映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

アルゼンチンホラーはいかがですか 映画『ルームズ・フォー・ツーリスト』ネタバレあらすじと感想

ルームズ・フォー・ツーリスト

コメディ度:2/10

グロ度:3/10

感動:1/10

リアリティ:5/10

人に勧めやすいか:4/10

満足度:5/10

目次

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作品情報

2004年/アルゼンチン/上映時間92分

原題 :Habitaciones Para Turistas(米題:Rooms For Tourists)
監督 :アドリアン・ガルシア・ボグリアーノ
音楽 :ヒルリオ・ガラッソー・リモロ
脚本 :アドリアン・ガルシア・ボグリアーノ/ラミロ・ガルシア・ボグリアーノ
撮影 :ダリオ・ベレメオ

出演 :エレナ・シシリトー、ジメナ・クロコ、マリエラ・ムジカ、ブレンダ・ヴェラ、ビクトリア・ウィッテンバーグ

 

あらすじ

都会から田舎にやってきた5人の少女たち。彼女らはその日、名も知らない町で一晩夜を明かさなければならなかった。飛び込んだ部屋で一夜を楽しむ彼女たちだったが、暗闇の地下室で一人の少女があるものを発見する...。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

少女が犬と戯れている。犬が何かの臭いをかぎつけ、隣家のフェンスの穴をくぐって行ってしまった。

犬がごみを漁ると胎児の遺体が。家主が知られたことに気付き、犬と少女を石で撲殺。

 

若い女性5人シルビア、テーダ、エレナ、ルース、リディアがバスから降り、サン・ラモンという町に到着。彼女らは偶然にも全員がトリニダートという町を目指していた。この町で降りたのは電車に乗り換えるためであり、一行は会話をしつつ駅を探した。

町には人気が無く、かろうじて開いていた商店の主人に聞くと今日は教会の救済の日。時間に余裕があったので見学すると、カリスマ的な伝道師のオラシオが胡散臭い悪魔払いをしていた。

気味悪く思いながら駅に着くと、電車が早く出発していた。駅舎のレーベンによると電車は明日まで来ない。

 

悩んでいるところにネスターという青年がやってきた。彼は旅人に部屋を貸しているといい、彼女らは今夜の宿を手に入れる。彼は食品を買ってから送ると言い、彼女らは公園で待つことに。

心配性なテーダは先ほどの教会で電話を見つけており、隠れて家に電話をかける。朝7:00にこの電話へ父に電話をかけるよう頼んだ。

買い物を済ませたネスターに車で屋敷まで乗せていってもらう。到着した頃には夜になっており、屋敷は大きな豪邸だった。屋敷の中には弟のマキシがいた。

部屋は1階で1人1部屋与えられ、上の階には兄弟と死んだ母の部屋があると告げられる。

テーダは窓の外に盲目の女性を見かけた。ベッドで軽く休息するとマスクを被った大柄な男が女性を捌く夢を見た。

先ほどの女性はタマラといい、盲目であるがゆえに迷子になってよく敷地に入り込むとのこと。

夕食には伝道師のオラシオも招かれていた。食事の際に宗教の話になったが、彼はキリスト教徒でありながら独特の思想を持っていた。リディアが母の死因について尋ねると、マキシが答える。死因は焼死だった。

食後テーダがエレナの部屋に行く。テーダは最近悪夢を見るようになって悩んでいた。

シルビアがベッドで本を読んでいると、近づいてくる足音が聞こえた。彼女が床に耳を当てると、背後にいた何者かが首めがけて出刃包丁を振り下ろした。

悲鳴を聞いて他の4人が駆けつけるが、時すでに遅くシルビアが惨殺された後だった。

彼女らは屋敷から逃げようとするが、扉は開かず、窓も塞がれている。

 

4人で固まって歩いていたが、ルースが灯りを落として遅れてしまう。そこに現れた大柄なマスクの男が彼女の首にヒモをくくり、何かの肉を食べさせ、ナイフを突き立てた。刺されそうになったところを他の3人が武器を持って助ける。

ある部屋に立て籠ったとき、テーダは幻覚を見た。テーダがフラフラと歩いていると床が抜けて下に落下。エレナが助けに行こうとするが他の2人に説得され、救出は脱出したあとに。

3人が音のなる部屋に入るとタマラが床を叩いていた。盲目だから安心と3人はタマラの後を付いていくことに。タマラの入ったとおぼしき部屋を開けると刃が振り下ろされる罠があった。ルースの首に当たる直前、リディアが手で受けて負傷。

テーダは夕飯を食べた食堂に落ちていた。目を覚ました彼女はマスクの男に追われて地下室に逃げこむ。男は走って追いかけ、配管に頭をぶつけて気絶。

食堂に三人もやってきた。そこにネスターとマキシが近寄る。マキシが言うには自分等も被害者であり、あの狂人は放っておけと言う。ネスターを人質にとり、マキシを地下室に閉じ込めた。ネスターに尋問しているとマキシがドアに向けてショットガンを放つ。弾はリディアの顔面に命中。ネスターはマキシの元に逃げた。

 

逃げ惑うエレナとルースにテーダが合流。窓のあるシルビアの部屋に向かう。窓は塞がれていたが、部屋の地下に秘密の通路があった。

マスクの男はここを通ってシルビアを殺したと思われる。通路を通りながらそんな話をしているとマスクの男が現れた。男はエレナの足にナイフを刺し、止めを刺そうとしている。寸前、テーダが拾った斧を男の頭に振り下ろした。男の正体は町にいた若者だった。

ルースは男が現れたときに梯子を登って上に逃げていた。そして何者かに襲われて解体された。

 

エレナとテーダはなんとか外に出て、オープニングの破れたフェンスをくぐり、森を走った。エレナは足に怪我を負っており、これ以上は歩けない。木陰で休み、身の上話を始めた。ここで分ったのだが、5人はみんな中絶手術を受けるためにトリニダートを目指していた。彼女らはお互いに肩を貸し合って、眠りについた。

 

翌朝、2人は無事に目を覚まし、駅に移動。

駅舎のレーベンに警察と消防を呼んでもらう。彼は電話をかけるが、その電話線は切れていた。テーダはルーベンもグルだと気づき、急いで外に出る。

エレナを担いで町に戻り、無駄とは分かりつつも助けを求めた。そこにオラシオと武装した住民がやってきた。いわくロマーニ医師がこの町に中絶を望む人々を送り込み、この町はそういった人間を殺して中絶費用を奪うことで成り立っていた。

町の住民がテーダを殺そうとしたとき、教会の電話が鳴った。テーダは急いで電話をとり、父に妊娠をしたことを告げ、サン・ラモンの人々に良くして貰ったと言った。殺せなくなったオラシオは彼女を父親の元まで送り届けた。

 

しかし、目を離した隙に父親は殺され、テーダは何者かに両目をナイフで潰された。

感想

アルゼンチンのホラー映画と言うことで興味を惹かれて視聴。以前観たテリファイドもアルゼンチンだったはず。テリファイドはそこそこ良かった。

本作は全編モノクロ。ただ意味があるのかと言われるとそうでもない。目には付くけど必要性は感じなかった。DVDパッケージ裏には超残酷スプラッターなんて書かれていたけどたいしたことは無い。

良い点は理不尽系のホラーと思いきや、動機がちゃんとしてるところかな。中絶患者は隠れて受けに来るから足が着かないし、大金を持ち歩いていることに目を付けたのは賢い。妊娠に関しても序盤から伏線が張ってあり、納得ができる。脚本がとても優れていると思ったよ。

嫌だった点は音だね。テーダが恐怖を感じる度にネズミ除けの超音波みたいなのが流れる。確かに不快に感じたが、映画に求める不快さでは無い。ずっと聞いていたら気分悪くなりそう。

ただラストは意味が分らなかった。町の外にも住民たちの一派がいたってこと?唐突だし説明一切無し。ラストさえなければ良かったのに...。

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