サランドラ
コメディ度:1/10
グロ度:2/10
感動:3/10
リアリティ:7/10
人に勧めやすいか:6/10
満足度:8/10
目次
1977年製作/アメリカ/上映時間90分 監督・脚本・編集:ウェス・クレイブン 製作:ピーター・ロック 撮影:エリック・サーリネン 音楽:ドン・ピーク 出演:スーザン・レイニア、ロバート・ヒューストン、マーティン・スピアー、バージニア・ビンセント、ジェイナス・ブライス、ディー・ウォーレス、ラス・グリーブ、マイケル・ベリーマン トレーラーで旅していたボブとその家族は道を間違え荒野で迷子に。さらに車が故障。立ち往生するボブたちは助けを求めに歩み始めるが、そこには恐ろしい人食い一家が住んでいて...。 以下ネタバレあり 老人フレッドは郊外でガソリンスタンドを営んでいた。客は来ないし食料もない。彼はここを引き払って別の場所に移動することを考えている。 話をしていると人が来た。警察だと思った老人はルビーを部屋に隠す。相手は給油しに来た客だった。彼らは大家族でトレイラーハウスを牽引しながら移動している(一家の主ボブ、ボブの妻エセル、夫妻の娘リン、ブレンダ、夫妻の息子ボビー、リンの旦那ダグ、リンとダグの赤ん坊、飼い犬ビューティー、ビースト)。銀鉱を目指すと聞いたフレッドは、あそこには近寄らない方がいいと忠告。軍の試験場になっているし、そもそも鉱山は廃坑になっている。 一家は忠告を無視して鉱山を目指した。 家族の乗るトレーラーを何者かが監視していた。 ボブは逃げ出したが、心臓病を患っている彼は長く走れない。すぐにジュピターに捕まった。 トレイラーにダグが帰ってくる。彼は人と会えなかったがゴミを拾ってきた。 ルビーはフレッドと逃げようとした罪で母親に鎖で繋がれている。 ジュピターに捉えられたボブは拷問を受けていた。 ダグとリンはボビーの制止を振り切って車に向かう。情事にふける車の外ではジュピターの息子プルートがガソリンを盗んでいた。 同時、遠くの方で何かが爆発し、ボブの悲鳴が響いた。リン、ボビー、ダグ、エセルはボブの元に向かう。ボブは縄で縛られて燃やされていた。 トレイラーでプルートがブレンダを強姦。それをマーズが横取りした。 燃えるボブを見てエセルはおかしくなる。ダグの指示に従い、エセルとリンは毛布と水を取りにトレイラーへ戻った。そしてマーズと鉢合わせる。マーズは2人に発砲。銃声に気づいたダグとボビーが急いで戻ったがリンは亡くなっていた。エセルはかろうじて生きている。ジュピター一家はダグとリンの赤ん坊を奪って逃走。 トレーラーはバッテリーが切れて大騒ぎ。そんなときにドアから物音がした。正体はビーストでマーキュリーの無線機を運んできた。 ジュピター一家はボブの死体を食べている。ジュピターはマーキュリーの復讐を誓った。ルビーが後ろの方で赤ん坊を抱えて泣いている。 朝になり、ダグはビーストを連れて外に出た。エセルが遂に事切れる。 プルートが1人になったタイミングで後を尾けていたビーストが襲いかかった。ビーストは足に噛みつき、プルートが叫び声をあげる。聞き付けたジュピターが引き返し、プルートを助けた。ビーストは走って逃げていく。怒ったジュピターは拠点にいるマーズに赤ん坊を殺せと指示。この無線を盗み聞いていたダグは急いで救出に向かう。赤ん坊はルビーが持っていて、彼女はダグに返してくれた。 ボビーとブレンダはエセルの死体を囮にトラップを設置。 再び1人になったプルートの喉元にビーストが噛みつき、殺害。 ジュピターがやって来てトラップに引っ掛かるが、ロープが外れて作戦は失敗。 ダグは赤ん坊をルビーに隠して貰い、マーズと戦闘。危うく殺られそうになったがルビーがガラガラヘビをマーズに噛ませて形勢逆転。ダグはマーズの持っていたナイフを拾ってとどめを刺した。 何度見ても色あせぬ傑作。僕はリメイクのヒルズ・ハブ・アイズの方を先に観てたんだけど、どっちにも違う良さがある。単純な比較の話になるけどこっちの方がラストが淡泊な印象。復讐感が薄い。リメイクでは犬の活躍も無かった。こっちでは飼い犬のビーストが一番活躍していて驚く。 本作はジュピター一家のカニバリズムや強姦シーンに嫌悪感を抱くわけだけど、ボブ一家の険悪な雰囲気の方が個人的に嫌。ボブとエセルが喧嘩したり、ボビーの発言権が弱かったり。仲良し家族って訳じゃなくてそこら辺の家族って感じでリアルに思える。ジュピター一家という共通の敵に対処するために手を取り合う過程がいい。 ラストは確かにあっけないが良い終わり方だと思う。これ以上続いても蛇足でしょう。作品情報
原題:The Hills Have Eyesあらすじ
ストーリー
そんなとき孫娘のルビーが食料を交換してくれと現れた。彼女は盗みを働いており、軍の駐屯地にも手を付けている。そのせいで老人の店には度々警察が出入りしていた。
ルビーの兄マーキュリーがルビーを探してやって来た。ルビーはフレッドが逃げようとしていると密告。
フレッドはルビーが居なくなったことに気付き逃げようとすると車が爆発。移動が出来なくなる。
一家がフレッドのことをバカにしていると空軍の戦闘機が近くを飛んだ。運転していた父親ボブは早くここから抜け出そうと加速。ウサギを轢きそうになって事故を起こした。
車のシャフトが折れて修理は絶望的。ボブは歩いてガソリンスタンドに助けを求めることにした。ダグは北に向かい軍の基地を探す。
ボビーと女性陣は車に残った。飼い犬のビューティーがなにかに反応して飛び出してしまったのでボビーが追いかける。険しい岩山の頂上でビューティーは何者かに殺されていた。驚いて逃げたボビーは転倒して気絶。
夜になり女性らは無線を試みる。すると監視していた男の鼻息が聞こえた。
ブレンダが飼い犬ビーストを連れてボビーの捜索に向かった。彼は何も言わず帰っていく。
ボブがガソリンスタンドに到着。フレッドが自殺を試みていた。彼は昔話を始める。フレッドと妻マーサの間に化け物のような子供ジュピターが生まれてしまった。10歳の頃にはすでに父親の背丈を越えており、ニワトリの首を千切っていた。ある日、フレッドが町に向かうと家は全焼。マーサが黒こげになっていた。フレッドはジュピターを荒野に置き去りにした。これで死ぬだろうと考えていたのだが、彼は物好きの女性と繁殖を始める。今ではそうして生まれた子供達が暴れまわっているという。
話を終えると同時、ジュピターが現れた。フレッドを外につまみ出すと刺殺。
ビーストの泣き声を聞いてボビーが外に飛び出す。しかしそれはビーストのものでなく、ジュピターの息子マーズが発したものだった。異変に気づいたボビーがトレイラーに戻るとドアが開かない。プルートが侵入していた。
ボビーは行為に及んでいるダグから鍵を貰う。ダグがプライベートはないのかと嫌みを言ったがボビーはビューティーが殺されたことを告げる。
そのころプルートはトレイラーの中で食料や武器になりそうなものを物色していた。彼はブレンダに好意を寄せている。準備を整えるとジュピターに今だと無線を送った。
トレーラーの監視をしていたマーキュリーはビーストに襲われて死んだ。
ジュピターの息子らは赤ん坊を連れて家に帰った。一家は大喜び。だが、マーキュリーが帰っていないことに気が付いた。
ボビーが空軍との通信を試みる。ようやく繋がったと思うと相手はプルートで、空軍に成り済ました彼に武器の個数等を喋ってしまった。
プルートとジュピターがトレーラーに向かっている。ダグはジュピター一家の拠点に着いていた。
その後、ボビーとブレンダはトレーラーにガスを充満させ、ドアを開けると爆発する罠をはった。企み通り爆発は起きたがジュピターはピンピンしていた。ボビーに襲いかかるジュピターの背中にブレンダが斧を振りかざす。ボビーも拳銃で撃ち、ジュピターを殺した。感想