映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

屍体とし・た・い。『ネクロマンティック』ストーリーと感想※ネタバレあり

ネクロマンティック

コメディ度:1/10

グロ度:8/10

感動:7/10

リアリティ:4/10

人に勧めやすいか:1/10

満足度:10/10

目次

www.youtube.com

作品情報

1987年製作/ドイツ/上映時間72分
原題:Nekromantik
配給:「ネクロマンティック」上映委員会

監督・編集:ユルグ・ブットゲライト

製作:マンフレッド・O・イェリンスキー

撮影:ウーエ・ボーラ

音楽:ダクタリ・ロレンツ

出演:ダクタリ・ロレンツ、ベアトリス・M、ハラルド・ランド、スーシャ・コルステッド、ヘンケ・S

 

あらすじ

死体清掃会社で働くロベルト。 誰もが嫌がるその仕事だが、彼にとっては趣味と実益を兼ねた物だった。そう、彼はネクロフィリア(死体愛好)で、仕事を通して手に入れた死体の一部を保存鑑賞する事を、 最大の至福としていた。 そして同嗜好の趣味を持つガールフレンドのベティと共に、そのコレクションを楽しんでいたのだった。そんなある日、 彼は仕事で、事故死でありながら、全身が綺麗に揃った死体に出会う。そして白骨化した死体を運ぶ事となった彼は、密かにその死体を自宅に 持ち帰ってしまう。 その見事なまでの死体を目にし、興奮しながら喜ぶベティは、 スチールパイプを死体の股間部分に突き立て、そのままベッドでロベルトも交えて、禁断の行為に耽るのだった…。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

女性が暗い草原で立ち小便するのを車で待つ男性が急かした。止まる車を後続車が煽る。女に地図を読ませるが読めない。苛立った男が地図を見たとき、車は通行止めに気づかず突っ込んだ。

 

翌朝、女性は上半身と下半身がちぎれた状態で車から飛び出ており、男性は運転席で左目がどろりと垂れていた。

そこに“ジョーの道路清掃”の社員がバンに乗ってやってくる。彼らは慣れた手つきで2人の遺体を死体袋に詰め、会社に帰った。

会社に着くと、隊長のブルーノは社長にメンバーのロベルトがノロすぎると相談した。社長はまだ入社したてだとたしなめた。

 

ロベルトは趣味として遺体の一部を持ち帰り、コレクションしていた。先ほど盗んだ左目と心臓をホルマリンに浸ける。彼の部屋には胎児や眼球、手、骨といったコレクションが飾られていた。

彼は同じ趣味を持つ彼女のベティと同棲している。

彼女が血のように赤い風呂に入っている間、シュマトケはテレビを観ながら遺体の解剖とウサギの解体を交互に空想した。

 

どこかの住宅で青年が青リンゴを収穫する。隣の家の男性が酒を飲みながら銃で遊んでいると、暴発して青年の首に着弾。慌てて死んだ青年を池に捨てた。

 

ある日、ジョーの道路清掃が池に呼ばれる。死体を引き上げ、チームの今日の仕事は終わり。ロベルトはブルーノに後の仕事を任された。

これをチャンスとみた彼は引き上げた遺体をまるごと家に持ち帰った。これにはベティも大喜び。早速家の家具からちょうどいい大きさのパイプを切り出してディルドを作り、行為に及んだ。

腐った死体に体を重ね、体中を舐めまわす。ロベルトも混ざり3P状態。

 

翌日、同僚からロベルトのロッカーが臭いと苦情が。度重なる苦情からロベルトはクビに。その頃ベティは死体と添い寝しながら詩集を読み、行為に及んでいた。

ロベルトが帰宅し、クビになったと告げるとベティはロベルトを強く責めた。後日ベティは置き手紙を残し、死体と共に去ってしまう。

ロベルトは猫を拾ってきた。彼は保管していた心臓を食べさせたと思えば、袋にくるんで壁に打ち付けて殺した。

風呂に入り、吊るした猫の死体を見つめる。血が垂れてきて風呂水は赤く染まっていた。立ち上がり、猫の臓物を手に取った彼は石鹸のように体になびる。

その夜ロベルトは映画館に行き、スラッシャー映画を観た。映画の内容は殺人鬼が女性を追い詰め、吊し上げて痛めつけるといった物。彼は途中で退室した。

 

帰宅し、薬を飲んで眠りにつく。夢の中で彼は朽ちた死体として目を覚まし、女性から腐った生首を貰う。そして生首を使い、女性とキャッチボールを始めた。

その後ウサギの死体を振り回して遊ぶ。

 

また夜、車で娼婦を買って墓に向かった。墓石の上で行為を始めるが、シュマトケは勃たない。娼婦にバカにされて怒った彼は首を絞めて殺した。そして遺体と行為を致す。

しかしそのまま寝てしまい、翌朝墓守に起こされた。彼はとっさにスコップを取って墓守を切り株に(上顎を切断)

シュマトケは少年のように草原を駆け回る。

 

彼は自室のベッドで自害を決意。包丁を腹に突き立て自ら何度も刺した。

刺す度に飛び散る血液と精液。ウサギ解体の逆再生が流れる。

 

彼は死に、簡素な墓が建てられた。

その墓にヒールを履いた何者かがスコップを突き立てる。

感想

この映画はグロテスクだし、倫理的にいけない内容なんだけど、スッキリ観れるし何ならちょっと感動した。ラストの腹刺しながら絶頂するシーンが開放的というか何というか...。彼は自分の難儀な性的嗜好に振り回されてきたり、気弱な性格もあって今まで生きずらかったと思われる。そのしがらみから抜け出した開放感が馬鹿みたいな映像で表現されてて、こっちも嬉しくなった。

死体との性交シーンが先立って有名だけどいろいろな意味でラストの方が印象的。性交シーンも汚くて最高だけどね。眼球咥えて元に戻すとことか。

この映画はウサギと猫ががっつり殺されるからそこは注意。

予告編でも流れてるけどこのBGMが最高に良いのよ。主要なシーンで大体かかってるんだけど、雄大さと不穏さが相まってグロテスクなシーンがまるで芸術のように思える。

人には勧めないけど僕は凄く好き。

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