映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

思いの外ポップな作風 映画『フランケンシュタイン』ネタバレあらすじと感想

フランケンシュタイン

コメディ度:2/10

グロ度:1/10

感動:1/10

リアリティ:2/10

人に勧めやすいか:8/10

満足度:6/10

目次

作品情報

www.youtube.com

1931年製作/アメリカ/上映時間70分
原題:Frankenstein

監督:ジェームズ・ホエール

脚色:ギャレット・フォート、フランシス・エドワーズ・ファラゴー

原作:メアリー・シェリー

撮影:アーサー・エディソン

美術:ダニー・ホール

出演:コリン・クライブ、メエ・クラーク、ジョン・ボールズ、フレデリック・カー、エドワード・バン・スローン、ボリス・カーロフ、ポーリン・ムーア、ドワイト・フライ

あらすじ

科学者ヘンリーは助手フリッツと死体を集め、蘇らせる研究に没頭していた。ある日実験は成功。しかし、生み出された怪物は彼の手に負えるものではなかった。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

墓場で葬儀が行われ、棺が埋められた。その様子を2人の男ヘンリーとフリッツが見ている。墓守が居なくなるとすぐに2人は掘り起こした。帰り道に首吊り死体を見つけ、これも持って帰る。しかし首が折れており脳は使えそうにない。


後日、大学で健常者の脳と犯罪者の脳を見比べる講義が行われた。フリッツは講義が終わると講義室に侵入し、脳のサンプルを盗み出す。健常者の脳を盗もうとしたが落として割ってしまい、仕方がなく犯罪者のものを盗み出した。


ヘンリーの友人ヴィクターがエリザベスの屋敷を訪れた。彼女の家にヘンリーから手紙が4ヶ月ぶりに届いたという。内容は「信じてくれ、エリザベス。君より大事な仕事がある。夜は風が山に吹き、ここには誰もいない。秘密を守らなければ...。ゴルドスタッド近くの見張り塔にいる。私と助手の2人だけだ」とのこと。ヘンリーはエリザベスの婚約相手だったが、式の前日に重大な発見をしたと言ってどこかに消えていた。ヴィクターも彼が研究に専念していたことは知っていたが、何をしているのかは教えてもらえなかった。ヴィクターは医学部のワルドマン博士なら何か知っているのではと相談することを勧める。


ヴィクターとエリザベスは早速博士の元を訪れた。ヘンリーは生命の創出に没頭して大学を辞めたという。彼の野望は死者蘇生だった。エリザベスの頼みで博士も同行し、ヘンリーの元を目指すことに。


嵐の夜ヘンリーとフリッツは運び出した死体、脳を使い実験を行っている。ワイルドマン、エリザベス、ヴィクターがやって来た。雨宿りをさせてくれという彼らを迎え入れる。ヘンリーは3人を椅子に座らせ、実験の概要を説明した。ワイルドマンは出来っこないと否定する。やがて雷が強くなり好機と感じたヘンリーは装置を起動。死体は実際に動き出した。


後日ヘンリーの父親にヴィクターとエリザベスが説明を行った。父親はヘンリーが浮気をしていると考えており、2人は否定したが納得しなかった。市長が訪ねて結婚式の日程を聞く。父親はヘンリーを連れ戻しに向かった。


ワイルドマンはヘンリーに怪物を閉じ込めろと言う。博士は使われた脳が殺人者のものだと知っていたから。だがヘンリーは自惚れており聞く耳を持たない。
2人の話す部屋に怪物がやって来た。怪物はヘンリーの歩け、座れの命令を聞く。フリッツが松明を持って近づくと怪物が暴れだした。ヘンリーは鎖で繋ぐと独房に投獄。
独房に入った怪物をフリッツは面白がって松明で虐めた。すると怪物は彼を殺してしまう。それを見たヘンリーはワイルドマンと協力し、怪物を倒すことに。ヘンリーが囮となっているうちにワイルドマンが鎮静剤を注射した。
そこに父親とヴィクター、エリザベスがやって来た。ヘンリーは気疲れで倒れてしまう。怪物を産み出してしまったこと、フリッツを死なせてしまったことを後悔していた。ワイルドマンは怪物の処分は私に任せろと言い、ヘンリーを家に帰らせた。


ワイルドマンが怪物を殺そうとすると薬の効果が切れ、彼は起き上がった。そしてワイルドマンを殺すと塔から逃げ出す。


ヘンリーとエリザベスは結婚式を開いた。父親フランケンシュタイン男爵は相当な権力者で市中がお祭り騒ぎ。屋敷に市民が押し掛ける。


そのころ怪物は郊外の一軒家に住むマリアという少女に出会った。彼女は臆さずに怪物に話しかけ、2人は一緒に花を池に浮かせて遊ぶ。すると怪物はおもむろに少女を持ち上げ、池に投げ込んでしまった。


パーティーの最中、エリザベスはヘンリーを呼び出して不安を打ち明けた。ワイルドマン博士が来ていないこともあり、直感的に危険が迫っていることを察していた。
2人の話す部屋に焦った様子でヴィクターがやって来た。ワイルドマン博士の死体が見つかったうえ、山間部で怪物が見られたという。エリザベスを部屋に閉じ込め、ヴィクターとヘンリーは怪物の捜索に向かう。

するとすぐにエリザベスのいる部屋から悲鳴が聞こえた。幸いエリザベスは無事だったが、怪物の存在にひどく恐怖していた。


郊外の一軒家に住む男が娘マリアの亡骸を抱いて屋敷に向かった。それに触発され鬱憤の溜まった市民が押し寄せる。
ヘンリーはエリザベスをヴィクターに任せ、捜索に乗り出す。集まった市民らは殺人鬼を見つけて殺そうと意気揚々。
ヘンリーは怪物が犯人と知っていたが何も告げずに市民を率いる。

怪物は山の岩場にいた。ヘンリーは1人はぐれて怪物と対峙。気絶させられた彼は怪物に風車小屋へと運び込まれる。気づいた市民らが追いかけるが小屋の入り口が開かない。目を覚ましたヘンリーは怪物との揉み合いの末、高所から落下。市民は彼を屋敷に運び、風車小屋に火を点ける。怪物は逃げ出せず小屋は全焼。


ヘンリーは屋敷で寝かされ、療養を受けている。

感想

メアリー・シェリーの原作と大分違った。まあそれは外観から大きく異なるから分っていたことなのだが。

原作からフランケンシュタイン博士の蘇生という設定だけを借りた別物と思った方がいい。上映時間も短いので原作通りにはいかなかったのだろう。怪物が言葉を発さずまんま怪物なので必然的に内容は薄いが、エンタメ作品として楽しめる。

なにより造形が素晴らしい。現在多くの人がフランケンシュタインと聞いて思い浮かべるのは本作の背が高く、デコが広くてボルトの刺さったものだと思う。実際はフランケンシュタインとは博士の名前でモンスターの方に名前は無く、怪物などと言われているのだが。

因みにロッテン・トマトの評価は100%。

フランケンシュタイン(字幕版)
 
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