映画に逃げた

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怪物、結婚? 映画『フランケンシュタインの花嫁』ネタバレあらすじと感想

フランケンシュタインの花嫁

コメディ度:3/10

グロ度:1/10

感動:2/10

リアリティ:1/10

人に勧めやすいか:5/10

満足度:4/10

目次

作品情報

1935年製作/アメリカ/上映時間75分
原題:The Bride of Frankenstein

監督:ジェームズ・ホエール

脚本:ウィリアム・ハールバット

原作:ジョン・L・ボルダーストン、ウィリアム・ハールバット

撮影:ジョン・J・メスコール

美術:チャールズ・ホール

音楽:フランツ・ワックスマン

出演:ボリス・カーロフ、コリン・クライブ、バレリー・ホブソン、エルザ・ランチェスター、エルザ・ランチェスター、アーネスト・セジガー

あらすじ

前作「フランケンシュタイン」には続きがあった。死んだと思われていた怪物は生きており、再び市内は恐怖に包まれる。さらに二度と怪物を作らないと決めたヘンリーの元にある博士が現れ...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

屋敷で会談するバイロン卿は、シェリー夫人に彼女の著作『フランケンシュタイン』を絶賛していた。夫シェリーは終わりかたがあっけないと不満を述べるが、夫人は「物語には続きがあるの」と返答して物語の続きを語り始める。


前作で燃やされた風車小屋の火が消えかけ、市長は解散を告げた。娘マリアを殺されたハンスは妻の制止を振りほどき、怪物の死を見届けるために焼け跡に入ったが地下水道に落ちてしまう。怪物はその中で生き延びていた。ハンスは頭を押さえつけられて溺死。次いでハンスの妻も怪物に投げ飛ばされて死亡した。
メイドのミニーはその場に居合わせ、屋敷に戻ると「怪物が生きていた」と叫ぶが、執事のハーミットは「見間違いだろう」と相手にしない。

 

フランケンシュタイン邸にヘンリーの遺体が運ばれる。しかし、彼は生きていた。
ヘンリーは怪物が創れたのだから不老不死も実現出来るのではと考え初めていた。エリザベスはもう研究しないでと大袈裟に怯えて見せる。
そこにプレトリアス博士が訪ねてきた。彼はヘンリーと組みたいという。プレトリアスも生命の創造に関心があり、長年研究を重ねていた。彼はヘンリーに面白いものを見せると自宅に招待。


プレトリアスは小人を作り出すのに成功していた。次は実寸大のものを創ってみたいとヘンリーに声をかけた。しかし、ヘンリーは「これは科学ではない、黒魔術だ」と拒否。するとプレトリアスは怪物の伴侶を創ろうと言い出す。ヘンリーが少し興味を持った。


怪物は森にいた。彼は自身の容姿にコンプレックスを持っており、水面に映る自分を見て苛立つ。その様子を通りすがりの女性が見て悲鳴を上げた。彼女は驚いて川に落下。怪物が助け出したが、触らないでと悲鳴を上げられる。それを聞き付けた猟師が発砲。逃げる怪物を深追いはせず、市長に報告した。

群衆が怪物を探して森に入る。すぐ市民らに捕まった怪物は、警察署の地下牢に監禁されるが鎖を引き千切って脱走した。その過程で何人か殺した。


怪物は森の中でバイオリンの音に導かれ、一軒の小屋にたどり着いた。そこに住むのは盲目の老人で、怪物を友として受け入れた。初めて自分を受け入れてくれる人間に出会い喜ぶ。老人は夕飯をご馳走し、怪物を眠りにつかせた。老人も盲目のせいで今まで孤独な生活をしており、自分と同じ境遇と分かった怪物は涙を流す。

翌日から老人は怪物に言葉を教え始めた。2人は楽しく共同生活を送る。そこに迷子になった猟師がやって来る。乱闘の末、事故で小屋は全焼。


再び荒んだ怪物は墓地の地下に逃げ込んだ。そこに犯罪者を連れたプレトリアスが現れ、少女の墓を荒らし始めた。プレトリアス1人になって怪物が話しかける。プレトリアスは彼に食べ物を恵み、君の女友達を創ってやると語った。


ヘンリーの元に再びプレトリアスが訪れる。エリザベスはヘンリーと共に村を出ようとしているところだった。ヘンリーは協力を拒んだが、プレトリアスは助手を呼ぶと言って怪物を連れてきた。怪物にやれと言われてもヘンリーは首を縦に振らない。怪物はエリザベスを誘拐した。
ヘンリーは彼女を返して貰うため実験に協力することに。
今回も雷を利用して創造が行われた。実験は成功し、怪物の花嫁が誕生。

しかし、花嫁は怪物の姿を見て悲鳴を上げる。これに絶望した怪物は塔を爆破しようとした。そこに囚われたエリザベスの声が響く。怪物はヘンリーに彼女を連れて逃げろと言い、プレトリアスには残れと言った。
そして2人が逃げ終わった頃、怪物は泣きながら塔を爆破。ヘンリーとエリザベスは崩れる塔を遠くから見つめた。

感想

原作者メアリ・シェリーの語りから話が始まったので驚いた。しかもこれ以降1回も出てこないし。

前作よりもコメディの要素が強くなった印象。そのために不要な登場人物が増えた。僕はキャンキャン喚くだけのキャラクターが嫌いなので本作のミニーは本当に駄目。いなくても話は進むしうるさいだけだった。

プレトリアスがボトルに入った小人を見せるシーンでなんかどうでも良くなっちゃた。フランケンシュタインの魅力はぎりぎりありそうなライン上にいる事だと思っていて、小人はさすがにリアリティー無いな。しかもつぎはぎとかでもなくモスラの小美人みたいな感じで世界観が崩れてる。何でもありじゃん。

創られた花嫁に怪物が拒絶されるシーンは笑えたな。こんなに引っ張ってやっぱり駄目なのかよって。そのあと絶望して塔を爆破するのもなかなか良かった。ただヘンリーとエリザベスを逃がすのは違うかなと思う。生存するのは構わないんだけど怪物に情が芽生えたみたいなのはいらなかった。

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