映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

優しげな笑顔に潜む素顔 映画『シェルター 狂気の秘密』ネタバレあらすじと感想

シェルター 狂気の秘密

コメディ度:1/10

グロ度:1/10

感動:1/10

リアリティ:4/10

人に勧めやすいか:4/10

満足度:7/10

目次

作品情報

 

2008年製作/カナダ/上映時間82

原題:Harm's Way

監督:メラニー・オア

出演:キャスリーン・クインラン、イングリッド・カヴェラルス、ハンナ・ロックナー、ダン・ペトロニエヴィッチ

あらすじ

ダーリーンは娘を連れて街から遠くにあるシェルターハウスへ逃げ込んだ。ここは虐待を受けた女性たちを匿う施設で、管理人のビーは快く2人を迎えた。しかしビーの行動にはどこか違和感があり...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

部屋の一角に残る血溜まりを女性がスポンジで掃除する。荷物を1つのかばんに納めた。
女性ダーリーンはDVを受けているようで目の周りにアザがある。娘ビクトリアとある女性に相談し、誰にも知られずに暮らせる家(シェルターハウス)を紹介して貰った。
2人は車で家を目指すが、かなりの田舎でビクトリアはどのくらい滞在するかも聞かされていなかった。


家主の女性ビーが暖かく迎え入れる。名前は聞かないし、何で来たのかも言う必要はない。泊まるか泊まらないかは自由とビーは言う。
ビーはルールを告げた。家のフェンスからは出ない、滞在費は取らないが農作業を手伝う、依存性のあるものは持ち込まない。
3人で夕食をとったがビーはあまり食べなかった。彼女は動物が食べるから無駄にはならないと言い、納屋に向かっていった。
その晩、ビーは追われているなら車を隠した方がいいと提案。確かに車は家の真ん前に停めてあった。ダーリーンは別に追われてる訳ではないと言い、雨が降っていることもあり、翌朝動かすことに。
案内された寝室に入るとクローゼットに前宿泊者の衣服が残っていた。ビーが去ったあとダーリーンは隠していた酒を飲んだ。彼女はDVを振るう旦那を包丁で刺し殺した様子。


翌朝車を移動すると、鍵を預かるとビーに言われる。そして彼女は1つの納屋を指差し、あそこには入るなと忠告した。
野菜の収穫、洗濯物など日課をこなしていった。そこにある男がやって来る。彼はマディという女性を探していた。マディを出せと言われてもダーリーンには誰かも分からない。ドアを何度も殴っているところにビーが現れ、銃を突きつけて帰らせた。
その夜ビーにもっと遠くに逃げるべきか相談したが、ビーは引き留めた。
深夜、ダーリーンがタバコを吸いに隠れて外へ出る。そのとき納屋の電気が消えるのを見た。気づかれないように急いで部屋に戻る。

翌朝、ダーリーンが納屋に行きたいと頼むがビーは近寄るなと却下。他にやることがあると言い、ヤギの柵を直させた。
ビクトリアが作業を見ながら絵を描いていると、ビーが良いところに連れていくと彼女の作業部屋に案内した。そこで彼女は普段絵を描いており、ビクトリアにキャンバスをプレゼント。
ダーリーンはビーが居なくなったのでこっそりと納屋に向かう。そこには今までの宿泊者のものであろう荷物が大量に積まれていた。さらに奥へ進むと女性が監禁されていた。
急いで家に戻ったダーリーンは荷物を集めてビクトリアと出ていこうとする。
そんなとき警察がやって来た。ダーリーンらも警察に追われていたので指示通りクローゼットに隠れる。
警察はビーの家に滞在した女性が度々失踪しているので定期的に聞き込みに来ていた。しかし今回の目的はダーリーンとビクトリア。用事を済ませた警察は帰っていった。


ダーリーンがなぜ出ていこうとするのかビーが問い詰める。問答の最中、ダーリーンは隠していたタバコを落としてしまった。ビーはバチギレ、ダーリーンを部屋に監禁。
ダーリーンがビンタされる音を聞いたビクトリアは台所の肉切り包丁をベッドに隠した。
その晩ビーは羊を屠殺した。肉切り包丁がないとビクトリアに尋ねる。彼女は包丁を渡したが枕の下にナイフを隠し持っていた。


朝食の際、今夜は全員同じ場所で寝るとビーが宣言。
ビーとビクトリアはこの日も絵を描いていた。ビーが赤ずきんの話を聞かせる。本当の赤ずきんは男なんて出てこない。女の強さを表した話だと。
ダーリーンが警察の置いていった資料を見て納屋の女性こそマディだと知る。急いで納屋に向かいマディに事実を確認。マディはビーにやられたと言い、すぐに逃げろと忠告。
ダーリーンは助けを呼びに道路を走ったが、それをビーが車ではねた。
トランクに押し込もうとしていると偶然警察が通りかかる。彼女はエンストしたと言い、その場を凌いだ。

 

家に帰ったビーはビクトリアに貴方は捨てられと告げた。
ヤギの死体を2人で捨てに行く。ヤギを入れた黒い袋を森に置いた。こうするとコヨーテが食べに来るという。

その帰り、車に付いた血痕を見てビクトリアは走り出した。家に入り部屋に籠る。
家には斧を持ったマディの旦那が進入しており、マディを探し回っていた。それに気づいたビーはショットガンを構える。発泡と同時、マディの旦那が斧を投げた。弾は腹部に命中し、旦那は絶命。斧はビーの太ももに刺さった。ビーが必死にビクトリアを呼ぶが彼女は助けに行かない。
ビーはビクトリアが自分の言うことを聞かないのはダーリーンが生きてるせいだと考え、納屋に監禁したダーリーンを殺しに向かう。斧を振り上げた瞬間、ビクトリアがビーの背中をナイフで刺した。


実はダーリーンの夫を殺したのはビクトリアであり、彼女は殺人に対する抵抗が少なかった。

その後ダーリーンを助けるのかと思いきや、ママの言うことを聞いて良かったことなんてないと言い残すと、鎖に繋がれたままのダーリーンを放置。

飼われていたヤギを解放するとどこかへ去っていった。

感想

序盤からずっとダーリーンが駄目な母親過ぎてフラストレーションが溜まったが、ラストでこの人格すらも意味があったと判明する。序盤の娘に対する厳しい態度も、殺人鬼である娘の手綱をなんとか握ろうとしている描写に変わった。ビーが女性を監禁していると知ると、ビクトリアとビーのどちらも刺激しないように立ち回ろうと努力する。色々と考えた上での行動と思うとラストは少し寂しい。

この作品の主要人物3人はどこか変なところがあるのだが、その全てが伏線になっており考えながら観ると全ての謎が解けるようになっているため、とても楽しめた。なんて言うのだろうか、現代文の様にこのキャラクターの心境はと聞かれて答えられるようになる感じ。

グロテスクな表現は控えられており、万人が観られるレベル。とても面白いかと聞かれるとそうでもないが、つまらなくもない。人に勧めたくなるような作品ではないけれど観て後悔はしなかった。

 

同監督作品

sottou-hurann.hatenablog.com

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