映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

サメVSゾンビ『サンゲリア』ストーリーと感想※ネタバレあり

サンゲリア

コメディ度:2/10

グロ度:5/10

感動:2/10

リアリティ:4/10

人に勧めやすいか:7/10

満足度:10/10

目次

www.youtube.com

作品情報

1979年製作/アメリカ・イタリア合作/上映時間91分
原題:ZOMBI 2
配給:東宝東和

監督:ルチオ・フルチ

脚本:エリザ・ブリガンティ

製作:ウーゴ・トゥッチ、ファブリツィオ・デ・アンジェリス

撮影:セルジオ・サルバーティ

音楽:ファビオ・フリッツィ、ジョルジョ・トゥッチ

出演:イアン・マッカロック、ティサ・ファロー、リチャード・ジョンソン、オルガ・カルラトス

あらすじ

新聞記者のピーターはとある事件を追ってアンという女性と出会う。アンの父親がマツール島に向かったまま行方不明になっているので2人で捜索に向かうことになる。一方マツール島では原因不明の奇病が蔓延していた。この病気にかかって死ぬと、ゾンビとなって蘇り、生きた人間を襲うようになる。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

NY都市部に一隻のヨットが流れ着いた。情報の無い船であり、湾岸警備隊はすぐに巡視船を向かわせた。

呼び掛けるも反応がないため、警備隊が乗り込むことに。

船内を捜索すると肌の腐った大柄な男性が現れる。一人は噛まれて死亡。もう一人の警備隊員は拳銃で応戦。男は海に落ちた。

 

船の持ち主である父の娘アンが取り調べを受ける。しかし、父親がアンティレスに向かって出発した以外なにも知らない。

 

噛まれた警備隊員の検視がおこなわれる。遺体が動き出した。

 

その晩、アンは警察の目を盗んで船内に潜入。同じく潜入していた記者のピーターと出会う。目的の一致した2人は協力することに。

父親はアンに向けて手紙を残していた。父は奇病にかかり、この島マツールから生きて帰れないであろうという遺書だった。2人はマツールを目指す。

 

異国の地に降り立った2人だったが、離島であるマツールには船で行くしかない。ちょうど付近まで行くというブライアンとスーザンの船に乗せて貰えることに。しかしマツールは現地人によると呪われた島。ブライアンらは上陸しないことで合意した。

 

島では医者のメナードが外部との無線を試みていた。繋がらないというと、家内が非難を浴びせる。彼女はゾンビに怯えきっていた。メナードは島の住民の治療とともにゾンビについて研究している。

現地人のミギュエルに家を任せ、メナードは車で島の反対側の診療所まで向かった。

 

マツールに向かう船では島の捜索が難航。小さい島なので地図には載っていない。スーザンが海底の写真を撮りたいと船を止めた。

トップレスに酸素ボンベを背負い海に潜ると、そこにサメが襲いかかった。さらに逃げた先にはゾンビが。2つをなんとか撒くとサメとゾンビが戦い始める。結局腕を噛みちぎったサメの勝ち(?)

助かったスーザンが起きたことを説明するも誰も信用しない。

 

メナード夫人がシャワーを浴びる。それを覗き込むゾンビ。女性は気配に気づいて鍵のかかる部屋に逃げ込む。しかしドアは脆く、尖った破片に目を潰された。

 

その頃四人は島に到着。先ほどのサメの衝突により船が少し壊れている。彼らはとりあえず信号弾を撃って助けを待つことに。

メナードが信号弾に気付いて車で迎えに行く。彼はアンの父親と親しかった。手紙の中身は正しく、父親は死の間際、メナードにアンへの手紙を託した。

NYに流れ着いたヨットは手紙を渡すための物であり、メナードがクルーを乗せて手紙を届けさせていた。その後、一行はゾンビについての説明を受けるが信じない。

 

診療所にメナードの友人フリットが腕を噛まれて運び込まれた。安全であるはずの村にゾンビが出たという。

4人は家内の様子を見てきてくれと13km離れた家に向かわされた。家には女性の遺体とそれを貪り食う大量のゾンビが。4人はすぐに逃げ出す。ひとまず診療所を目指すことに。

道中ゾンビを轢いた車は事故を起こして故障。この事故でピーターは足首を負傷した。歩きでの移動を開始するもピーターはなかなか進めない。そこでピーターとアンを休ませて、スーザンとブライアンが先に進むことに。

しかし、ピーターとアンが休んでいた場所は古い墓地で、地中から伸びてきた手が2人に襲いかかる。叫び声を聞いたブライアンが助けに行くも、1人残されたスーザンがゾンビに首を噛まれ死亡。

夜になりようやく3人は診療所に到着。籠城するが外には大量のゾンビが。今までメナードは科学的な観点から調査を続けていたが何にも当てはまらず、ブードゥの呪いとしか言いようがなかった。彼らは火炎瓶を作るなど迎え撃つ準備を開始。

 

いつの間にか侵入してきたゾンビにメナードが噛まれてしまう。さらに次々と入り込むゾンビ。ついに正面の扉が破られた。3人は火炎瓶と銃で応戦。

なんとか脱出するも外にはスーザンのゾンビが。ブライアンには殺せず、躊躇ううちに噛まれてしまった。ピーターがスーザンを撃ち殺す。

 

ブライアンは噛まれているものの、3人でボートに乗って島を脱出。

その後ブライアンは死んだがゾンビとなって蘇る。遺体は証拠のためにアメリカに運ぶことに。

ボートでラジオを点けるとアメリカがゾンビパンデミックに陥っていることが発覚。ブルックリンブリッジに大量のゾンビが歩いてる映像が映されてEND

感想

この映画の原題はZOMBIE 2。ジョージ・A・ロメロ監督のZONBIEがヒットしたことを受けて勝手に2を名乗ったのは有名な話。しかしさすがはルチオ・フルチ監督、人間同士の争いなど描かず、純粋にグロテスクなシーンを詰め込んだ。社会的なテーマも一切無し。エンタメとしてのゾンビを堪能させてくれる。

話はとても単純でゾンビが襲いかかってきては倒すの繰り返し。ただサメとゾンビが水中で戦うシーンはぶっ飛んでる。監督がどうしても撮りたかったんだろうね、急にスーザンが船止めて撮影し始めたと思ったらサメとゾンビが戦うんだもん。話の流れ的には絶対いらないんだけど、映像としては凄いのよ。割と長めの尺でがっつり戦うし、よく撮れたなって。真面目な人が見たらあきれるだろうね。他はよくあるゾンビ映画と変わりないかな。

この作品は監督のこだわりもあって特殊メイクの出来が凄く良い。ゾンビに目をつぶされる女性のシーンとかもそうだけど、ゾンビ一体一体のクオリティーが高いのよ。他のゾンビ映画って何体かのストーリーに深く関わるゾンビだけ作り込むけど、本作は全部のゾンビが主役級。

ゾンビ映画好きなら必見だと思うな。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村