映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

最強のガンマンを目指した先にあった物とは...『エル・トポ』ストーリーと感想※ネタバレあり

エル・トポ

コメディ度:7/10

グロ度:4/10

感動:2/10

リアリティ:1/10

人に勧めやすいか:1/10

満足度:7/10

目次

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作品情報

監督・脚本・音楽・美術:アレハンドロ・ホドロフスキー

制作:アレン・クライン

撮影:ラファエル・コルキディ

出演:アレハンドロ・ホドロフスキーブロンティス・ホドロフスキーマーラ・ロレンツィオ、ロバート・ジョン、ポーラ・ロモ、デヴィッド・シルヴァ

 

あらすじ

黒装束の流浪のガンマン「エル・トポ」は、幼い息子を連れ砂漠を往く。行き着いた村は、 山賊の襲撃による大虐殺の後で、あたり一面、血の海だった「エル・トポ」は、修道院に陣取る大佐らを倒すが大佐の女に心奪われ、息子 を残し旅立つ。砂漠にいる 4人の銃の達人を倒し、最強のガンマンを目指し砂漠を進むが…フリークス達の住む洞窟で永い眠りから目 覚めた彼は、彼らを虐げられた境遇から救うべく再び現世と向き合うが、そこは彼の想像を超えた腐敗と混乱の世界だった。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

砂漠に、全裸の幼い息子と一緒に馬に乗った男、エル・トポがやって来る。息子に7歳になった、お前はもう大人のだから、玩具と母親の写真を埋めろと指示。

その後とある村へ立ち寄るも、村人たちが虐殺された後。たった一人の生き残りも虫の息で、殺してくれとエル・トポに頼む。エル・トポは息子に銃を渡し、男を殺させる。
村を出たエル・トポは、荒くれ者3人に絡まれるが、早撃ち勝負の結果、2人を倒す。こいつらが村を襲ったと考えたエル・トポは、ボスのいる場所を残った1人に吐かせた。一味のボスは「大佐」と呼ばれていて、修道院を根城にしているとのこと。
修道院に向かったエル・トポは、人々を奴隷のように扱う大佐とその部下が、女に夢中になっている隙をついて襲撃。お前は誰だと問う大佐に、エル・トポは「神だ」と答えた。エル・トポは皆の前で大佐の性器を切り取り、修道院の人々を解放。大佐は自殺、修道院の人々は、部下たちを処刑。エル・トポ大佐の女に惚れて息子を置き去りにして去った。砂漠から水を沸かせたり、泉の水を甘くするなど「神の御業」を見せていたエル・トポだったが、マーラにも同じことが出来るようになってしまう。するとマーラはエル・トポに、この砂漠のどこかにいるという4人の銃の達人を全て倒して最強の男になって欲しいと言い出した。

最初の達人は、盲目だが優れた感覚を持っていて視えている男。エル・トポはこの男には敵わないと感じたが、マーラが何をしてでも勝てというので、落とし穴に落として勝利。

2人目の達人を探すところに先ほどの様子を見ていた1人の女が現れ、2人目の達人の下へ案内すると言う。2人目の達人は、握力や指先の動きを鍛え上げた男。愛する母のために命を捧げているというこの男に対してエル・トポは割れた鏡の破片を母の足元にばら撒いて踏ませ、男が母を心配した隙に射殺。
3人目の達人は、たくさんのウサギと暮らす男。一発必中の腕前を持つ男だが、男が心臓を狙うと知ったエル・トポは、胸に鉄板を忍ばせて勝利。
4人目の達人は、全てを悟った男。銃は虫取り網と交換してしまったと言う男は、エル・トポの放つ銃弾を虫取り網で跳ね返す。私に勝っても得るものはないと語る男に、エル・トポは命をもらうと告げる。すると男は自害。エル・トポは4人の達人を破ったが、自責の念にかられる。
マーラのために達人を倒したエル・トポだったが、マーラは道案内の女を愛していた。マーラと女に撃たれ置き去りにされたエル・トポは力なく横たわる。その体を、欠損を抱えた人々がどこかに運び出した。

それから、何十年か経ったとき、エル・トポは仮死状態のまま、洞窟の中で救世主として奉られていた。目を覚ましたエル・トポが世話をしてくれていた小人の女性に聞くと洞窟は四方を壁に覆われ、唯一の出口は天井にある小さな穴だけ。容易に外に出られない洞窟の中で何代も近親相姦を繰り返してきた一族は、奇形ばかりになってしまったという。それを聞いたエル・トポは皆をここから救出するため、簡単に外へ出られるトンネルを掘ることを決意。
先立つものが必要と思ったエル・トポは小人の女性を背負って天井の出口から外へ出て、近くにある町へ向かった。しかしその町では奴隷が酷い仕打ちを受けていて、さらに殺人が興業として成り立っている。エル・トポと小人の女性は、町の広場で大道芸を披露し金を集めるが、小人の女性はこの町にみんなを連れてくるのが果たしていいことなのかと不安を感じる。そんな中、いつものようにエル・トポと小人の女性が町へ行くと、怪しい地下室へと案内された。そこでは乱交パーティーが開かれており、いつもの様に芸を披露するが、SEXをするよう強制される。2人洞窟の皆を助けるために交わった。
地下室でのSEXのあと、エル・トポは求婚。2人は教会へ行き夫婦の契りを交わそうとするが町の教会で神父をしていたのは、エル・トポが見捨てた息子。エル・トポを見て、怒りのあまり殴りかかる。すぐにでも殺してやりたいという息子にエル・トポはトンネルを掘り終えるまで待ってくれと頼む。

進まない手作業のトンネル堀りにエル・トポの息子は苛立つ。見かねた息子はトンネル掘り、町での大道芸に協力。遂にトンネルが開通。殺す気でいた息子だったが「師は殺せません」と、エル・トポの前にひざまずいた。

小人の女性が、嬉しそうにみんなを呼びに行くが、エル・トポはまだ早すぎると止めようとした。しかし洞窟の一同は喜びのあまり、エル・トポの制止を振り切って町へと向かう。
町ではいきなり現れた奇形の群れに恐れ、一同に向かって一斉に射撃。洞窟の一同は全滅。追いかけて来たエル・トポはこの惨状を見て泣き叫んだ。そしてエル・トポは洞窟の一同を撃ち殺した人々に向かって歩き出し、町の人々を次々と撃ち殺した。町の人の銃弾が何発当たってもエル・トポは倒れなかった。町の人々を皆殺しにし、奴隷たちを解放したあとエル・トポは焼身自殺。

息子と、小人の女性は、エル・トポの焼死体を墓に埋めて馬に乗って去ってEND。

 感想

メインビジュアルの裸でウマに跨がる少年が強烈な本作ですが、結論よく分からなかった。

高尚な事をやっているようにも思えるし低俗なことをやってるのかも僕には分からない。と言いますのも僕はキリスト教だとかに明るくないので、宗教的な用語が出てくるとすごいことやってるんじゃないかって思ってしまう。本作もそうで苦い水をかき混ぜるだけで甘くするシーンとか、無知な僕でもキリストが水をワインに変える逸話くらいは知っているので、そういうことかと考えてしまう。なのでこの映画の意図することはまるで分からん。だから内容はあまり気にせず絵面だけ見て楽しんだ。

全体的にカラフルで綺麗なんだよね、やってる内容はえげつないけど。青空、砂漠、血の海って感じ。 

でも監督のインタビューを見たら宗教だのなんだのは語って無くて、恐怖から美が生まれるだとか血は生命を表すとか言ってた。僕の見方であってるのかもね。

ちなみに本編で謎に全裸な息子の局部にモザイク入ってるんだけど、インタビューの映像はモロ映ってました。

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