映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

突然の電話にはご注意を!『コンプライアンス 服従の心理』ストーリーと感想※ネタバレあり

コンプライアンス 服従の心理

コメディ度:2/10

グロ度:1/10

感動:1/10

リアリティ:10/10

人に勧めやすいか:3/10

満足度:7/10

目次

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作品情報

2012年製作/アメリカ/上映時間90

原題:Compliance

配給:アットエンタテインメント

監督・脚本:クレイグ・ゾベル

製作:ソフィア・リン、リサ・マスカット、タイラー・デビッドソン、テオ・セナ、クレイグ・ゾベル

製作総指揮:デビッド・ゴードン・グリーン、ジェームズ・ベルファー、カリーナ・アルブズ

撮影:アダム・ストーン

美術:マシュー・マン

編集:ジェーン・リッツォ

音楽:ヘザー・マッキントッシュ

出演:アン・ダウド、ドリーマ・ウォーカー、パット・ヒーリー、ビル・キャンプ

あらすじ

アメリカのあるファーストフード店で店長を務めるサンドラのもとに、警察官と名乗る男から電話が入る。男は女性定員のベッキーに窃盗の疑いがあると言い、サンドラに対してベッキーの身体検査を命じる。警察官の言うことならばと指示に従ったサンドラだったが……。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

アメリカ、オハイオ州サウスエンド、冬のある日。

ファストフード店、店長のサンドラは頭を悩ませていた。前日にスタッフの誰かが冷凍庫を閉め忘れ、1430ドル分の材料がダメになってしまった。急いで手配をしたが、ベーコンとピクルスは品薄。本部には伝えておらず、搬入業者には呆れられた。しかも今日は金曜で夜には多忙を極める。さらに本部の人が覆面調査に来る日。災難が重なった。

仕事が終わった整備士のハロルドはあとで新製品を試しに食べに店へ来るとサンドラに告げて帰る。

朝のミーティングで従業員に冷凍庫と覆面調査の件を伝え、業務開始。

 

何時間か経ち、仕事が忙しくなり始めた頃に一本の電話がかかった。電話に応対したのは、店長のサンドラ。電話の相手はダニエルズ刑事と名乗り、店の本部長からサンドラにかけろと指示されたという。

つい先ほどこの店で従業員による窃盗事件が発生した。レジ担当で金髪のとダニエルズ刑事が言いかけた時、サンドラはベッキーねと先走った。

ベッキーから金を盗まれたという通報があり、張り込みの警官もそれを確認したとダニエルズ刑事は言った。ベッキーは別の事件でも調査中で、張り込みがついていたという。

レジを担当していたベッキーを呼び出し、代わりに副店長のマーティを置いた。ダニエルズ刑事は彼女のバッグやポケットを探れ、携帯は取り上げろと指示。

ベッキーはサンドラに無実を訴えるが、サンドラは警察の指示だからと話を聞かない。

ベッキーの持ち物に不審な点はないと告げると、今度は着ている服を脱がせて身体を調べろと言う。さすがに嫌がるサンドラに、すかさずダニエルズ刑事は到着までに金が出てこないとベッキーは拘留されると言った。

サンドラは社則ではこういった場合2人の立ち会いが必要だとマーティを呼んだ。

電話がベッキーに代わり、ダニエルズ刑事は君に前科がないか、調べたらすぐ分かるぞと脅し、兄弟はどうだと尋ねた。

ベッキーは、兄がいると口を滑らせてしまう。

戻ってきたサンドラにダニエルズ刑事は、ベッキーの兄がマリファナ所持の容疑で現在、家宅捜査をしていると告げた。いつそちらに行けるか分からないが、それまでに金を見つけろとも。

サンドラとマーティの立ち会いのもと、サンドラは服を脱がされ、服や靴に金が隠されていないかチェックされた。ベッキーは下着姿になるが、何も出てこない。

ダニエルズ刑事は下着こそ、隠すのに絶好だと言う。さすがに嫌がりながらベッキーは全裸に。ベッキーはマーティに渡されたエプロンをかけて裸を隠す。

ベッキーの私物と衣服は、サンドラの車に保管するよう指示された。

 

ランチタイムの繁忙期に3人が抜け、店が上手く回らない。店長か副店長のどちらかは店頭にいなければならないため、見張りとして若い男性従業員のケヴィンが呼ばれた。

ケヴィンは事態を聞き、ベッキーも兄もそんなことをするはずがないと言う。

さらにダニエルズ刑事の言うことは無理がある。金が盗まれた状況を聞くと、カウンターに置いた財布から現金を盗まれたという。そんなことは衆人の前で出来るはずもなく、客からそういった申し出はなかった。

しかしダニエルズ刑事は、こっちは法の番人だ、敬語で話せと高圧的な態度を取る。

さらに全裸のベッキーの身体を調査しろと命令される。友人のベッキーにそんなことはできないと、ケヴィンは部屋を飛び出した。

 

電話がサンドラに代わる。

ここで視点はダニエルズ刑事に。実際の彼は刑事などではなく、ただのイタズラ電話する変態だった。

 

サンドラに恋人がいると知ったダニエルズ刑事は、呼び出して見張りを頼めないかと言った。サンドラの彼氏ヴァンは、建築関係の仕事に就いており、その日は金曜なので仲間と飲みに行っていた。サンドラに呼ばれて切り上げ、車で店までやってきた。

ダニエルズ刑事はヴァンに、ベッキーの身体を調べろと言いう。

ヴァンがこの電話はおかしいと気付くが、サンドラは、聞き入れない。まっとうなことを言っても酔っ払いの戯言と流される。しかもこの会話がダニエルズに聞こえており、飲酒運転について責められてしまう。

電話を交代したベッキーには電話は録音されており、裁判の時に心証が悪くなると脅した。ダニエルズ刑事は、ヴァンの前でエプロンを取り、全裸になることをベッキーに要求。

ヴァンに電話を代わるとダニエルズ刑事は、乳輪の大きさを尋ねた。明らかに変なことを言っているが弱みを握られているヴァンは言われたとおりにした。

後ろを向かせてかがませろ、陰部に隠していないか確かめろ、ジャンプさせろと要求はエスカレート。

サンドラが様子を見にやってくる。ベッキーはサンドラに止めてくれと懇願。電話を受け取ったサンドラはヴァンの働きぶりを褒められて大喜び。そそくさと店に戻った。

ダニエルズは先ほどの会話でベッキーのサンドラへの口の利き方がなっていないと、ヴァンに尻を叩くように指示。叩いた音を聞かせろと言う。

ヴァンはベッキーをうつぶせにしてひざの上に乗せ、尻を叩いた。

その後、四つん這いのベッキーとストロー、シンクに溜まった白い垢のカットが意味深に映される。

 

サンドラが控室に帰ってくると、ヴァンが疲れていた。ダニエルズ刑事はヴァンは疲れているようなので帰してやれとサンドラに言った。

ヴァンは店を出て車に乗り込むと友人に電話をかけ、俺は悪いことをしてしまった、今からそっちに言って良いかと話した。

 

ヴァンと入れちがいで、店にハロルドがやってきた。新商品を試しに来たハロルドに、サンドラが見張りを頼む。

ダニエルズ刑事の電話に出たハロルドはすぐ、この電話がおかしいことに気付く。

横でマーティが本部長に電話をかけてみると、本部長は今朝からずっと体調不良で寝ていたと言う。そこでようやくサンドラはイタズラ電話だと気付いた。

ダニエルズ刑事はイタズラ電話がばれた瞬間に電話を切っていた。

 

通報を受けた本物の警察がやってきて、事情聴取をする。

犯人はこの店だけではなく、ファストフード店を狙ってイタズラばかり繰り返していた事が判明。プリペイド式携帯電話を購入した店の防犯カメラから、犯人が特定された。

犯人は妻子のいる、ごく普通の30代の白人男性。勤務先は銀行のコールセンターで、裕福な暮らしをしていた。

ベッキーは弁護士にサンドラを訴えたいと相談したが、ファストフード店を従業員への警告不十分で訴えることを勧められた。

ヴァンはサンドラと口をきかなくなり破局

聴取を受けるサンドラは洗脳されていたと答えた。自分も被害者だとも。質問に答えていくが話がかみ合わない。話を逸らしていき、最後は質問者と出身地について笑いながら話した。

感想

事件を知ってからこの映画を観たから、電話の相手が刑事でない事への驚きはなかった。前情報無しで本作に出会えたらなお楽しめたと思う。

嘘のような事件だが実際に起きたものであり一連の事件は”ストリップサーチいたずら電話詐欺”と呼ばれていて、本作は中でもケンタッキー州マウントワシントンで2004年に起きたものを再現している。多少の違いはあれどたいしたことではないが、実際の方がより過激な気がする。

本作は観ていてとてもストレスが溜まる。犯人の言うことは明らかにむちゃくちゃなのにみんなおとなしく従う。実際の事件がそうなのだからなんとも言えないけど。

何よりもサンドラが最後のシーンで談笑を始めたときに、途中から気付いていたのではと頭によぎった。途中でベッキーに嫉妬しているようなシーンもあったし、電話のせいにしてベッキーを追い詰めたかったのではとも考えられる。実際の事件も都合の良い電話がかかってきてラッキーって感じだったのかも。

画面も変化がないし、地味だから見ていて楽しい映画ではなかったな。題材だけに疲れるし一度観れば十分。観なくてもwiki読んでから当時の映像見れば十分かも。

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