映画に逃げた

観た映画について書きますがホラー比重重め

ゾンビ・サファリへようこそ!『ゾンビ大陸 アフリカン』ストーリーと感想※ネタバレあり

ゾンビ大陸 アフリカン

コメディ度:1/10

グロ度:5/10

感動:5/10

リアリティ:9/10

人に勧めやすいか:8/10

満足度:8/10

目次

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作品情報

2010年製作/イギリス/上映時間105分
原題:The Dead
配給:インターフィルム

監督・脚本・プロデューサー:ハワード・J・フォード、ジョン・フォード

製作総指揮:アミール・モアレミ

撮影:ジョン・フォード

美術:ダニエル・ゴム

音楽:イムラン・アフマド

特殊効果:ダン・リカード

出演:ロブ・フリーマン、プリンス・デビッド・オセイア、デビッド・ドント

あらすじ

死者くゾンビ>が歩き出してから数週間後のアフリカ大陸一 。

駐留アメリカ軍は撤退。エンジニアであるブライアン・マーフィー中尉も最後の撤退機に乗っていた。だが、その機内で乗客がゾンビ化。飛行機は、暗黒の地を離れること無く墜落してしまう。同じ頃、ある村ではゾンビ・アウトブレイクが発生。村の出身者で西アフリカ軍の兵士デンベレが不在の最中、 家族が次々と死者のえじきとなるが、彼の息子は奇跡的に生き残る。一方、墜落事故から唯一生存したブライアンは、母国アメリカの愛する家族のもとへ帰ろうと米軍基地を目指す。 それには広大なサハラ砂漠を横断しなければならない。干上がり、 荒れ果てた冷酷な大地。明るみにも潜む、いつ襲いかかるとも知れぬ死の恐怖。そんな中、 ブライアンは息子を捜すデンベレと偶然出会い、 二人は協力してゾンビ大陸と化したアフリカからの脱出を試みる。

ストーリー

以下ネタバレあり

 

 

 

砂漠を歩く米兵マーフィーの近くを一人のゾンビが通りかかる。マーフィーはゾンビを射殺し、水と弾薬を奪った。

数日前、ゾンビだらけのアフリカから、人々が飛行機で脱出を試みるも燃料不足で墜落。

別地点ある村で村人がゾンビに食われる。懸命に戦っていた軍隊も弱数の村人を乗せて遂には撤退。
一方墜落した飛行機では、マーフィーと2人の米兵だけが墜落から生き延びた。そこにゾンビたちが近づく。一人の兵士は逃げ出すが、もう一人は足を怪我して逃げられず、喰い殺される。マーフィーはその間に飛行機の運んでいた木箱をこじ開け、中から銃を取り出すとゾンビたちを射殺してその場を立ち去る。
その頃、軍の兵士をしていたデンベレが先ほどの村に帰ると、村は全滅。瀕死の老婆に息子は無事で基地に向かったことを告げられる。
ゾンビの襲撃をかわしながら近くの村にたどりついたマーフィーは、放置されていたトラックを見つけて修理しその場を立ち去る。道中、逃げ出た米兵の一人がゾンビ化して道に立ちふさぐが、マーフィーは彼をひき殺し、水と武器を奪って先へ進む。

悪路のせいでタイヤが瓦礫の隙間にはさまり、立ち往生してゾンビに囲まれたマーフィーをデンベレが救う。デンベレが車を押して無事車を脱出させた。
米兵とは対立関係にあったため多少言い争いはあったものの、二人は生き残るために協力。息子を探すデンベレは、脱出のために飛行機を探しているマーフィーを空港へ案内するかわりに車を譲り受ける約束を結ぶ。
一方、軍はゾンビを倒しつつ、生き残った人を回収していく。
とある村に寄ったマーフィーとデンベレは探索するが、そこにいたのはゾンビだけ。
再び車で移動をはじめるも車がガス欠。やむなく近くの民間空港まで歩いてガソリンを補給することに。デンベレがガソリンを探す一方、マーフィーは建物を調べる。中にいたゾンビを倒し、無線を見つけたマーティーは他の基地に連絡を試みるが応答無し。

トラックにガソリンを運ぶが、既に日は落ち周囲は真っ暗。ゾンビたちの襲撃をかわして給油を終えた二人は、再び車で移動。
翌朝、死体が転がる中を進んでいると銃を持つ兵士たちに囲まれた。彼らは自分の村を守るために軍を抜けてきたグループだった。マーフィーとデンベレは彼らの村で休息をとることに。彼らの話によるとデンベレの息子がいると思われる軍の基地は北に300キロ行ったところにあり、そこは安全だと言われている。
翌朝、村を出るがデンベレが車を急がせすぎたためエンジンがオーバーヒート。水筒の水を冷却水として使用。しかし運良く井戸を見つけ、無事に水を補給をできた。
また日が暮れて暗闇の運転。しかし飛び出してきたゾンビにハンドルを切り損ね、車が故障。二人は集まってきたゾンビの群れを突破し、なんとか逃げる。

ロープと空き缶でゾンビが近づくと音がなる仕掛けを作り、たき火を起こして寝ることに。しかし、缶の鳴る音に気づかずゾンビに囲まれる。なんとかゾンビたちを撃退したがデンベレは噛まれてしまった。翌朝、デンベレは自分を撃つことを懇願。マーフィーは躊躇いつつもデンベレを撃った。
一人残ったマーフィーはひたすら歩き続け、寝るときは木に登って休み、岩石地帯では岩山に登ってゾンビをやりすごし、ようやく基地にたどりた。基地の前に集まっていたゾンビをすべて倒したマーフィーは、基地内に避難していた人々に迎えられる。そこも既に補給が途絶えていて、救援の当てはない。マーフィーは基地にあった無線を修理し、米軍基地に連絡。しかし、基地も追いつめられており、救援は断られる。さらにマーフィーの妻子がゾンビによって殺されたと告げられた。
その時、押し寄せたゾンビが基地の壁を破り、侵入。人々が逃げまどう中マーフィーはひとり気力を失って佇む。そんな彼の前に一人の少年が現る。マーフィーがその少年をデンベレの息子だと気づいてEND。

感想

悪人が出てこないゾンビ映画。と、いうよりも悪いことするような余裕がなく、協力し合って生き延びようと必死。

本作はマーフィーとデンベレの旅を描いていている。初めは互いに不信感を持っているも徐々に打ち解け、絆が芽生える。しかしあくまで二人は目的達成のために協力しているだけで仕事上の付き合いといった感じ。口数は少なくとも常に互いを気にしている。

本作の良いところは抜群な雰囲気。画面から伝わるじめじめした空気とゾンビの存在感。この映画の特徴としてほとんどのシーンにゾンビが映っていることが挙げられる。会話シーンなどでも遠くにゾンビの人影が映っていたりと常に安心できないような感覚で安全な場所という概念がない。

さらにゾンビの外観や挙動も見事で説得力がある。何というか他の映画のゾンビは噛みつくというイメージなのだが本作は食べてるというか...。実際に噛みついてから口を離して咀嚼するシーンもある。動きは非常にスローでそのおかげで前述のように様々なシーンに映り込める。距離を取れば安全なので積極的に撃つ必要が無く物語の進行に邪魔にならないところに感心した。

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