでこない。巣に戻って治療しているのではと考え、大量のダイナマイトを沼に投入。先程とは比べ物にならない程の水しぶきをあげ、化け物2体の死体を浮かび上がらせた。

感想

製作当時、怪獣映画が流行っておりそれに便乗したらしい本作は怪獣映画にしては陰湿すぎる作風。派手な戦いなど無く、サイズ感は一回り大きい人間って感じで人の血を吸う。しかも捕らえた獲物を洞窟に軟禁し、少しずつ吸血する陰湿さ。

中盤にはやけに長い三角関係パートが用意されていてとても子供向けとは思えない。因みに作中でヒルゴンと呼ばれることは一度も無いし、むしろタコと多く言われていた。血を吸うという生態だけはヒルに近いけどね。

本作一番の問題点は誰が誰だか分らなくなること。登場人物の紹介みたいなパートが一切無く、外見も似通っている。会話の中で知っていて当然みたいに聞いたことの無い名前が次々挙がる。そしてそれだけ増やされた登場人物がこれといった活躍をするわけでもない。

ヒルゴンの見た目は良かった。完全に着ぐるみだけどタコとヒルのハイブリットって感じで。色はグレーって作中で言及があるんだけどモノクロだから分らない。せっかくだしカラーで見たかったな。

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