映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

安い物には理由がある 映画『18番区 悪魔のタワー』ネタバレあらすじと感想

18番区 悪魔のタワー

コメディ度:2/10

グロ度:1/10

感動:1/10

リアリティ:1/10

人に勧めやすいか:3/10

満足度:4/10

目次

www.youtube.com

作品情報

2013年製作/ロシア/上映時間88分

原題:Владение 18

米題:Vladenie 18

監督:スビアトスラフ・ポドガエフスキー
製作:ドミトリー・フェドトキン、グレブ・ククシキン、アナスタシア・シプリナ、ロディオン・パブリウチク
製作総指揮:アレクセイ・ウスペンスキー
撮影:ニコライ・オルロフ
美術:アンドレイ・フィロノフ

出演:ドミトリ・エンダルセフ、マリヤ・フォミナ、セルゲイ・コルモゴロフ、ボリス・ポルニン、ヴィクトリヤ・ライコワ、ヴィクトル・ソロビョフ

あらすじ

新婚カップルは慈善事業からの支援を受けて念願のマンションを買った。しかし入居して早々奇妙なことが起き始めた。身寄りの無い2人は解決を図るが...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

72号室から右手を血に濡らした女性が出てきた。杖をもった老人がやって来て彼女を介抱する。

 

新婚夫婦マックスとスベタが不動産屋と相談していた。慈善プログラムつきの物件があり、格安で購入できるという。

住所はバイオレットヒル18番区画。早速内見にむかうとド田舎に一本だけポツンとマンションが立っていた。不動産屋いわくこれから商業施設が立ち並び、賑わう予定。彼は管理人兼警備員のユーリを紹介した。ユーリは粗暴な態度で、スベタは露骨に嫌な顔をした。

内見するのは8階。しかし、エレベーターがまだ接続されておらず階段で移動。電気がまだ完全に通っていないらしい。建物には既に数人が入居していた。

案内された部屋でスベタはピアスを拾った。2人は部屋を気に入り、入居を決める。部屋番号は72号室。


入居祝いに友人のバンヤとキュシャがやってくる。彼らはプレゼントにと子猫を渡したが、スベタが触れると暴れだし、手を引っ掻いて逃げてしまった。マックスが探しに行く。しかし途中、1階に人影を見た彼はそれを追った。そこをユーリに見られてしまう。非住居区域を歩くなと怒られてしまった。
結局猫は戻らず、部屋に戻ってホームパーティー。マックスはweb関連の仕事についている。夫妻は2人にビデオを見せようとしたが停電。キリが良いので2人は帰っていった。

その晩、妻は夢を見て目を覚ます。起きると人影が見えたが、明かりを付けるとそれは消えた。


朝マックスは車で不動産屋に行く。妻は1人でいることを不安に思っていた。彼女が猫を探していると代わりに鳥の死体を見つけた。気味悪く思い部屋に戻ろうとすると冒頭の老人とユーリが何かを話している。


マックスは不動産屋に書類を貰うと出資者が誰なのか聞いた。不動産屋は忙しいと答えをはぐらかす。
マックスが帰宅し、階段を歩いているとまたも人影が見えた。人影を追うと40号室に入っていった。ノックをしても出てもらえず、ためしにドアノブを捻るとドアが開く。それと同時停電が起きた。中を見るとクモの巣が張っていて、とても人が住んでいるとは思えない。さらに部屋の隅には夫婦の遺体が鎮座しており、大量の虫が覆っていた。マックスは急いで部屋を出て自室に帰った。


部屋に入ると警察に通報。
やって来た警察にユーリが対応していた。彼はマックスが酔って変なことを言ったと証言。
マックスは警部に事情を説明、40号室に向かった。
妻はそのころ新規住宅ビルの噂話を調べていた。幽霊の話や教団がぐるになって入居者を襲う話が見つかる。
40号室には何も異変がなく、警察は怒って帰る。マックスはユーリに住居者を紹介してほしいと頼んだが、彼らに迷惑をかけるなと忠告された。


朝マックスはスベタが蛆まみれのババアになる悪夢を見て目を覚ました。
マックスは探偵に相談。話を聞いた彼は不動産屋と管理人が結託して夫婦を追い出そうとしているのではと考えた。部屋を高値で買わせておいて安値で売らせる。夫妻は孤児であり、身寄りがないため相談できる人がいなかった。
探偵デニスは明日、住宅に出向いて周囲に聞き込みを行うと言った。マックスはゲートのカギを彼に預けた。

スベタが入浴していると今度近くに部屋を買うという、カップルのジェンヤとターニャが訪ねてきた。スベタは快く受け入れ、入居しない方がいいとアドバイス。ターニャのピアスには見覚えがあった。内見しているときに落ちていたピアス。それに気づくとカップルの体は朽ちていき、私たちはこの部屋で死んだと話し始めた。
このときスベタは幻覚を見ており、彼女はバスタブで溺れていた。ちょうど帰って来たマックスが助け出す。
スベタはピアスを窓から投げ捨てた。バンヤとキュシャに電話して助けてもらおうと考えたが、彼らは2日も電話に出ていない。
2人は上の階の住民に話を聞くことにする。その様子をカメラで見ていたユーリが駆けつけて2人を止めた。

 

翌朝、約束通りにデニスがやって来た。ゲートの前で電話をかけるが酔って寝たマックスは着信に気づかない。マックスになにかあったと考え、預かっていたゲートのカギを使ってアパートに侵入。聞き込みをしようと7号室のドアを叩いたが誰もでなかった。階段を登っていると悪霊に襲われて倒れ混んでしまう。そこにユーリがやって来てデニスをテープで拘束した。


約束の時間を大幅に過ぎて目を覚ましたマックスは探偵事務所に連絡。デニスからの預かりものがあると聞いた彼は事務所に向かった。


スベタが残る部屋にまたも来訪者。皮膚のただれた男が立っており、彼女は包丁を構えた。カギが開けられ、ドアが開く。そこにいたのはマックスだった。スベタに包丁を話させると2人は熱く包容。
デニスの残した書類に目を通した。そこには今までの入居者が載っており2人の見た幽霊も載っていた。


2人は上の住民にどうにかして話を聞こうとする。
スベタがユーリにゲートのカギが壊れたと言って、直している間にマックスが話を聞く作戦。
上の階の住民は女性でゾヤと名乗った(オープニングの女性)。腕には子猫が抱かれている。彼女は広場恐怖症で外に出られない。

マックスはゾヤに書類を見せた。ゾヤはユーラ(彼女はなぜかユーリをユーラと呼ぶ)に見つかったら大変だからすぐに帰れといった。マックスは気を逸らしていることを説明。するとゾヤは何が起きているのか話し出した。父とユーラが手伝って姉が殺したと。
ゾヤは双子に生まれ、姉の名はベラ。双子の出産で母は死に、父は再婚。父はユーラを雇った。

ある日ベラの運転する車が対向車線に突っ込み、家族連れの車に正面衝突。ベラは生き残ったが昏睡状態。父は金で解決を図ったが、遺族からは金を投げ返され呪ってやると告げられた。父はベラを何とか治そうと名医に見せたが、目を覚ますことはないだろうと返された。父は田舎で療養させることに。そこにタランという魔術医がやって来た。ベラを見た彼は魂は治せないが、立たせることは出来ると治療。しかし甦ったベラはベラではなかった。ある日父の悲鳴が聞こえ、ゾヤが部屋に入ると義母が死んでいて父は地を這っていた。ベラはそれを虚しい目で見ている。以降ベラは発作のように激高するようになった。唯一おさめる方法は人を殺すこと。金も人も失った父は慈善プログラムを立ち上げ、生け贄を招くことにした。
マックスは話を聞いてゾヤに知っていてなにもしなかったのかとキレる。ゾヤは怖くてなにも出来なかったという。

 

見張りのスベタがユーリに気付かれた。マックスに電話を入れ、彼女は部屋に戻る。しかし焦ったせいで階を間違えた。それを聞いたマックスはスベタを探しに向かう。
監視カメラの録画を見たユーリはゾヤの父ピーター(オープニングの老人)に連絡をいれる。ピーターの部屋にはベラがいた。
マックスは停電した廊下でベラと遭遇。彼女は人と思えぬ挙動で彼を襲った。何とか逃げ出したマックスはスベタのいる部屋に到着。
ベラは別の部屋に入った。そこにはデニスが監禁されており、ベラが襲いかかる。

 

夫婦は部屋に戻って荷造りをする。出ていこうとしたとき、何かが扉をノックした。女は自分をゾヤだと名乗った。マックスはゾヤが外に出られないことを知っている。彼は扉を開けようとしなかった。しかし、スベタは事情を知らず、扉を開けてしまう。

正体はゾヤだった。彼女は夫婦と協力し、逃げようとしている。
部屋に銃をもったユーリとピーターがやって来る。扉を開けた瞬間、隠れていたマックスがとんかちで頭を殴ったことでユーリは気絶。
次いで銃を抜いたピーターにベラが話しかける。実は先ほど部屋に入ったのはゾヤでなくベラだった。ピーターを持ち上げると窓から投げ捨てる。
次いでユーリのもとに向かう。実は彼は昔、孤児院の先生をしており、児童虐待で逮捕された。その被害者こそスベタであった。ベラはユーリを宙に持ち上げるとスベタにナイフを渡たす。スベタはそれを拒み、マックスはナイフを拾ってベラに向ける。しかし、マックスは吹っ飛ばされ、ユーリは首をおられて死んだ。
ベラはマックスにゾヤを連れてくるように指示。スベタを人質に取られたマックスは従う。
指示通りゾヤを連れてきたがベラは約束を守らなかった。スベタを壁に叩きつけて殺してしまう。怒り狂ったマックスが発砲するがダメージはない。彼はベラに首を絞められて絶命。隙をついたゾヤがベラにナイフを刺した。
死んだかと思われたが、口から黒い煙のような物がでてきてゾヤの中に入り込む。


夫婦は幽霊となって部屋にとりついた。彼らの見る窓の外ではゾヤがゲートを抜けて外に出ようとしていた。

 感想

ロシア産ホラー映画とは珍しいなと思い鑑賞。本作しか見ていないのできっと偏見なのだろうが他国のホラーと少し違った印象を受けた。

目立った点として心霊現象に強弱がない。

他のホラー映画において幽霊はなかなか姿を見せず、序盤は物音がするとかのレベルだと思うのだが、本作では初っぱなから悪夢を見始めた。

怖がらせるシーンがはっきりしており、幻覚もしくは夢ということにして死体や幽霊をバンバン映す。同じようなシーンが多く単純に演出の幅が狭いと感じた。

最後の煙とかもそうなんだけど演出や説明が過剰と思うシーンがチラホラ。全体的に未知に対する恐怖が極端に削がれていた。良く言えば分かりやすいんだけどね。

あとジャンプスケアが多くて個人的にイヤ。

思いの外、話はちゃんと作られていて良かった。核心となる部分を全部ゾヤに喋らせたのはどうかと思うけど。

18番区 悪魔のタワー

18番区 悪魔のタワー

  • 発売日: 2020/06/24
  • メディア: Prime Video
 

 

Amazonプライム・ビデオ

Amazonプライム・ビデオ

  • 発売日: 2020/07/08
  • メディア: アプリ
 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村